IT翻訳 Nobuyuki の仕事部屋

ボランティアでソフトウエアーローカライズのために翻訳をしている。

Accessible DHTML を完成稿へ

2005-10-24 00:48:05 |  Mozilla Org.
Mozilla org. のために和訳を継続しているうちに、公開している草稿が大分貯まってしまいました。以前から気になっているところで、できるだけ早く、完成稿として発表したく思います。そして適当なものから、着手したいと思って選んだのが、Accessible DHTMLです。原題もいつの間にか変更されています。草稿にしたときは、"Accessible DHTML Technology Preview" であったので、訳題を "アクセシビリティ DHTML 技術プレビュー" としましたが、再度見直さなければなりません。"アクセシビリティのあるDHTML" とか "アクセス可能な DHTML" などにするべきでしょうね。

この文書の作者は、以前ブログで何度が取り上げたAaron M. Leventhal さんです。アーロンさんは、アクセシビリティ対応の DHTML を Firefox 1.5 で実現しようと取り組んでおられるようです。そして現在は、IBM において Mozilla のアクセシビリティ関連の開発にかかわっておられます。IMB 自体パソコンのアクセシビリティ化に、積極的に対応していますが、その背景には、アメリカ連邦政府の政策があるようです。具体的には、連邦政府の関連機関で調達されるパソコンやソフトにはアクセシビリティの機能を備えている事が要件となっているようです。このあたりの事情は、現在やはり草稿公開中のMozilla/Gecko キーボード操作の提案の序文のなかでもふれられています。

IBM が Firefox のアクセシビリティに貢献していることを紹介する文書がIBM 自体により公開されていますので、英文ではありますが、興味あるかたはご参照ください。アーロンさんの文書の背景そのものを語っております。また別に、アーロンさんが Mozilla accessibilty project のリーダとして、雑誌のインタビューをうけている記事も、やはり彼の活動状況を幅広く紹介しております。これらの記事はAccess Mozilla という Mozilla Org. のアクセシビリティ関連の文書の中にあるものです。

さて、この文書は時間の経過とともに、適用の対照がどんどん変わっています。原文が公開されてた今年6月当時は、Firefox 1.1αのアクセシビリティ対応であったのが、現在では Firefox 1.5 に焦点が移行しています。アーロンさんは原稿をタイムリーに変更されているようです。ただし、大筋の内容は全く変わっていませんので、主に、それ以外に、誤訳の有無や日本語表現の適切さを見直しながら、最終校正を完了し完成稿として申請していくつもりです。

まず、できるところより始めよう、(^-^; ・・・・・てなわけで。