徒然BOON

徒然なるままに気になることを綴ります

全巻

2021-08-24 16:43:52 | 「風」のひとり言

前回ブログを書いたのはいつの日か・・・

 

何かを書こうとする意欲がだいぶ、かなり減ってしまったが、忘れたころにふと

自分のブログを開いてみた。

今でも少しは覗いてくれている方がいるんだなあ、と。

 

特に書きたい事柄がないが(最近はドラマもほぼ見ていない)

全巻揃った「風光る1~45&一色扉絵集」の背表紙を撮ってみた。

はい、ドーン。

 

うん、なかなかの眺め(笑)

我が家で一番の巻数かな?・・・、あ、「ガラスの仮面」があったわ。

あのマンガも49巻でストップして以来9年・・・ 次巻刊行の気配なし。

 

最終巻&一色扉絵集  実はまだ読んでいない。

セットで買ったので、まだ覆っているビニールの封すら解いていない。

(だから写真の一色扉絵集は背表紙でなく、小口が見えている)

45巻の内容は雑誌掲載時に読んだから知ってるから、ということもあるけど

読もうという気が起きない・・・

なんだろう? もったいない? まあ、興味が薄れてしまったのは否めない。

 

ほかのマンガもそうだけど、全巻そろう(完結)すると読む気が減退するね。

戸棚や本棚に読まないマンガが眠っている・・・

でも手放すのは嫌なんだよな・・・ せっかく買いそろえた物だし。

 

「風光る」と同じころに完結した「大奥」は物語の終わり方が見事だった。

大手新聞のコラムに取り上げられ、大学教授がべた褒めしてた。

「風光る」もねえ・・・ 

新聞の多摩版にでも記事として取り上げられるかな?と期待していたが・・・

もうちょっと、こう・・・ 余韻のある・・・

≪風≫を感じるラストにとかで・・・   う・・・ん・・・

 

まあ、まぁまぁまぁ・・・ 

 

次の楽しみを見つけねば!

 


風光る 第254話(最終話)を読んで

2020-09-24 17:28:31 | 「風」のひとり言

買ってきました。 読みました。 お、おおう・・・

 

↑ この一文を書いたのは雑誌を読んだ直後。そのまま手が付けられず放置(笑)

 

 

最終回掲載誌2020年7月号 5/28発売からもう4か月(9月下旬現在)

発売数日後に雑誌を買い、読みました。

始め、年月(時間軸)等は気にしてしなかったから最後の息子登場に

「おお! 沖田先生ぃぃっ!  頑張ったんだね~ ひと月・・・

 大変だっただろうに・・・  運良く授かれて本当に良かった~」と

創作だから大半の読者が望んでいたであろう結末にしたんだと思った。

が。

ふと、書いてある数字が引っ掛かった。

息子の年が6歳であると。 (満年齢だと5歳)

そしてその前のページには明治8年。

・・・ん?

明治8年で5歳?  えっと・・・ 明治3年生まれ・・・?

沖田先生がなくなったのはまだ江戸時代の慶応年間だし・・・

で、最初からじっくり読みなおしましたよ!!

 

え!! あの函館の疑惑のシーンは本当にやっちゃったってシーンだったの!?

ちょっと乱暴な手段で(と読者がそう捉えるように見せておいて、フェイク的に)、

鬱々として人生を投げ出そうとしている主人公の気持ちを吐き出させ、正気に、

前向きにさせたただけじゃなかったのか!?

じゃなかったのか!

じゃなかったのか!

じゃなかったのか!

 

いいとか、悪いとか、じゃないんだけど、なんだかなぁ・・・

 

大大大嫌いは ただの嫌いより ずっと好きに近い

上司の命令は絶対

武士として二人とも勤めを果たしただけ、なのか・・・

 

時々、どう解釈すべきなのか考えてみたが・・・

 

ふと、思ったりもする。

そもそも沖田夫妻は奇跡のひと月の間に✖✖できたのか? 

もしやおぼこのまま副長に・・・

でも、函館の疑惑シーンの後、主人公はさほど取り乱していないようだから

初めてって事ではないのかな・・・?

 

だったら沖田組長の子供でいいじゃん、って。

 

 

まあ、今思うことをつらつらを書きましたが

こういうラストにした作者さんの意図を解する日は来るのか!?

麒麟が来るのか!?

あ、これは〇HKでした(笑)

 

1月号(11月下旬発売)に番外編が掲載予定だそうで。

それを読めば少しは解るのかな?と、期待しています。

 

 


風光る 沖セイ 恋セレクション!?

2020-03-04 18:32:42 | 「風」のひとり言

 

久しぶりに雑誌flowersのホームページを覗いたら

こんな新刊予告が‼️

 

 

「風光る 総司&せい 恋セレクション」 3月26日発売予定

 

編集部もいろいろ考えますなあ。

セレクションということはこれまでの中から選りすぐりの

名場面をまとめたものかな?

大きさはどのくらいで、値段はいくらなんだろう・・・

書き下ろしの有無は?

う~ん 悩むなあ 

 

後日追記

今日、最新号をパラパラめくっていたら4月には

『新選組隊士恋セレクション』が第2弾として発売される予定だとか・・・

中身は本編の抜粋の様ですね。

単行本持っている人がこういうの買うかね(小声)

扉絵セレクションだったら、購入するけどなあ(^o^)

 


風光る 第253話

2020-02-01 18:35:08 | 「風」のひとり言

あのまま泣き疲れて眠ってしまった主人公がハッと目を覚ました時、

もう月が高く昇っていた。

折りたたんだ布団に寄り掛かるように寝かされ、その背には掻い巻き布団が

掛けられていた。

沖田組長がいないことに胸騒ぎを覚え、刀置き場を見ると脇指がなくなっていた。

『沖田先生!!』

手燭を持ち庭に飛び出ると、桜の木の下に屈み込んだ人の影が。

まさか・・・

『先生っ!!』

手燭を放り投げ駆けだした主人公は、背を向けた状態で脇指を逆さに構え、

今にも己の腹に突き刺そうとしている沖田組長の右手を掴んだ。

『何をしているんです! 止めてください!』

『だっ・・・て もう・・・ 

 生きている意味がないじゃない・・・ですか

 私は武士です 近藤先生をお守りする

 それだけの為に 生きて来たのに・・・』

流れ落ちる涙を払うことなく思いのたけを吐き出す沖田組長。

脇指を取り上げた主人公も涙を浮かべ『先生・・・』と声を掛けると

『どうして死なせてくれないんですか――― この子は・・・!』

と抱きしめた沖田組長。

   さて、沖田先生が言う この子 が指しているのは・・・

   あのエピソードをこうアレンジしたか〜(笑) 

 

・・・! ゴッ  ゴホ ゴホッ

『ははは こんな軽い脇指さえ満足に遣えないなんて

 私はもう刀で死ぬ資格さえないんですね』

と自虐を口にする沖田組長に

『何を馬鹿な事言っているんですか!!

 「生きろ」と仰ってるんでしょう!!

 近藤局長がフクを遣わして!!

 決まっているじゃないですか!!』

と喝を入れる主人公。

更に沖田組長の両肩に手を置いて目をまっすぐに見て

『「決まってる」んです!!』

と力強く断言し、死の心境からの脱却を促す主人公の必死さというか

強引さに思わず プッ と笑みをこぼした沖田組長は

『敵わないなぁ あなたには・・・』

と完敗を認めると主人公の肩を借りながら部屋へ戻って行った。

   はあ・・・読んでいて辛いぜ。

 

胸の痛みを軽減させるため、松本法眼の助言を思い出し、

寝床の背後に大きな大きな風呂敷包みを置いて、上半身を起こした状態で

休める様に工夫する主人公。

『・・・いかがですか 先生?』

大風呂敷に寄り掛かった沖田組長は右手を胸に当てて

『ありがと・・・う 楽です・・・』と礼を言うと目をつむった。

 局長の死を悲しんでいる時じゃない

 先生と私はまだまだ戦の最中にいるのだ

 後ろを向いてどうする セイ!

 誠の武士なら こんな時こそ笑うのだ!!

決意を新たにする主人公。

 

快晴の爽やかな朝。

井戸で水を汲んでいる主人公の女子姿を見て、野菜を届けに来た

平五郎さんは仰天。かくかくしかじか、と事情を話し礼を言って野菜を

受け取った主人公は穏やかな笑みを浮かべ、

沖田先生が今日も生きてくれていることに感謝する日々を送っていた。

熱を出してうなされている沖田組長のおでこに濡れ手ぬぐいを乗せて

傍で休み、ある日は料理本を片手に作った食べ物を匙にすくって

沖田組長の口元へ。一口食べて『オイシイデス』と微笑んでくれる

沖田組長のやさしさに涙を浮かべて喜ぶ主人公。

穏やかな日々を送っている二人の部屋に次の季節の気配が・・・

『―――ああ風が・・・

 もうすっかり夏の匂いですね』

 

母屋から蚊帳を借りて来た主人公が離れに戻ると沖田組長の姿が見えず・・・

お手水ですか?一人で大丈夫ですか?と問いながら厠へ向かおうとすると

『来ないでください・・・!!』

と大きな声で拒否する沖田組長。

厠に近づくと何やら臭いが・・・

『後生ですから! ゴホッ ゴホッ

 見ないでくださ・・・  ゴホ 』

厠で座り込み、咳き込む沖田組長の足元には・・・

その姿を見て、法眼の言葉を思い返す主人公。

 下痢が始まったら まずもう10日とは保(も)たねえ

 いよいよだと覚悟しろ

 

神様・・・!!

 

   ああ(゚Д゚;) 沖田先生ぃぃ・・・

   症状悪化・・・ 上手い構図で臀部は隠れているが

   床にトーンを貼って’その’事態を現している、と解釈。

 

(着替えさせたであろう)沖田組長を布団に休ませるとその傍に座り、

寝顔を見つめる主人公。

短刀を手に

 覚悟は疾うにできています

 その時が来たら私も後を追えばいい

 そう腹を据えれば辛い事など何もない

 私はただ先生の最期の最後まで傍にいるんだ

 大好きです沖田先生

 こんなにも大大大好きな人と出会えてセイは幸せです

 私にも労咳が感染(うつ)ればいいのに

 そうして先生と痛みや苦しみを分かち合えたらどんなに幸せか・・・

 

目を覚ました沖田組長。自分の傍らで大風呂敷に寄り掛かって寝ている

主人公に気づき、ふと、視線を下へ向けると彼女の手には短刀が・・・

 神様・・・

 この娘(ひと)の幸せの為に私にできる事が

 ただのひとつでもあるでしょうか・・・

そう神様に問い掛け、涙ぐんむ沖田組長。

   互いに相手を思い・・・

 

翌朝、お守り代わりに携帯していた沖田組長の短刀を紛失したと思い、

茶箪笥など捜す主人公。 

ふと沖田組長の部屋を覗くと、沖田組長の手に短刀が!!

驚く主人公が止めに入る前に、己の髪を結び目でザッと切り落とした沖田組長。

鏡の代わりに短刀の刃に自分の顔(頭?)を写して見つめながら

『土方さんの真似をしてみようと思ったんですけど・・・

 あんなふうに恰好良くはならないものですね』

と苦笑い。

切り落とした髪の束を『これを私の形見に』と主人公へ渡す沖田組長。

顔を曇らす主人公に

『頼まれてください 

 私が死んだらこの髪を*********て欲しいんです』

と依頼するも『そんな縁起でもない約束・・・!!』と素気無く断られても

『でも・・・ 今これで一度死んだ気になれましたから

 逆に土方さんみたに新しい時代を見据えて

 生きていける様な気がするんです』

と前向きな心情を打ち明け、髪の束を受け取らせた沖田組長。

さらに、

『もうひとつ 頼み事があるんですけど・・・

 聞いてもらえるでしょうか』

と横目で主人公を見つめながらうっすら頬を染めた沖田組長は—―

   何をもうひとつお願いしたって?

   それは・・・ プロポーズ 

   ついに ついに あの野暮天が・・・

   長い事・・・ ほんとに長い事読んできて・・・感無量っす。

   まあ、その場面の描写は控えます💛

 

その後夫婦として至福の日々を大切に大切に過ごして行った二人。

縁側で沖田組長のザンバラ髪を綺麗に整えてあげる主人公。

『旦那様!』と沖田組長に呼びかけ、平五郎さんから頂いたと

嬉しそうにホタルの入った虫かごを見せる主人公。

その晩、蚊帳の中に放ち、二人寄り添って飛び交うホタルが描く

自然のイルミネーションを満喫。

『――― 嫌になるなあ

 こんな情けない身の上なのに・・・

 幸せだなんて・・・』

『―――― 私も嫌になります

 本音じゃないとわかっているのに

 嬉しくてたまらない・・・』

そう呟いて嬉し涙を流す主人公をそっと見つめる沖田組長。

すっかり懐いたフクは蚊帳の外から二人を見上げていた。

 

夫婦となってひと月あまり経ったある日。

庭先で

『フク―  フク― どこにいるのー 朝ごはんですよ』

と猫まんまを手に愛猫を捜す主人公に

『私が後で捜して来ますよ』

と寝床から声を掛けた沖田組長。

『え 旦那様が!?』

と驚く主人公に

『なんだか今日はとても気分がいいんです

 あともう一睡(ひとねむり)もしたら

 すっかり身体も良くなるような気がします・・・』

と笑顔で話した沖田組長はゆっくり瞼を閉じた。

『それは何より

 本当に今日は風も涼やかで気持ちの良いお天気ですよ

 フクもきっとこの風に誘われて・・・』

と両手を広げて心地よい風を受けながら話しかけていた主人公の耳に

ふいに聴こえて来た声。

 

「 セイ 」

 

『 え  旦那様・・・!?』

訝しみ、縁側から部屋に上がり、沖田組長の元へ。

大風呂敷に寄り掛かっていつもの如く眠っているかの様な沖田組長の

穏やかな顔を暫し見つめた主人公。

とめどなく流れ落ちる涙に頬を濡らしながら微笑みを浮かべ、

最期の言葉を紡いだ。

『―――― ありがとうございました

 どうぞ・・・ ごゆっくり

 おやすみくださいませ・・・』

 

夏の空には白い雲が浮かんでいた・・・

 

 

次号へ

   

 

うう 沖田先生・・・  風と共に・・・

その魂は何処へ向かって行ったのでしょうか・・・

局長のところかな  副長を心配して会津へ向かったかな

意外と斉藤さんだったり(笑)

最後の最後でやっと一緒になったか・・・ 

しかし考えようによっては最期にすごい楔を打ち込んだもんだ・・・

やはりいつぞやの『神谷さんは誰にも渡しません』は深層心理だったのか

でも、自分の最期がわかっていてのプロポーズ・・・

当時は 貞女二夫に見えず の時代でしょう。

初期の頃の沖田先生だったら・・・ しなかったかな、とも思ったり

まあ、沖田先生は彼女に’幸せ’をプレゼントしたんでしょう。

 

さあ今月(2月)は、作者さんが泣きすぎて瞼を腫らしながら描いた

今号も収録された待望の新刊(第44巻)の発売予定!

楽しみだな〜 (^o^)

 


風光る 第252話

2019-12-11 17:51:16 | 「風」のひとり言

(沖田組長が)小姓連れであることまで敵方に知れ渡っているから用心の為に夫婦を装え、

と法眼からの伝言に驚く主人公。

   あれ? 私の記憶が確かなら、布田宿で刺客に襲われた時、

   旅籠の主の情報で 沖田は美童の小姓を連れている と既に刺客たちは

   知っていた場面があったような・・・

   主人公が「小姓連れ」情報に今さら焦るなんて・・・矛盾するなぁ

女物の着物を広げ、下男に髪結いの道具も持たせてきていると喜々と準備するトキさん。

小姓連れ情報漏洩は嘘で夫婦のように暮らせさたい法眼の策だと決めつけ、

『誰も望んでいないのに・・・』と言って赤らめた顔を背けた主人公。

   うん? (無意識でも)相手の目をまっすぐ見れないってことは

   本心ではないってことか? 単に恥ずかしさからか?

 

『望んでおります! 旦那様も 私も!』と反論し、

『お心の中ではきっと沖田先生も・・・

 清三郎様ご自身もお望みのはず・・・』

と二人の胸の内を推察するトキさんを

『やめてください』と強く制した主人公。

『私の望みは 一日でも早く沖田先生に治って頂く事

 そして 一刻でも長く生きて頂く事

 それが全てです!』

と主張する主人公にトキさんは『私も同じ思い』と同意した上で

『だからこそ 大切な大切な今この時を無為に過ごして頂きたくないのです』

と説得。

無為という言葉にカチンと来た主人公が

これでも私は必死で(看病を)・・・と言い返すのを遮るように

『お子をお作りなさいませ!!』とズバッと単刀直入。

耳まで真っ赤にして驚く主人公を見つめて、トキさんは自分のお腹に両手を当てると

『私のお腹にはややこがおります!』と告白。

   おお! トキさんご懐妊。

   単行本を読み返したところ、法眼と玄庵の年齢差が10歳、

   法眼とトキさんの年の差が多分3〜4歳ぐらい。 

   玄庵さん、18歳で結婚、19歳ごろ長男:祐太郎誕生、27歳ごろ長女:セイ誕生。

   主人公は今・・・21歳? 22歳?

   (21歳+玄庵27歳)=48歳(玄庵存命なら)。

   48歳から法眼との年齢差10歳を引くと38歳(法眼の年齢・・・ えっ38歳っ!!)

   38歳からトキさんとの年齢差3〜4歳を引くと・・・ 34〜35歳ぐらいか。

   ウィキペディアを読んだら、法眼18歳の時に長子・けい太郎誕生、

   そして八男だか四男に「松本本松」という名が書いてあった・・・

   え?本名なの(笑) もとまつ・・・  まつもともとまつ・・・

   法眼・・・子だくさんだね。

   

法眼がもうすぐ会津(戦地)へ行くのに(トキさん不安では)・・・、また

(法眼の)決死の覚悟を揺るがしてしまうのでは・・・と案ずる主人公に

法眼が大手柄だと大層喜んでくれ、そして

『この子の為にも必ず無事に帰る故 お前も立派な子を産んでくれ』と言ってくれた事。

そしてトキさん自身も(戦地へ法眼を送り出す事が不安だったが)

『この子がいると思えばこそ勇気も力もあふれ出て来た』とうっすら頬を染めて

幸せ?を噛みしめる様に語り出したトキさん。

『清三郎様 人は想像(おもい)だけでも十分に救われるものです

 お子(やや)は心に未来を開き この子の先を見たいと顔を上げさせます

 たとえ夫婦のふりだけでもその様な夢をもし沖田様が見て頂けたなら

 これ以上の療養(てあて)はないとお思いになりませんか?』

とトキさんに涙をためた目で説かれた主人公の心境は如何に・・・

   おお、これはややこ作りの伏線か?  いや・・・違うか・・・

 

法眼とトキさんの助言ってことで女装して過ごすようになった主人公。

夢を見ている沖田組長。

 庭先の桜の大樹の下に禿髪の小さな女の子を見かけ、

 近付いて声を掛けるとその女の子は15歳ぐらいの少女に成長した姿に・・・

 そして名前を問われた少女は『セイ』と答え、漢字は『誠』の字だと言って

 にこっと微笑むその姿はだんだら羽織りを着た隊士で・・・

『 セ イ  』

目を覚ました沖田組長の目の前には――

   ああ、主人公と出会った当時の姿を回想しているようだ

   江戸・八幡様の境内で出会った時・・・

   京の富永診療所で出会った時・・・

   壬生浪士組に入隊し、同志となった時・・・

   そして・・・

 

黒猫・フクもなつきだし、ここのところ食欲が落ちていた沖田組長が用意された

お膳のにおいを嗅いで、『いい匂いだなぁ・・・』とこぼし、回復傾向に。

洗濯物を取り組み主人公にじゃれつくフク。

そんな様子を眺めながら

『――前々から思ってたんですけど

 神谷さんは いいお嫁さんになるでしょうね』

と無邪気に殺し文句を垂れ流す沖田組長。

『頗る働き者だし 白粉でも塗って

 ずっと構わずにいたその真っ黒い顔を隠せば玉の輿も・・・

 綺麗になると思うのになぁ・・・』

配慮のない言い方をされ、取り込んだ洗濯物を沖田組長の目の前にバサッと放り出して

怒りを露わにするも内心嬉しい主人公は後日、加減の良い沖田組長に断った上で

町中へ情報収集と買い物に。

様態が落ち着き激しい咳き込みが無いせいか、やっとなついでくれたフクを

懐に抱いて『行ってらっしゃい』と見送る沖田組長。

 

白粉屋の暖簾をくぐり、白粉と紅の種類の多さに迷っている主人公の耳に

『えっ あの近藤勇が!?』

『嘘だろ!?  斬首の上 晒しに!?  何やってんだよ新選組は・・・』

と通りから話声が聞こえて来た。

血相を変え、表に飛び出し通行人が手にしていたかわら版に目を通した主人公。

そこには・・・

貧血を起こし倒れた主人公が気が付くと白粉屋で介抱されていた。

真っ青な顔をしているので無理するなと引き留める白粉屋に駕籠の手配と

恐縮しながら化粧を依頼した主人公。

 

日が暮れる時刻になっても帰ってこない主人公を心配する沖田組長。

すると部屋の障子すっと開き、『遅くなって申し訳ございません』と顔を覗かせた主人公。

化粧をした顔を見て息をのみ、沖田組長と懐のフクは大きく目を見開くと

『神谷さん・・・ 綺麗ですよぅ〜〜

 これならいつでもお嫁にいけますよぅ〜〜』

と感極まる沖田組長。

『泣く事はないでしょう!

 どの立場で見てんですか私(ひと)の事!』と諦めの境地で問うと

『お父さん?』と答えた沖田組長に『カンベンしてください・・・』と落胆し、

立ち上がり部屋を出て行こうとすると、

『そうですね 

 やっぱりお父さんは近藤先生の方が適役だから・・・』

とつぶやいた沖田組長のある ワード に、おもわずどきんとしてしまった主人公。

『・・・どうかしましたか?』

と主人公の様子から何かを感じ取った沖田組長。

悟られてはいけないと笑顔で振り向き、買ってきた大福をすぐ召し上がりますか?と

意識を他へ向かそうと平常を装う主人公に

『近藤先生に ・・・何かあったんですか?』

と真剣な顔で主人公を見上げる沖田組長。

ここで目をそらしたら負けだ、と沖田組長を見つめながら満面の笑顔で

『いえ! 結局情報は何も・・・ 

 町中は新政府軍が見回っていて旧幕側の話は御法度の様でした』

と伝える主人公に

『大丈夫ですから教えてください

 亡くなられたのは いつなんですか?』

と穏やかな表情で優しく問う沖田組長。

『私の話 聞いてます先生!?』

と眉を吊り上げた主人公だが、両の目からは大粒の涙がこぼれていた。

立ち上がり主人公の背に両手を回した沖田組長は

『まだまだ 修行が足りませんね 神谷さん』

と言ってぎゅっと抱きしめた。

懐に抱かれた主人公は思いのたけを叫んだ。

『―――――悔しい…っ   悔しいぃ・・・っ!!』

彼女の慟哭は離れの外にまで響き渡った。

 

 

次号へ

 

 

もう・・・ 何も書けない・・・

今号(第252話)24ページ → 10/28発売

次号(第253話)26ページ → 11/28発売

最終回号(第254話)100ページ → 5/28頃発売

で、完結だそうです。 

早い、早すぎるよ〜 (゚Д゚;) 展開が!!

第253話なんてひと月飛ばして(それからひと月が経ったってな感じで)書いている。 

いままで日常をちんたらちんたら丁寧に丁寧に描いてきたのに・・・

第247話〜253話が44巻で、2020年2月26日頃、発売予定。

ということは最終回100ページ、プラス番外編とかを描いて45巻が最終巻かな?