徒然BOON

徒然なるままに気になることを綴ります

風光る 第252話(プレ)

2019-11-19 16:43:46 | 「風」のひとり言

ついに ここまで来たか・・・

 

表紙で「クライマックス突入」とPR。

 

そして 風光る最終章突入記念企画!「風光るかわら版」を

毎月掲載すると書いてある。

「風光るかわら版」はTwitterでも発信されると。

 

て事は、あと数話で最終回を迎える目処がついたって事だろうか?

「風光るかわら版」をこの先10回、20回と書くとは思えないしな・・・

 

 

来月号(1月号)ではプレゼント企画があるらしい。

 

とうとうか・・・

いよいよか・・・

 

最終話掲載号が発行される頃は、ちょっとは話題になるだろうか?

こんだけ長い連載だし、一般紙とかでも取り上げてくれるといいなあ。

 

 

 

近所の本屋へ雑誌を買いに行ったら

「袋が有料になりますがこのままでよろしでしょうか?」と聞かれ、

びっくりしたがもちろん袋に入れずそのままで受け取った。

書籍を買って袋やブックカバー無しで店舗を出るのは初めてなんで

『大丈夫かな? 万引きと思われないかな?』と杞憂に過ぎないことを

思って、ドキドキしてしまった(笑)

 

 


風光る 第251話

2019-11-11 19:18:12 | 「風」のひとり言

いつの頃からか千駄ヶ谷の植木屋の離れにやって来るようになった黒猫。

『フク💛』

『フーク おいで💛』

フクと名付け、縁側に小皿に乗せた煮干しを用意し、餌付けを行っている二人。

警戒しつつも縁側の上に上がり、餌を見つめるフクに喜んでいたが、不意に

フクは身を翻し外へ逃げて行った。

ふと気配に気づいた沖田組長が見上げた視線の先にはなんと副長が。

   副長 洋服の上着を脱いで肩に担ぐぐらい暖かな陽気の様だ。

   ここへ来た時は桜が咲いていたな・・・ 

   それにしても二人とも目の前に誰かがいる事さえ気づけないなんて・・・

   「後ろ傷」って主人公をおちょくりながら鍛えてた組長が・・・

突然の来訪を驚く二人に

『流山で軽く一悶着あってな 

 野暮用ができて俺だけちょいと戻ったんだ』

と理由を話し、縁側に腰かけた副長。

 まさか近藤先生が?、と案じる沖田組長に

『無事さ 今頃は隊を率いて下妻辺りまで行ってるだろう

 お前らを心配してついでに見て来いと厳命されたのさ』

と口角を上げて話す副長の言葉に安堵する二人。

心配していた弟弟子の体調は頗る良さそうだし、『よかったら昼食を』と

昼餉の支度にとりかかろうとする主人公の姿をみて更にニッと笑うと

『すっかり夫婦の様だな お前ら』

と一言。

二人とも真っ赤になり、沖田組長は咳き込み、主人公は『私は男ですよっ!!』と

動揺しながら慌てて否定(笑)

『はははは そうだったな』

と笑い声をあげると腰を上げ、

『悪いがそこまで暇でもねえんだ 

 すぐに出る  お前らに一目でも会えて良かったよ』

と告げて、脱いでいた上着を肩にかけると歩き出した副長。

せめてお茶の一杯だけでも、と引き留める主人公に『無用だ』と断り

歩みを止めない副長の遠ざかる背に裸足で駆け寄り

『土方さん!

 連れて行ってください・・・!!』

と抱き着いた沖田組長。

 

『総―――・・・!』

と、言いかけた副長が背後に視線を送ると咳き込みだした沖田組長。

心配しながら沖田組長の身体を支える副長が右手に持っていた大刀に

手を伸ばした沖田組長は—――

 

 

 

 

 

ゴフッ  ぐ   カハッ

我慢していたがついに庭先で喀血した沖田組長。

布団に横たわらせでもまだ咳は止まらず・・・

  千駄ヶ谷に来てからずっと治まっていたのに

  これは罰だ 不誠実な私への・・・

  ごめんなさい先生

  ごめんなさい 私の所為です

先程の思わず副長にすがった沖田組長の言動を理解しつつも

この穏やかな暮らしが続くこと願った自分を懺悔する主人公。

『お願いだから 咳止まって!!』

と声を張り上げた主人公の思いが通じたか、咳が治まった沖田組長。

というか、頑張って咳を止めた沖田組長?

 『大・・・丈夫 まだ・・・死にません・・・よ』

『当たり前です!!

 一日でも早く追いついて 局長をお守りするんですから!

 私が必ず治してみせます!!』

『ありがと・・・  頼もし・・・なぁ・・・』

『もう 黙って!』

 縁側にはあの黒猫が戻って来ていた。

 

 

帰路の駕籠の中で、先だっての勝安房守からの取り引き内容を回想する副長。

江戸城無血開城まで、あちこちに潜んでいる旧幕兵の抗戦派を説得し抑えて欲しい、と。

局長が生き延びることを信じ、江戸中を奔走した副長は4月11日の「江戸城無血開城」の後、

流山から散り散りに逃れてきた同志たちと合流し、下総に集結した旧幕脱走軍に参加。

  ふふふふふふ ふふふふふ

  あれから七日 今頃は近藤さんも釈放され会津に向かっているはずだしな

と、熱く燃え滾る闘志を抑え込むように腕組するも、無意識に笑い声が漏れる副長。

   どうやって散り散りの同志が集まれるんだろう? 

   今なら携帯電話等があるが・・・ どこそこに旧幕府方が集まっている、

   という情報をもとに参集するのかな?

   

 

そうして進軍した宇都宮城攻防戦にて、副長は足を銃撃され戦線離脱。

そして敵方の有馬っちも被弾し戦場を退いた。

局長の助命を願っていた二人が同じ戦の同じ日に負傷するとは・・・

 

下総に集まていた急幕脱走軍に、永倉・原田元組長も参加していた。

先の宇都宮城戦に先発した隊の名簿に参謀として‵土方副長’の名を見つけ

副長が参戦していたい知り驚くふたり。

結局同じ旧幕府軍として参戦しているんだな、と笑って話す原田元組長に対し、

俺達は新しい隊を作って参戦しているのに、今さら元の鞘になんて、と憤る永倉元組長。

だが、その名簿に「近藤勇」の名がないことを不審に思う二人。

まさか・・・

と名簿に隈なく目を通す永倉元組長。

原田元組長は袂を分かつ原因となった、あの日の局長の「俺の家来になれ」発言を

思い返し、冷静になって考えればあの発言をした局長は様子がおかしかった、と。

本来、あんなことを言う人じゃない、と擁護する原田元組長に対し、

『昔はな! だが変わっちまったんだよあの人は!!』と切り捨てる永倉元組長に

『でもそういうの一番許さねえの副長じゃね?

 なのになんで土方さんはそれでも近藤さんについて行ったんだろうな?』

と疑問を投げかける原田元組長。

『―――! 

 ・・・何が言いてぇんだよ 左之助』

と原田元組長が言わんとする事を解すも更に眉間の皺を険しくする永倉元組長に

原田元組長が返した言葉は・・・!!!

  ははは さすが、左之助(笑) そうだろう そうだろうとも(笑)

  第2子にも会いたいだろうね・・・    まあ、それは方便だろうけど。

  それにしても もう頑固なんだから 永倉さんったら(笑)

 

 

千駄ヶ谷

 

小康状態の沖田組長。

離れの縁側にちょこんと前足を掛て室内を覗き込むフク。

布団に横たわり、ゴホゴホと咳をしながら『フク・・・  おいで』と右腕を

伸ばす沖田組長。

しかし、縁側には上らずプイと顔を背けるとどこかへ行ってしまったフクを

寂しそうに眺め、咳が怖いからかなと気に病む沖田組長。

   沖田先生、外がよく見えるようにか縁側のすぐそばに布団を敷いている。

   庭の葉桜からも季節の移ろいがわかる。

お膳を持ってきた主人公が『フクは心配しているんですよ お咳が出ているのに

自分がいるとおしゃべりしようとするから』と、慰めると薬の時間ですと言って

身を起こした沖田組長に包みと白湯を渡した。

飲み終えた沖田組長に口直しにと、朝から小豆を煮て作ったぼた餅をすすめるも、

沖田組長はお膳の上の甘味を見つめて

『美味しそうですね でも すみません

 お腹がいっぱいでとても食べられそうにありません・・』

と断ると布団に横になり、目をつむっしまった。

   緊急事態発生! 緊急事態発生!!

   あの沖田先生が甘味を目の前にして手を付けなかったなんて!!!

   やばい やばい やばい・・・

布団の傍に座り、沖田組長の寝顔を見つめる主人公。

 あの日から目に見えて食が細くなった

 まるでもうすかり全てを諦めてしまったかの様に

 少しずつ死のうとでもしているかの様に

 どうしたらいいいんだろう—――

そんなことを思いながら涙ぐんでいると、縁側から声が掛かった。

振り向くと其処にはトキさんが。

再会を喜ぶ二人だが、休んでいる沖田組長の邪魔にならないようにとお勝手に

トキさんを案内し、法眼からの届け物等を受け取る主人公。

法眼もあと半月もしないうちに会津へ向けて発つと聞いた主人公が、

トキさんの心情を慮ると、『止めても無駄なのは遂に承知しております故』と

肝は据わっている様子で、『それよりも 旦那様から大切な言伝ががございます』

と続け、主人公をまっすぐに見つめるトキさん。

『敵方の刺客がいよいよ神谷様にまで手配を出し

 小姓連れの武士をくまなく調べているのだとか

 くれぐれもご用心なさいます様にと・・・』

その報せに瞠目し眉をひそめた主人公。

 

次号へ

 

 

さてトキさんの報せはリアルニュースかフェイクか。

なんとなく法眼の策略の様な気もするが・・・  あの人もしつこいからね(笑)

これを機に女装・・・じゃない、本来の姿に戻って世話をするのか・・・

副長はまだ局長の事知らないんだね・・・ 足を怪我して戦線離脱したから

療養所辺りで噂を耳にでもするのかな?

ところで 黒猫を飼うと労咳が治る という迷信が江戸時代に広まっていたらしい。

沖田先生と黒猫のあの有名な逸話は某有名作家の創作かもしれないが

信心深い江戸の市民なら黒猫を可愛がったかもしれないね・・・

ま、わたしは猫は苦手です(余談)

さて、そろそろフラワーズを買いに行くかな・・・  どんな展開かな~