徒然BOON

徒然なるままに気になることを綴ります

風光る 第204話

2015-05-27 00:09:26 | 「風」のひとり言

沖田総司の潜伏(療養)先とその理由を知り、瞠目する内海さん。

『 ――隊に捨てられたんですかね? 』 ハハハと、笑った同士等に向かい、つかさず

『そんな訳ないだろう!』と制し、情に厚い近藤が置いったとすれば、そこまで大事を

とらねばならな容体だと言う事だろう、と冷静に情報分析する内海さん。

近藤にとって沖田は実の兄弟も適わぬほどの 無比の存在・・・

  ――無比の人だった

  俺にとって あの人も・・・

   油小路の辻に無残な姿で晒されていた4名を思い出す内海さん

  地面に流れでる大量の血  その血で染まったかのような真っ赤な花弁

  ――近藤勇!  あんたにも 同じ思いを味わせてやる――!

 

   腐れ縁だって言っていたのに・・・  内海さん・・・ やるんですね。  

   元参謀の実弟・三郎さんよりその人の死によって生じた喪失感が強いようです。

 

場面は変わって沖田組長の療養先

   ああ、前回に比べ少しは体調がいいみたいです。 ほっ

布団に横たわったままだが身の回りの世話をしてくれる野村隊士に笑顔で話しかける沖田組長。

床に伏していても親衛隊一番隊組長、局長等の様子が気になるらしく、伏見から何か報せは

届いていませんか?、と尋ねるも、やはりまだ・・・少し話しただけでも ゴホッ ゴホッと

咳込んでしまう。

それでも床から起きて、お粥も残さず食べられるようにまで体調は少しずつ良くなっているようで、

本人も『伏見ぐらいならすぐにでも歩いて行けそう・・・』とか 『もういつでも伏見へ行けますよ!』と

明るく振舞い、“元気”をアピールするが・・・

まだ長く起きているのは辛そうだし、駕籠に乗って伏見へ行くのも無理の様子。

野村隊士が『駕籠が無理なら、大八車(荷車)に寝かせたまま行くってのは?』と提案するが

『新選組の沖田総司ですよ。 そんな病みついている事を広める様なこと出来るわけないでしょ』

と主人公に一蹴され、『なんか(沖田組長を伏見へ移す)巧い手はないっすかね・・・』と

しばし思案顔。

・・・

何か妙案が浮かんだらしく、主人公に暇をもらって休息所を出て行った野村隊士。

その姿を物陰から見ていた人物がいた。

内海次郎と市内の様子(新選組)を偵察させている六助。

沖田組長についている隊士(護衛等)の人数が2~3人だと把握している六助。

   なかなか優秀な密偵ですね。 まあ常に屯所に張り付いて見張っていたのでしょうから

   子ども達の稽古を見たあの日、屯所で喀血した沖田組長を休息所へ駕籠か戸板にでも

   乗せて急いで運んだのを目撃したんでしょうかね。 

   あすの朝にも“決行”したいという内海さんの要望を受け、夜、暗闇に紛れてあの貸家の

   何処にいるのか、正確に調べてるようです。

 

ある案を実行する為に、とある建築現場を訪れた野村隊士は、『正(マサ)やん、達兄(タツニイ)!』

と知り合いらしき大工二人に声を掛けた。

『どうしたん? 新選組、首になったなんか(笑)』とからかわれると、片手で拝むしぐさをして

『忙しい所すまねえが二人に折り入って頼みがあんだ それも今夜中にやっつけて欲しくてさ

手当てはずむからなっ』と頼み込んだことは・・・

   野村隊士の知り合いとして出てきた大工の二人の顔。 この間雑誌で鼎談した俳優の

   和田〇人さんと岡田〇也さんをモデルに描いたらしい。

   似ているか、いないかは、あなた次第!

 

夕刻

休息所に帰って来た野村隊士。 玄関の出窓で見張っていた相馬隊士と主人公に

『身の回りの物を今夜の内にまとめておいてください。 明朝伏見に向け出発しますから』と

身支度を促す野村隊士。 何の説明もない唐突な話を訝しむ二人に『少しも早く沖田先生を

伏見へ連れて行きたいんでしょ なら、何も聞かず俺の言う通りにしてください』と胸を叩き、

『あのですね――・・・ 』と、移動手段を説明する野村隊士。

   いったいどんな手段を考えたのでしょう?  沖田組長を安静な状態のまま伏見へ移す。

   長時間起きているのが無理だから、布団に横になった状態で運ぶ・・・

   大工に作ってもらう・・・ う~ん・・・  長持ちか? でもこれならわざわざ作るまでもない・・・

   なんだろう? 

 

伏見奉行所

『今頃総司はどうしているかな――』と京に残してきた愛弟子を心配し、明日、二条城に呼ばれて

いるから帰りにちょっとだけでも立ち寄って・・・、と見舞いたい旨を同室の土方副長に相談してみるが、

『あんたが顔なんか見せたら総司はかえって辛くなるだけだ』と却下され、『そうか・・・ そうだな・・・』

と涙する近藤局長。

『総司一人いねえぐれえでショボくれてんじゃねえ!』と彼なりの言葉で励まし、今や洛中は復讐に

燃える長州兵がひしめいているんだ 人気のねえ場所では何が起きてもおかしくねえ 寄り道なんか

してねえで重々用心して行って来い、と注意を促す土方副長。

   めずらしく、“重々用心しろ”なんて・・・  何か おこるんですか? ←知ってるけど

 

夜遅く、明かりが消えた休息所の屋根の上に人影が・・・

今は誰も居ない不動堂村屯所の門前で待機していた内海さんらのもとに戻り、沖田と一人が

奥の離れに、護衛二人は母屋に床をとっている、と詳しく報告する密偵・六助。

   内海さんは一度行ったことがあるらしく家の作り(間取り)は大まかに把握しているらしい。

『締めて4人か・・・ 俺ひとりでは少々手に余る人数だな・・・』とつぶやくと、同行してきた仲間が

『我らも共に』と申し出るが、騒ぎを大きくしない方がいいと断り、君らが護衛の気を引きつけて

いるすきに俺ひとりで奥に回り込み沖田を斬る、と休息所の近くに身をひそめて内海さんが段取りを

話していると、護衛二人が母屋から出てきた。

!! 

『なんという・・・  天の采配か――!?』

『護衛二人が出たのなら、残る一人は神谷清三郎に違いない ならば、討手は俺ひとりで十分だ』

と、単身家の中へ入って行った内海さん。

(通り土間を抜けて)離れの庭に出る引き戸をそっと開け、庭先から離れをじっと見つめる内海さん。

 

  ――甲子太郎さん 

       よもや俺があなたの仇討ちをすることになろうとは

          まったく なんて腐れ縁でしょうね

 

   次郎、行きまーす。

 

次号へ

 

伊東元参謀の仇討で沖田組長を斬る・・・ 何かちょっと討つ相手が違うような・・・

でも、内海さんは誰が元参謀を討ったのか、手を下したかは知らないから、仇討の相手は

新選組全体で、その中でも療養中と知った討ちやすい沖田組長を狙うのはある意味

道理か・・・  ただこの場合、無念の死を遂げた元参謀のため、というより冒頭にあった

最愛の人を失ったという深い悲しみを味わせる、同じ目に合わせるって思考の方が

強そうに思えるね、本誌の場合は。 その方が内海さんらしい。

 

ところで、内海さんが忍び込んだ時、離れの雨戸が開いているねえ。まだ夜も明けていないのに

その数ページ前では離れの雨戸は閉まっていたのに・・・ これはどうしたことか?

さて、

離れに居る?沖田組長の身は・・・

野村隊士らは何しに夜遅くに出かけたのか・・・

内海さんはホントに斬るのか・・・

 

あ~次号が楽しみ・・・ ってもう明日が発売日だ

 


局長の休息所

2015-05-11 22:58:11 | 「風」のひとり言

 

第204話を読んでいたら・・・ 衝撃的な画が!

と、いっても別ににストーリーや登場人物の言動ではない。

局長の休息所が描かれているP314の画。

個人的に興味をもっており、どういう造りなのかよく分からなかった所が

この画で分かったのだ。

 

ああ、 “外” だったのか・・・

 

で、気になっていた休息所の間取りを書いてみた。 分からない(描かれていない)箇所は

(たぶんこんな感じだろう)と想像して書いたので、正確ではないが。

 

 

 1 玄関の間

 2 茶の間?  主人公が護衛と称し、毎夜、局長室の物音を聞いていた部屋。

 3 座敷?  局長の部屋

 4 だいどこ?  この部屋の襖の中は、ただの押入れかもしれないが、中二階へ上がる

   階段がこの家のどこかにあるはずと思い、この場所を階段とした。

 5 奥の間? お孝さんが来てからは、お孝さんの部屋か?

 6 離れ 沖田組長の療養室  この部屋のとなり、何があるのか全く分からない。

   図の通り庭かも知れないし、部屋があるかもしれない。第204話の渡り廊下の画をみると

   板戸?と引き違い戸が見えるので、何か部屋?があるんか・・・?

 7 通り庭(台所)

 8 玄関前の路地 (屋根なし)  いや~、この場所が外だったとは・・・

   26巻55ページの画が外だろうけど、この家の何処だか分からなかったが、玄関前

   だった。 第203話で局長とお孝さん親子が別れを惜しんでいた場所。

 9 奥の路地(屋根なし)  このあたりも、ほぼ想像。 26巻77ページの画等から推測して

   この路地の左側をトイレ・物置場、 反対側を風呂場とした。 

   局長が初めて泊った日、風呂から出てすぐって感じの画があったので、この家のどこかに

   お風呂場があるんだろうが、場所は不明。

10 前庭  副長お気に入りの梅の木がある庭。 描いてみると想像より狭い庭だった。

11 中庭? このあたりは全くわからず、想像。  離れの手前にももう一部屋あるかも

   知れないので、もう少し小さい中庭かも。

12 奥庭  灯篭や石もあり、なかなか風情な作りの庭

  

 

※この休息所の向き(東西南北)は不明。

※部屋の名称は便宜上、勝手につけた名。

※母屋と離れの間は、もっと近い距離かもしれない。