徒然BOON

徒然なるままに気になることを綴ります

風光る 第241話

2018-12-02 18:15:12 | 「風」のひとり言

3人組の浪士に前方を塞がれた沖田一行。

 何!?  刺客!?

と、刀の柄に手を掛け、臨戦態勢をとる主人公。

   敵と思わせた味方かと思ったら、見た通り刺客だった。

   前号で書いた予想は大外れ~ ははは(笑)

   あの旅籠の主、長州贔屓だったのですね~ 

地面に降ろされた駕籠からひょいと顔を覗かせた沖田組長。

『人違いですよ 私の名は奥田章二(おくだしょうじ)

 似た響きなのでお間違えになったのでは?』

と、すっとぼけてみせる沖田組長。

ちょっと動揺する刺客。

その間に駕籠から降り立ち、主人公に近寄ると

『私が合図をしたら 駕籠屋さんを連れて布田方向に逃げなさい

 罪のない市民を巻き込む訳にはいきません あなたはふたりを守って・・・』

と耳打ちする沖田組長。

『できません!! 先生を置いて行くなんて!』と拒否する主人公。

『私ならひとりで大丈・・・  ゴホ ゴホッ』

『お  奥田先生!』

咳き込む症状から奥田と名乗る人物が労咳かと問う刺客。

主人公はうっかり 病人だと 明かしてしまったので、

沖田は去年来労咳を患っている、そして補足情報として沖田が常に

大層な美童の稚児を侍らせていると知っていた刺客たちは、目の前の人物が 

 沖田総司 だと確信。

こんな時でも己の美貌を褒められ喜んでいる主人公を尻目に、

駕籠屋さんたちに逃げないと声を掛け、あなたも一緒に行きなさいと主人公に

指示する沖田組長。

『(逃げていく駕籠かきたちは)捨て置け 用があるのは沖田だけだ』と

刺客に言われ、

『ご使命とあれば ひとりで受けねば武士の恥です』と、ごほごほ咳をしながら

刺客に向き合う沖田組長。

『相手が病と知った上での名指しですよ!? そんな卑怯者 武士として

遇する必要ありません!!』と、怒りを露わにして、

(自分がやっつけますと)やっと背負っていた荷をほどき出した主人公だったが

次の瞬間

 

 一陣の風  

 

 鬼神 降臨

 

抜き身の刀を肩にかけ、ごほっと一咳して

『ああ すみません  

 病身故 腕が鈍っているもので 楽に送ってあげられませんが・・・』

敵をまっすぐに見据え

『来ますか?』

とすごむ沖田組長。

仲間がやられた様を見て、その殺陣に慄き、撤退していった二人の刺客たち。

うつぶせに倒れ、息も絶え絶えの敵の後ろ首に刀を突き立て、

グッと脊髄を絶った主人公。

『とどめを刺しました』と少し微笑んで報告する主人公をじっと見つめたのち、

ぎゅーーーっと抱きしめる沖田組長。

『――良かった  ********・・・』

   久しぶりの実戦でも、腕は鈍っていないようでですね、沖田先生。

   一撃で倒さなかった(絶命させなかった)のは、あれはワザとでしょう。

   あえて悶絶させるような一撃にし、後の二人の恐怖心を煽る。

   無駄な殺生は最小限にしたってことでしょう。 と思いたい。

 

榎本艦長の屋敷

深い眠りから目覚めた土方副長。

辺りは薄暗い。 がばっと起き上がり、自分が眠ていた事に驚く副長。

知らぬ間に寝巻に着替えさせてくれようで、『嘘だろう…!?』と動揺する中、

艦長の奥方・田津さんが灯りを持ってやって来た。

着替えさせた時に気付いた(血が染みた)着物を洗い、失礼ながら傷の

手当てもしました、と田津さんから遠慮がちに伝えられた副長は、羞恥心いっぱいで

真っ赤な顔を俯きながら『誠に… ご迷惑を…』と礼を述べるのが精一杯(笑)

そこへ、榎本艦長が帰宅。

自分が丸一日半も眠っていたと知り、急いで出て行こうとする副長を引き留める艦長。

『援軍は諦めろ 土方さん』

副長爆睡中に、援軍集めに奔走してくれた榎本艦長。むろん勝安房守にも取り合ったが

たとえ江戸城を明け渡すことになっても戦争だけは回避せよ という上様の意向により

どこからも兵を出す(集める)ことはできないと事情を説明。

更に西軍から8日後の3月15日に江戸総攻撃を告げられ、交渉決裂の際には江戸市中に

火をつけ焦土と化すことも考えていると勝安房から聞いた榎本艦長。町火消に火付けと

市民の避難誘導を依頼しているようだかまだ触れを出していない様子から勝安房守が

何が何でも必ず戦を回避するつもりでなんだろう、と推測。だから江戸はもちろん、

甲州も然り。 よって、西軍と一悶着を起こす事(勝さんの邪魔となる事)はまずい。

今は退くべきだ と忠告する榎本艦長。

憤慨し、結局戦わずに恭順する将軍派に寝返りやがってと榎本艦長を愚痴る副長の

言葉を強く否定し、

 死んでも西の卑怯者共に膝を屈するなんざ真っ平だ 

 だが戦うなら武士だけでいいと思っている

 庶民を巻き込む必要はないだろ

と腕組みしながら副長に己の考えを伝える榎本艦長。

『――何を考えている?』

己の肚を探ってくる副長に にっ と口角を上げてみせる榎本艦長。

胸の内は打ち明けられぬままだが、自分の紋付に着替え、田津さんが用意した

握り飯をもって駕籠に乗り込んだ副長。

深夜、急いで甲州・勝沼への戻って行ったが、甲陽鎮撫隊は既に撤退。

散り散りになった隊と会えぬまま江戸へ戻って行ったとな。

   副長、褌なんだ… 洋服(軍服)姿で日野宿に戻り、紋付に着替えて

   江戸へ向かって行ったが、ずっと洋装でも褌なのかな?

   それとも洋装時はパンツ履いているのか? 日野で褌に変えたのか・・・

   田津さん、❝できる❞女房ですね 

 

法眼役宅の門前に到着した沖田組長たち。

『もし  どなたかおられませんか』

ドン ドン ドン、と主人公が門扉を叩くも、応答なし。

主人公が心配して駕籠の戸を引くと中でぐったりしている沖田組長。

はぁはぁと荒い呼吸を繰り返し、青白い顔をして疲れ切った様子で

『留守にしても誰ひとり居ないなんて… 何か あったのでしょうか』

と案じる沖田組長。

やっと、法眼の弟子が一人表に出てきて、

気づくのが遅れて申し訳ござませんと詫びると、

『急だったのですが 実はメースのご一家と医学所の患者さんたちは

 浅草今戸へ引っ越されたのです』と事情を説明。

驚き、『何故!?』と問う主人公に

いよいよ西軍の江戸入りが迫っているから、と城からの指示で

と理由を伝える弟子の言葉を耳にし、

 東征軍が侵攻してくる!?

と予想外の情報に焦り、胸倉を掴む勢いで弟子に迫り

『って勝沼は! ?  新選組はどう…!?』と問い詰める主人公。

すみせん 詳しくは・・・、と詫びる弟子。

 

ドキン  ドキン  ドキン

心の臓が早鐘を打つ・・・

こめかみに片手を当て

 落ち着け 清三郎

 副長に会ったのはいつだっけ!?

 やはり援軍は間に合わなかったのか!?

 局長たちは――・・・

と思い返していると、駕籠かきの『旦那 大丈夫ですかい?』の声でハッとし、

駕籠の方を振り向いた主人公。

すると己の大刀を支えに、よろよろと駕籠から出ようとしていた顔面蒼白の

沖田組長と目が合った。

次の瞬間――

 

 

次号へ

 

う~ん新選組の行き先も気になるが、沖田先生の寿命がますます削られていく様で…

ひーーーーさしぶりの抜刀。さぞ、体力を消耗してしまったことでしょう。

安静に過ごしてもらいたいですね・・・

なんで調布の旅籠の主が薩長贔屓なんだろう? ずっと密偵として潜伏していたのか?

それとも、あの人は旅籠の主じゃなくて、ただの雇われ人だったのか? 

ああ、雑誌はもう廃棄してしまったから見返せない(泣)