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円急伸、一時106円台 円高「真空地帯」突入との声
経済部 浜美佐
2018/2/14 12:14 日本経済新聞 電子版
外国為替市場で円高が止まらない。円の対ドル相場は14日正午すぎに急伸。一時1ドル=106円台後半と2016年11月以来、1年3カ月ぶりの円高・ドル安水準を付けた。米金利急上昇を受けて始まった世界的な株安の流れが止まらず、投資家のリスク回避姿勢が強まっていることで、円高にも歯止めがかからない。市場では円高が一気に加速しかねない「真空地帯」に突入したと警戒する声も出ている。
円相場は13日午前まで108円台後半で推移していたが、株安の流れを背景にじりじりと上昇の勢いを強め、13日のニューヨーク市場で一時107円40銭と昨年9月8日に付けた107円32銭以来、約5カ月ぶりの円高・ドル安水準まで上昇。14日午前の東京市場では一時107円台後半まで戻す局面もあったが、正午すぎに再び円高が進行し、節目だった107円32銭を突破。一時106円台後半まで急速に上昇した。
「昨年9月の高値を突破すれば、円高のスピードは加速しかねない」。野村証券外国為替部の高松弘一エグゼクティブ・ディレクターは14日朝からこう警戒を強めていた。昨年9月の高値を超えると、次の円の高値の節目は16年11月に米大統領選でトランプ氏が当選した後、急速に円安が進んだ「トランプラリー」の出発点付近まで遡ることになる。当時は101円前後の高値から短期間で一気に110円を超える円安水準にジャンプした。このため107円32銭を超えると、「101円まで明確な抵抗線がない真空地帯に突入する」(高松氏)というのだ。
この空白の価格帯を狙って、投機的な円買いも出かねない。「投機的な要因かどうか注視している」13日夕には財務省の浅川雅嗣財務官も、為替市場の動きにコメント。投機筋による円急伸への警戒をあらわにした。
円高が進むと、輸出企業が海外で稼ぐ収益が目減りし、株価にもマイナスの影響が強まる。このため「財務省・金融庁・日銀は3者の臨時会合を開き、円高けん制の口先介入に動く可能性がある」(みずほ証券の山本雅文チーフ為替ストラテジスト)との読みもある。
ただ、日本の当局の動きにどこまで円高抑止効果があるかは未知数だ。世界の市場関係者の関心は今晩発表の1月の米消費者物価指数(CPI)に集まっている。市場では食品・エネルギーを除くコアCPIは前年同月比で1.7%上昇し、前月の1.8%から上昇幅の鈍化が見込まれている。ただ、市場予想を上回った場合に、米金利が一段と上昇し、米株への割高感が強まり株安が進みかねない。そうなれば為替市場でも円が一段と上昇し、本格的な円高局面に入るリスクも拭えない。円相場は正念場を迎えている。
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● 目標は1ドル95円、又は一時的には割るでしょう。株式市場の暴落の底は
まだまだ見えませんから、円高の底もまだ見えないのです。
● その後に円安が再びやってきます。預金をするなら、円高のピークでのドル預金が
望ましいでしょう。勿論余ったお金がある人の話です。
円急伸、一時106円台 円高「真空地帯」突入との声
経済部 浜美佐
2018/2/14 12:14 日本経済新聞 電子版
外国為替市場で円高が止まらない。円の対ドル相場は14日正午すぎに急伸。一時1ドル=106円台後半と2016年11月以来、1年3カ月ぶりの円高・ドル安水準を付けた。米金利急上昇を受けて始まった世界的な株安の流れが止まらず、投資家のリスク回避姿勢が強まっていることで、円高にも歯止めがかからない。市場では円高が一気に加速しかねない「真空地帯」に突入したと警戒する声も出ている。
円相場は13日午前まで108円台後半で推移していたが、株安の流れを背景にじりじりと上昇の勢いを強め、13日のニューヨーク市場で一時107円40銭と昨年9月8日に付けた107円32銭以来、約5カ月ぶりの円高・ドル安水準まで上昇。14日午前の東京市場では一時107円台後半まで戻す局面もあったが、正午すぎに再び円高が進行し、節目だった107円32銭を突破。一時106円台後半まで急速に上昇した。
「昨年9月の高値を突破すれば、円高のスピードは加速しかねない」。野村証券外国為替部の高松弘一エグゼクティブ・ディレクターは14日朝からこう警戒を強めていた。昨年9月の高値を超えると、次の円の高値の節目は16年11月に米大統領選でトランプ氏が当選した後、急速に円安が進んだ「トランプラリー」の出発点付近まで遡ることになる。当時は101円前後の高値から短期間で一気に110円を超える円安水準にジャンプした。このため107円32銭を超えると、「101円まで明確な抵抗線がない真空地帯に突入する」(高松氏)というのだ。
この空白の価格帯を狙って、投機的な円買いも出かねない。「投機的な要因かどうか注視している」13日夕には財務省の浅川雅嗣財務官も、為替市場の動きにコメント。投機筋による円急伸への警戒をあらわにした。
円高が進むと、輸出企業が海外で稼ぐ収益が目減りし、株価にもマイナスの影響が強まる。このため「財務省・金融庁・日銀は3者の臨時会合を開き、円高けん制の口先介入に動く可能性がある」(みずほ証券の山本雅文チーフ為替ストラテジスト)との読みもある。
ただ、日本の当局の動きにどこまで円高抑止効果があるかは未知数だ。世界の市場関係者の関心は今晩発表の1月の米消費者物価指数(CPI)に集まっている。市場では食品・エネルギーを除くコアCPIは前年同月比で1.7%上昇し、前月の1.8%から上昇幅の鈍化が見込まれている。ただ、市場予想を上回った場合に、米金利が一段と上昇し、米株への割高感が強まり株安が進みかねない。そうなれば為替市場でも円が一段と上昇し、本格的な円高局面に入るリスクも拭えない。円相場は正念場を迎えている。
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● 目標は1ドル95円、又は一時的には割るでしょう。株式市場の暴落の底は
まだまだ見えませんから、円高の底もまだ見えないのです。
● その後に円安が再びやってきます。預金をするなら、円高のピークでのドル預金が
望ましいでしょう。勿論余ったお金がある人の話です。