IT翻訳 Nobuyuki の仕事部屋

ボランティアでソフトウエアーローカライズのために翻訳をしている。

クライマックス!

2007-10-17 23:15:19 |  Mozilla Org.


クライマックスシリーズで日本ハムとロッテの対戦成績が2勝2敗となり、明日3勝目をかけて激突する。ここまでは、お互い譲らず、闘志のぶつかり合いで、実力互角というところである。5戦目は、ダルビッシュと成瀬の先発が予想されて興味深い。どちらが勝つか予断を許さない状況である。監督もアメリカ人どうして、采配ぶりを見るのも楽しみである。

一方のセリーグは中日と巨人で、これも、阪神に2連勝して勢いのある中日が巨人とどう戦うか興味深々である。日本ハムとロッテのように、がっぷりと組み合って5戦目までもつれる可能性もありそうだ。中日投手対、巨人打線の対決が楽しみである。

ところで、阪神ファンの私としては、クライマックスの初戦の状況はかなり辛いものであった。名古屋ドームでの2試合をNHKBSが、試合開始から終了まで完全放送してくれたので、全部見ることができた。しかし、阪神の不甲斐なさには、失望したものだ。

レギュラーシーズンは、中日、阪神とも勝ち星は拮抗していた。従って本来の戦力から言うと、クライマックスシリーズのように、中日の一方的勝利に終わることはないはずだ。わずか2勝したほうが勝ちと言う短期決戦を、中日のほうがうまく戦ったと思う。

端的に言って、両監督の技量の差が出た2試合であった。戦力的に阪神が極端に劣っているわけでない。確かに、阪神は先発投手陣や打力では中日に劣っていたが、豊富なリリース投手陣を抱えている。その、強みを生かすような試合運びができなかったのだと思う。これは、選手の責任というより、岡田監督の試合運びのまずさのせいだと試合を見ていて感じた。

2試合敗戦後、岡田監督はあれくらい阪神の先発投手が悪ければしょうがないというようなことを言ったそうだ。しかし、先発投手が弱いことや、打力が中日に劣ることは最初言うから分かっていた話だった。解説者も言っていたが、失点を押さえて逃げ切るのが阪神の勝利への道であった。自分のチームの欠点を理解し、それを補う采配をふるうのが監督の役目であろう。監督のコメントは、選手に敗戦の責任転嫁をしているにすぎないように感じた。

第一戦については、先発の下柳が最初に点を取られた時点で、すぐに投手交代をするべきだったのではないか。続けて、タイロンウッツにホームランを許すのは余計である。1点でも失点されたり、その可能性がある時は、投手交代をして失点を最小限に抑えるしかないと思う。また、同様にリリーフした久保田が最初に失点した時点で投手交代をするべきでもあった。その後、森野に3ランを食ったのは決定的であった。岡田監督の采配は、座して失点を待つような趣が強かった。2勝で決着が着くような短期決戦に対して、戦略、戦術がまるでないようであった。

第二戦も同様である。先発の上園投手が中日中村選手にタイムリーヒットをうたれ、2点失点した時点で、投手交代すべきであった。その後の、李選手のホームランは余計であった。結局初回の5失点が阪神側に重くのしかかり、後半の好機にくつがえすには、貧打の阪神にしては挽回不能な得点になった。

優秀なリリーフ投手陣を抱える阪神である。2勝必勝の短期決戦では、先発が5回まで投げるという概念を打ち壊して、初回からリリーフ投手を準備するくらいの戦術を持てないものかと、苦々しい気持ちで試合を見ていた。岡田監督は、落合監督や、はたまたヒルマン、バレンタイン監督などと比較しても、決断がスローであり、クライマックスの2試合で見たように、投手交代のテンポが、遅すぎるように感じる。

今回の阪神の敗因は、8割がた監督の技量の問題ではないだろうか。敗戦理由を先発が悪かったの一言で、片付けるのもどうだろう。

本日岡田氏は阪神本社を訪ねて、オーナに「今季の数字が悪かった分などは来年まで鍛え上げて、来年も当然、優勝を狙わないといけない」と意気込みを語ったそうである。一番鍛え上げなければならないのは、ご自分の監督としてのスキルではないかと思ったりしたものだ。