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ののの日々

わんこと野の花を愛する日々

言葉(ことのは)

2006-04-29 18:34:28 | 音楽・演劇
千住明さんとゴスの感動が抜けきらないうちに、もう一つ興味深いエンターテイメントに触れる機会がありました。

白石加代子の「源氏物語」。

白石さんは、もともとは港区の税務課の職員でしたが、退職後早稲田小劇場で活動し、
退団後は舞台、映画、テレビ、ナレーションで広く活躍している実力派の女優さんです。
NHK大河ドラマ「義経」のナレーションをお聞きになった方も多いのではないでしょうか。
百物語」の迫力ある朗読劇も評判のようです。

その白石さんの「源氏物語」、今回は「藤壺」「夕顔」「六条御息所」を
瀬戸内寂聴さんの現代語訳で聞くことができました。

光源氏という身分の高く、稀代稀な美男を巡っての女の戦いの絵巻模様を
たった一人で語りつくす舞台は、幽玄だったり、不気味だったり、
奥ゆかしい色気があったり、時には笑いもあり、とても多彩です。

千住明さんの個展コンサートでは、音そのもの、あるいは音に乗せた言葉で
様々なメッセージを受けることができましたが、今回は音は舞台の袖から
時折聞こえる効果音に留め、純粋に「言葉」に命が込められた、
シンプルで、だからこそ凄みのある「ことのは」であり、「ものがたり」となりました。

ゴスの酒井さんは、学生時代は演劇に熱中し、「声」にかかわる仕事につくことが
希望だったそうで、歌舞伎、落語、能なども興味があるようで、アカペラの「いろは」は、
能の発声にヒントを得た部分を見つける事ができます。

日本語のもつ美しさ、リズムなど、私たちに奥深く根付いているものを
もう一度見直して、その世界に浸るのも悪くないな~と改めて感じました。

「百物語」も観て見たい・・。でも怖そう・・

ゴスwith生オケ(ネタバレ)

2006-04-27 14:22:23 | 音楽・演劇
昨日、池袋の東京芸術劇場で行われた千住明「個展コンサート2006 with Orchestra」に行ってきました。

もちろん、ゲスト出演のゴスペラーズが目当て。
なので私にとっては 「ゴスペラーズ with Orchestra」でした

千住ファンの方、ごめんなさい


第1部はスーパー競馬、映画「226」「RANPO」、NHKスペシャル主題曲、アニメ「機動戦士ガンダム」
TV「ほんまもん」「世紀末の詩」「雪の女王」など、
千住さんの作品より10曲、それぞれご本人の解説入りで演奏。

第2部の、映像音楽メドレー~2006年版演奏の後に、
本日のメイン・イベント(あくまで私の中で)ゴスペラーズが登場しました。

赤、というよりワインレッドに近いえんじ色の、ベルベット・モーニングに身を包み、
品よくまとめたゴスペラーズはオーケストラをバックにしても違和感がなく、
これまた品よい拍手に迎えられちょっぴり緊張気味。

1曲目は大好きな「星屑の街」
美しいコーラスが、ストリングスの旋律と交わりさらに妙なる調べになって届きます。
私と言えば、息子が発表会で歌っているような、はらはらした気分を胸に抱きながらも
あまりにもよくできた息子達(違うって!)にうっとり・・。


2曲目は、リーダー曰く「世界初」の発信となる、千住さんとのコラボ曲、「耳をすまして」。

カーレースで事故に合い、全身重度の火傷、骨折で瀕死の状態から
奇蹟の生還を果たしたレーサー太田哲也さんのドキュメント映画「クラッシュ」のメインテーマ曲に、
安岡さんが詩を書き下ろして作り上げたこの曲、5人がリードを歌いつなぎ、
シンプルでいながら心を打つメロディです。
(歌いつないで最後を北山さんの美しいテナーが締める所が格別!!)
願わくは、今日の場に留まらず、世に送り出してもらいたい珠玉の名作と感じました。


詩を作るにあたり、安岡さんが、『「作詩」という作業は、例えば絵のように、
色を加えて創りあげるものとは逆に、伝えたい事のために数多くの言葉を、
まる彫刻のように削り落とし選んでいって形づくるもので、いわば自分の身を削るようなものです』
と言っていたのが印象的でした。
(細かい表現は違っていると思いますが)

そのほか、池袋は、かつては近くに住んでいたリーダーの音楽活動の拠点で、
彼らが路上ライブをした時、観客が当時付き合っていた彼女だけ、
つまりメンバーの数以上には増えなかったことなど、
短い時間ながらもエピソードを混ぜ、ゴスファンには嬉しいひと時でした。

ゴスのあとに出演した羽田健太郎さんによる、ピアノ協奏曲「宿命」は、ドラマ「砂の器」の
劇中テーマ曲ということでしたが、フルバージョンでの演奏はすばらしく、
予備知識のない私も感動しました。

千住さんの妹でバイオリニストの千住真理子さんの、3億円もするというストラディヴァリウスの響き、
新日本フィルのオーケストラの魅力に浸れる、なんとも贅沢な夜となりました。
ご一緒して下さったゴス友さん、色々有難うございました








大型新人!

2006-04-22 13:00:02 | 音楽・演劇
我が愛するゴスペラーズが、ラッツ&スターと合体し、
「大型新人・ゴスペラッツ」としてデビューしました~~

「ハリケーン」など、懐かしいメロディを、てっちゃんとサカイさんが歌ってます。
今ならsony musicのサイトで、ビデオクリップやコメント、ライブのダイジェストが見放題

sony music

ゴスペラッツ公式HP

7月にあるフェスティバルにはゴスペラーズもゴスペラッツも出演するので、今から楽しみです
チケット当たりますよう

◆追記

apollo5さんから教えて頂いた 吉岡正晴さんのサイト には、ライブレポが詳しく載っています。

◆追記:その2

KOOさんからの情報です。
sony music からはもう見れませんが、ゴスペラッツのHPからならイベントダイジェストを見ることができます。
  ゴスペラッツHP →「ハリケーン」ビデオクリップ視聴 →コンテンツ2 →イベントダイジェスト

◆追記:その3
ゴスペラッツについての記事はこちら

春だから

2006-03-07 12:50:07 | 音楽・演劇

「ぷりんすTシャツ」届きました

なぜ「ぷりんす」かと言えば、ゴスペラーズの中でも贔屓にしておりますキタヤマさんが
「プリンス」だから

キタヤマさんがライブで着ていたというTシャツもずばり「ぷりんす」

なおなおさんに教えて頂いて、同じものを思わず注文してしまいました。

そして本日届いたのが、この「ぷりんすTシャツ」

春だから、ちょっと浮かれてもいいですよね



  

浮かれすぎかな   


コーラス

2005-09-28 08:52:17 | 音楽・演劇
去年から始めたコーラスの大会が、来週あるのです。
この界隈だけでも、軽く20組はグループがあり、それぞれが持ち歌2曲ずつ歌って、
専門の先生の品評を頂くと言う、お客様はお呼びしない内輪だけの会ですが、
私は去年以来2度目の参加。
前回は聖歌、今回はワルツ2曲と曲想が全然違うものに挑戦。

何にしても万年素人の私、歌も同じくド素人。
いつまでたっても声は出ないし、音程もあらら・・とう感じだけれど、
先生の辛抱強さと、仲間の寛大さに助けられ、なんとか続けてます。

ただ家族は手厳しい。
カセット聴きながら練習していると、じっと聞いていた息子が
「苦痛以外のなにものでもない」ですと・・。
私なんてあなたの泣き声を耐えて育てたんだぞ~~
これぐらい我慢しなされ!

蝋燭(ろうそく)能

2005-08-07 10:44:47 | 音楽・演劇
「蝋燭(ろうそく)能」なるものを観た。
「200本の炎が照らし出す幽玄の舞台」と銘打ったその舞台、
無数の和蝋燭で囲み、ゆらゆらと揺らぐ炎の灯りでうつしだされる
まさに「幽玄」の世界だった。

演目は「船弁慶」。

<あらすじ>
平家を討ち取った源義経が、兄頼朝に嫌疑をかけられ九州に落ち延びる。
途中恋人の静御前が、弁慶のすすめに従い都に帰ることになり、涙をほろほろと流しながら別れの舞を舞う。

一行が船を出すと、壇ノ浦で滅んだ平家の亡霊が現れ、襲い掛かるが弁慶の
必死の祈りで退散する。


蝋燭が一本づつ灯されていくにつれ、舞台がほの暗く浮かび上がり、囃子の太鼓、
笛の音がシンとした中に響く。能面や衣装が揺らぐ灯りで微妙な色合いを見せ、
影と交差して深い味わいを感じさせる。

蝋燭の灯りの下で、静御前は別離の悲しみを、極限まで抑えた動きや、能面でさえぎられて
くぐもって聞こえる声で一層悲しみを増幅させ、平家の亡霊も恐ろしい表情がさらに、怨念のこもったものと化し
ぞっとする雰囲気を醸し出す。


能が作られた当時は照明は、たいまつや蝋燭であったわけで、そのオリジナルな舞台を彷彿とさせる
今回の蝋燭能、なかなか見ごたえがありました。

演目が終わると、膝をななめにはずし、太鼓のひもをささっとくくり、優雅に汗などをふき姿勢を正し、
す~~っと音もなく舞台を下がる囃子の方たちが、とても素敵に見えました。



5人の侍

2005-07-28 08:46:31 | 音楽・演劇
寂しいなぁ・・・。
なにが寂しいって、我が愛する5人の侍=ゴスペラーズが5人そろっての活動を10月末ごろまでお休みすると言うからだ。

去年の「号泣」、今年の「G10」と、続けてツァーに行ってすっかりゴスマニ化した私としては、急におあづけを食らったみたいで、早く「ヨシ!」と言って欲しくて待つワンコのような気持ち。

でも、考えてみれば、大の男5人がいつもいつも一緒にいるってのも、確かに大変なことかも。
「たまには1人で思う存分深呼吸して、好きなことした~~い!」とは、誰しも思うところでしょう。(私だって、どっか遠くに行きたいよ~!)

10周年記念アルバムを出し、特番も組み、アーカイブス本も出し、やる事はやった、次に進むにはインターバルが必要と考えても全然不思議じゃありません。

という訳で、個々の活動に精を出しているらしいゴスを想像するに、スーツも脱ぎ捨て、「立ち位置」を考える必要もなく、普通の顔してライブハウスなどに顔を出したり、どこか旅に出て新たな出会いに胸ときめかせたり、「自由」を満喫しつつ、これからの事もしっかりと考えているという、濃密な「オフ」を楽しんでいるに違いない。

「おあづけ」状態の私は、今までのアルバムを掘り起こし、ゴス本を読んだりしながら、ゴスマニの名に恥じないよう粛々と活動再開の時を待つことにします。
早くもどってきて、「ヨシ!」と言ってね~!

エビゾーの眼力

2005-07-02 11:06:46 | 音楽・演劇
歌舞伎を観た。しかも、あの「エビゾー」!
海老蔵を観るのは、襲名披露公演、心中物に続き、今回が3回目だが、
地方公演ということもあってか、肩の力が抜けて「いい男」ぶりを
楽しそうに演じていた。
団十朗の、元気な姿も拝め、襲名披露の時の悲壮感はもうない。
お客さんも、いかにも地元のおじいちゃん、おばあちゃんが多く、
アットホームな感じで、歌舞伎とは元来このようにして楽しむものだな、
と感じさせられた。

ストーリーは、けっこう破天荒で、戦の最中に切って落とした女の故郷に、偶然
立ち寄った海老蔵演じる侍が、その殺傷が発覚し悲しみと復讐心にくれる年老いた両親と
幼い子供相手に、「子供が大きくなった暁には、仇をとりに来るのを楽しみに待っているぞよ」
と、さわやかに(!!)言い含め、黒馬にまたがり颯爽と去っていく、という話。

切られた女の手首や、死骸、なりゆきで自らの首を切り落とす老侍の生首など、
子供が出る芝居にしては、小道具もなかなか血なまぐさい。

血を血で洗う戦国の世を明るく見せちゃう歌舞伎、今の時代じゃ作れないかも・・・。

エビゾーがひとにらみするだけで、会場の隅から隅までうならせる、やはり大器なのでしょう。

ああ、どうしよう

2005-05-13 12:53:17 | 音楽・演劇
今、音楽情報で、「情熱大陸LIVE」の告知を見た。
夏、大阪。
野外、おそらく全員スタンディング。
でも、出演者が、葉加瀬太郎・鈴木雅之・・・そしてそして
ゴスペラーズの村上さんと、酒井さん

もう、名前を書いただけで心臓ばくばく。
どうしよう。
初の遠征しようか。
先行予約は明日。
どうしよう。