徒然BOON

徒然なるままに気になることを綴ります

風光る 第239話

2018-09-25 18:32:08 | 「風」のひとり言

甲州・勝沼

官軍からの砲撃報告に驚く局長。

『そんな馬鹿な! 公正中立を貫いておられた土佐の容堂公が… そしてその懐刀

 ・後藤象二郎殿が斯様な暴挙を許すとは…!?』と冷や汗を浮かべ狼狽する局長に、

(官軍の)大将は板垣退助なる男で、真偽は不明だが甲斐源氏の流れを汲む 

旧武田家家臣の末裔だと吹聴し、甲州の民の歓心を買っているとか・・・と情報を伝え、

いつものポーカーフェイスで『なかなかの策士とみえます』と、分析する山口組長。

その報告で怒り心頭の局長。

『たとえ如何なる偉人の末裔だとしても 徳川家の使者たる我らに対し礼を失した

 このやり方は断じて許せん!

 自重すべしとの御下命ではあったが最早和睦など論外! 

 260年この国の平安を保ち続けた徳川の誇りにかけて なんとしても 迎え撃つ!!』

と、反撃を決めた局長に オオオ(応) と声を上げる甲州鎮撫隊。

 

日野宿・本陣

手配した上等な駕籠を玄関先に付け、乗り込むところの沖田組長。

『神谷様 本当に大丈夫なのですか? お御足は…』と心配して声をかけた

ノブさんにより、主人公が足を怪我していることを知り、案ずる沖田組長に、

先刻ちょっと指先をぶつけただだけです、と笑顔を返す主人公。

世話になったノブさんに『またいつかお礼に参ります』と述べる主人公に

『お礼など何も要りませぬ故 きっとまたお顔を見せに来てくださいませ』と返答すると

腰を少し屈め、駕籠の中を覗き込み、

『どうぞ 総司さんもご一緒に』と、ちょっと愁いを帯びたような笑顔を向けるノブさん。

『ええ もちろん 何度でも遊びに来ますよ 

 日野(ここ)は 私の故郷ですから』と笑顔を見せる沖田組長。

出立した駕籠のそばで別れの会釈をする主人公。

そんなふたりを見送りながら我慢しきれなくなったのか、涙を浮かべ唇を噛みしめる

ノブさん。遠ざかる二人の姿をじっと見つめたまま、合掌するノブさんの胸に

溢れる想いは・・・

   ノブさん、何を祈ったんでしょうね。 沖田組長の快癒か・・・

   同じ病だった副長を快復させたノブさんだからこそ、沖田組長の病状がわかるのか…

   それとも主人公の素性を知ったうえで、しばらくふたりの様子を見ていれば、

   勘のいいノブさんなら、ああこの二人は想い合っているのだな、と気づいたか…

   こんなご時世でなければ、お似合いの夫婦として暮らして行けたかも…

   なんて思っていたのか・・・?

   あるいは、箪笥の角に小指をぶつけた時を思い出して、あの痛みより数十倍は

   痛い怪我なのに歩いて江戸まで帰るなんて…って、憐みの涙か(笑)

   沖田組長が日野の地を訪れるのはこれが最後なんだってね…

   

甲州・勝沼

ドーン ドーンと官軍の何台もの大砲で打ち込まれる甲州鎮撫隊。

前線にやって来た局長。

『怯むな!! 砲煙に紛れて斬り込むのだ 風は我らに味方している!!』と

檄を飛ばし、局長自ら抜刀して斬り込んで行こうとするのを制する部下を

『危険? ははは! 敵は十倍の数なんだぞ 元より生きながらえるつもりはない

 今陣頭に立たずして いつ大将を名乗るんだ?』と振り返りながら一蹴し、

『一同! 進め―――――――っ!!』と、ハイテンションで号令する局長。

   おいおい、大砲をバンバン打ち込まれる中、いくら風向きが有利だとしても、

   無謀なんじゃ・・・( ゚Д゚)

 鎮撫隊の一同が皆、抜刀し、煙幕の中斬り込んでいく。

官軍は大砲だけでなく、パーン パーン 小銃でも攻撃してくる。

隊士の何人かは、被弾し倒れ込む者も。

ふと   時間が止まった局長。

その横を何人もの隊士が駆け抜けていく。

右手でグッと、刀の柄を握りしめる局長。

瞠目し、体も、思考も、停止しているようだ・・・

  な   に…  !?

パン パーン

パン パン パン

砲弾・弾が飛び交う中、固まっている局長の異変に気付いた山口組長。

『隊長!? 風向きが変わります! 煙幕が… 

と注意を促す山口組長の頬を弾が掠め、被っていた陣笠の紐を切断!

 伏せ・・・―――!!』

 ドーン ドー…ン

 

江戸

江戸城へ上がり、上役の旧幕臣筆頭に援軍要請を陳情するも素気無く却下、そのうえ

退却を指示に納得できず、静かに怒りを募らす副長。

無礼を承知で、座敷に上がり、『それは徳川家の 武士の矜持を捨てても と

受け取ってよろしいのですね?』と副長が詰め寄ると、

上役はかすかに口角をあげ、

武士の矜持は主家を守るためにこそ それに尽きる 貴様如きの(下っ端の)矜持など

いくら捨てても大徳川家は小揺らぎもせぬわ、と一蹴。

その言葉に、一瞬ニヤリとした副長は

『――― なるほど  承知仕りました』と言って立ち上がり、つい振り向きざまに

ぼそっと嫌味を漏らすが、控えていた取次ぎ役に叱責されると、上役に視線を送り、

『見事な采配』と感服仕りました、と言って従順なイエスマンを演じ江戸城を後にした。

次いで向かった先は、榎本艦長の屋敷。

事の経緯を説明し、兵の調達を依頼するも、懇意の相手故か、若干気が抜けたからか

疲労困ぱいだった副長はぐらりと倒れ込み・・・

 

江戸へ向かって移動中の主人公ら。

主人公の足音で、相当足が痛いことを駕籠の中に居ても察知する沖田組長。

   さすが、超聴力は健在か。 沖田組長もゴホゴホ咳が止まらず具合は

   悪そうだ。  

布田宿(調布辺り?)の旅籠に一泊することに。 

桶を用意した女中さんが主人公の足を洗おうとするが、『いいです いいです 

自分で洗いますから』、とひきつった笑顔で遠慮する主人公をそっと心配顔で

眺める沖田組長。 

   まあ確かに、人に痛めた足を触られたら絶叫しちゃうでしょうね。

『かなり疲れているので』と、夕餉より先に床の用意を女中さんに頼む主人公。

 沖田組長の身体を支えながら、2階に上がって、女中さんが案内する部屋に

入るとそこには!!

斜め下に視線を向けながら、ちょっと頬を染め、

『今宵は私が あなたを〇〇〇しますから!』と、沖田組長。

   えっ

   えーーっ

   えーーーーーっ

   沖田組長~   何、するの―――!?(笑)

 

次号へ

 

とうとう勝沼の戦いですか… 局長は、何を思って? 体感して?フリーズしたのか…

そういえば、局長は肩を負傷して、鳥羽・伏見の戦いの指揮はとっていないんだよな。

久しぶりの実戦で、兵器の違いなど何かを感じたか… 御所のお花畑の警備以来か?

そういえば、前号登場した板垣退助参謀の顔。こんな顔だったっけ?と思って、

画像検索したら壮年期?の写真と似てた(笑) 白い立派な髭を生やした有名な

写真しか知らなかったからさあ。 

で、この前大河ドラマ「西郷どん」でも板垣退助役の役者さんが公表され、HPの

役者さんの写真見たら、構図の影響もあるけど、若いころの板垣退助に似てる!

よく、似てる役者を見つけてくるなあ、と感心した。

 

そろそろ、というか明日(9/26)は新刊・風光る第42巻発売予定日!

すぐには買いに行けないけど、また山積みだったら・・・

さて、どんな表紙かな~(^o^)