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ロシアの行方・ロシアは君主国家へ・資本主義にはならない

2014年08月14日 20時18分41秒 | 時代・歴史

★ http://www.foreignaffairsj.co.jp/essay/201405/Barbashin_Thoburn.htm

プーチンの思想的メンター
―― A・ドゥーギンとロシアの新ユーラシア主義      Putin's Brain

アントン・バーバシン  在モスクワ国際関係研究者
ハンナ・ソバーン  米フォーリン・ポリシー・イニシアティ  (ユーラシア分析担当)

フォーリン・アフェアーズ リポート 2014年5月号

Photo (Dugin.ru)


2000年代初頭以降、ロシアではアレクサンドル・ドゥーギンのユーラシア主義思想が注目されるようになり、2011年にプーチン大統領が「ユーラシア連合構想」を表明したことで、ドゥーギンの思想と発言はますます多くの関心を集めるようになった。プーチンの思想的保守化は、ドゥーギンが「政府の政策を歴史的、地政学的、そして文化的に説明する理論」を提供する完璧なチャンスを作りだした。ドゥーギンはリベラルな秩序や商業文化の破壊を唱え、むしろ、国家統制型経済や宗教を基盤とする世界観を前提とする伝統的な価値を標榜している。ユーラシア国家(ロシア)は、すべての旧ソビエト諸国、社会主義圏を統合するだけでなく、EU加盟国のすべてを保護国にする必要があると彼は考えている。プーチンの保守路線を社会的に擁護し、政策を理論的に支えるドゥーギンの新ユーラシア主義思想は、いまやロシアの主要なイデオロギーとして位置づけられつつある。・・・・

小見出し
思想的空白とプーチンの保守主義
ユーラシアニズムの歴史的ルーツ
ドゥーギンの新ユーラシア主義
 ユーラシア国家の地理的広がり
 プーチンとドゥーギン


ロシアの新イデオロギー

Anton Barbashin 在モスクワ国際関係研究者

Hannah Thoburn 米フォーリン・ポリシー・イニシアティブのユーラシア分析担当者

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● インドの哲人・サーカー氏の世界観では、3つの支配階級が交互にサイクルにて
  社会を支配するという。初めは、
 
  ➊ 武人の時代、武力で社会を統一する。
  ❷ ➊の崩壊後は、知恵者の時代が始まる。
  ❸ ❷の崩壊後は、富者の時代が続く。


  上記のサイクルで、支配階級が交互に支配するという。社会循環論である。

● 私の説は、その各々の時代の寿命は、ほぼ270年であり、270X3=810年サイクルで、
  繰り返す、社会循環説+➊時代270年寿命説です。

● 270年のサイクルの中にも、90年単位で、各々の支配階級が相対的な支配者となる。
  つまり、270年の寿命の初めの90年間は比較的武人が活躍する時代で、
  その次の90年は、知恵者が比較的支配する時代となる。
  最後の90年間は富者が相対的支配者として君臨する。

● 近代の株式市場の株価のサイクルはこれを現しています。それから未来に株式市場の
  崩壊と、時代の崩壊が予測できるのです。

● ロシアに当てはめれば、1990年から新時代となったロシアは、その前が武人の時代
  =共産主義の時代であったことにより、今は知恵者の時代という事になります。
  未だ初期の90年内に入りますから、知恵者+武人の体質が必要になると
  いう事です。その意味では、スパイ組織上がりのプーチンは適任です。


● 日本に当てはめれば、戦国時代が終わった、1600年代からの徳川の時代に相当
  します。つまり、資本主義≒富者の時代にはならないという事です。

● 知恵者は、官僚や知識人や宗教家なども含まれます。したがって社会構造をピラミッド型
  にしての社会の安定が図られるという事になります。そこでは宗教も社会の秩序を
  維持するのは大切なものとなります。完全なる自由よりも、社会の安定が
  優先という事でしょう。

● 絶対に今の先進国の形態=資本主義国=民主主義国にはならないという事です。
  そもそも体制としては、むしろ、今でも近代資本主義国は少数派です。

 従って、歴史が進歩すれば、資本主義国になるというのは、単なる幻想です。
  サイクルの一環でしかないという事になります


● 上記のプーチンのメンターの、アレキサンドル・ドゥーギンの思想はそれに
  マッチしているという事ですから、ロシアの将来を予測・暗示します。



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