IT翻訳 Nobuyuki の仕事部屋

ボランティアでソフトウエアーローカライズのために翻訳をしている。

退院の日

2007-04-24 16:32:53 |  Mozilla Org.


予定どおり本日退院。午前中に家内が退院手続きを済ませてくれて、ふたりで自宅に戻る。

ちょうど先週の水曜日の18日にがんの摘出手術をうけたから術後1週間である。3月22日に病院長から、最長でも2週間の入院と聞いていたので、順調に回復しているのだろう。明日から仕事再開である。がんだからと言ってのんびりしていられない。まだまだ学生の子をふたり抱えて、病床に臥しているわけにも行かない。それに、あまり長く仕事から離れると、仕事に対する意欲を失ってしまうのが怖い。

摘出手術は2時間ほどで完了した。ほぼ予定どおりである。全身麻酔による手術であり、手術台にのせられてほどなく意識を失うと、2時間は飛んでいるので、あっという間に目を覚ます感じだった。気が付くと、手術室から運び出されようとしていた。

病室に戻って家内から、主治医の話として、出血もなく穿孔もできなかったと聞いて安心した。局部の痛みはほとんどない。全く痛みが無いというのに近い。気になったのは、排尿のために膀胱までチューブを挿入されているので、その違和感と膨満感でなかなか眠れなかった。

翌日から水を飲み、重湯と人参ジュースが出た。食事の前に、アルロイドGという緑色のどろどろした水溶薬を飲むように言われた。食道の粘膜を切除した跡が、潰瘍状態になっている。潰瘍部を保護するための薬らしいが、どろっとした食感は、食物の食感ではなかった。薬と納得してちびちびと飲み下す。

こわごわと、重湯を飲み込むが、嚥下するときに胸が重い感じがした。痛みはなかった。主治医と、大学病院から招かれた食道内視鏡手術の専門医とペアで手術をしたということだが、さぞ名医なのだろう。術後の痛みはなかった。今流に言うと『神の手』なのかもしれない。

入院中は本も読んだが、朝からNHK‐BSで、大リーグ中継を見た。ちょうどヤンキーズとレッドソックスの3連戦をやっていてとても面白かった。レッドソックスが3連勝したが、いずれの試合も接戦で見ごたえがあった。両チームとも打線が活発で好打者そろいである。シリング、松坂という好投手も打ち込まれる。ヤンキーズ4番のA-RODとの対決が白眉であった。それに対して、夜に見た巨人阪神線は、つまらなかった。阪神ファンの自分としては、阪神の打線がつながらいのをいらいらしながら見ていた。第一戦で、狩野のサヨナラヒットで辛くも勝ったが、あそこまでもつれるのが情けない。もっと楽に勝たなければならない試合なのに。

入院中の一週間は、授かった休養期間のように思い、心身をリフレッシュするつもりですごした。娘と息子も見舞いに来てくれたが、案外元気そうにしている父親を見て、ほっとしてくれたようであった。

明日から、日常生活が再開する。

健康でいれることの喜びよ。