こころ煌くとき[CARPE DIEM」

日々心の煌く時,写真を通して公開していきます。

素晴らしいガイド達

2006年02月13日 21時43分38秒 | 山旅
登頂できたのはリーダーの力量もさることながら、片時も離れることなく見守ってくれたガイド達のおかげだと思っている。

彼らの装備は貧弱、しかも自分で購入した物ではなく登山者からの贈り物を大切に使っている様だ!物の大切さを思い知らされた山行だった。

日本はあまりにも裕福で食べ物も含め、すぐ捨ててしまう。山行中、我々の食べ残しも無駄にはしていない。ポーターを含め彼らは過酷な肉体労働にもかかわらず、昼食は取っていないようだ。日本では2000tにも及ぶ食料を捨てているとのこと、しかも輸入している物を!アフリカ等への飢餓地域への食料援助が1000tと聞いている。

もっと物に対する価値観を持てばいろんな面でも裕福になれるのではないかと考えたりもした。
アフリカの地を踏んでその事を実感し、真剣に考えないわけにはいかなかった。皆さんのご意見をお待ちしています。

ジャイアント植物

2006年02月12日 18時56分49秒 | 山旅
ホロンボハットに帰り着くと、そこにはたくさんのジャイアント植物!ハットの前は丁度谷となっていて水が流れているため写真のジャイアントセネシオが群生している。

心が和む光景!!12時間近く眠ったことと、高度を下げたためか気分はよくなっている。けれども内臓の調子がおかしい!しかも鼻の辺りが痛くてしょうがない。

鏡を取り出して覗いてみると赤く腫れている。吹雪の中、長時間無防備に口の周りを冷気にさらしていたためだ。帰国するまでマスクのお世話になることとなる。

ここで一言、日本人の感覚(自分だけかも?)では人前で服を脱ぐのには抵抗があるが、白人には抵抗が無いのか男女を問わず服を脱いで水浴びを始める。こちらが恥ずかしくなりハットの中に入ってしまう。

メンバーに励まされながらホロンボへ

2006年02月11日 14時30分25秒 | 山旅
休憩を挟みながらも、登り標高差1200m、下り標高差2200mはハードだ!!ギボハットからの下山は途方もなく長く感じられる。

あまり風景を見ることもなく、ただひたすらポレポレ!!メンバーが立ち止まっては振り向いてくれる。ガイドはだまって私と歩調を合わせてくれている。

同じような沢を幾つか過ぎる内、黒い三角屋根が目に飛び込んできた。ホロンボハットだ!!仮眠1時間程を入れると登頂開始から15時間を超える歩行時間!よく頑張ったものだ。

振り返るとキリマンジャロが神々しく聳えていた。胸に込み上げてくるものを押さえながらシュラフの中へ!!約12時間眠りにつくこととなった。

登頂の感激を胸に

2006年02月10日 19時09分57秒 | 山旅
午前8時30分登頂を果たしたものの、サングラスに次々と張り付く雪に悩まされながらの下山が始まる。

ギルマンズポイントで小休止後、岩場を慎重に下って行く頃から、疲労が極限に近くなり何度も立ち止まっては呼吸を整える様になる。

その為グループから遅れることとなり、気持ちだけが先走ってしまう。やっとギボハットにたどり着いたのは昼前、出発前のベッドに倒れ込むと、昼食もとらずに暫く寝る。

午後1時過ぎには他の登山者のため部屋をあけなければならないため、やっとの思いで荷物をまとめ出発をする。午後5時までにホロンボハットまで下山しなければならない!!

気力を振り絞っての下山開始。マイペースで超ポレポレでの下山となる。苦しい下山の中、雲の去った綺麗なキリマンジャロを何回も振り返り見ながらキリマンジャロに後押しされて足を運ぶことが出来た。

濃霧そして吹雪との戦い

2006年02月09日 12時35分59秒 | 山旅
ヘッドライトを点灯するが光が拡散して足下がよくわからない。そんな中、ガイドリーダーの指示で一列となる。

最初は前後をヘッドライトで照らされていたため5000m過ぎの休憩場所まではテンポよく登ることが出来た。しかし、女性を前方に移動して後方に下がった時点からテンポが狂ってしまった。

それは前を行くガイドがヘッドライトを付けていないため登山道がわかりにくく後方には超ポレポレ隊が離れていったため、後方からの光もない、しかも登山道は思った以上に急登でジグザグに登って行く。

更に眼鏡には容赦なく霧の水滴が付、見えにくくなって益々足運びが慎重にならざるを得ず、呼吸も不安定となり体力を消耗してしまった。ギルマンズポイントに到着する頃には吹雪となって水滴が眼鏡に凍り付く!!

全員がギルマンズポイントに到着した時点でリーダーからウフルピークへの希望を聞かれる。1名の女性以外は登頂することになった。ここからはあまり記憶のないままガイドに助けられピークに到着する。

この写真を見ると体力の消耗の激しさが伝わってくる。

ウフルピークをめざして

2006年02月08日 12時47分54秒 | 山旅
5000m近くの岩の上から登山道を確認する。影キリマンジャロに見とれているうち夕食の時間となる。リーダーから今後の日程について説明を受け、

ピークに行くためのタイム制限を確認する。かなり温度が下がってきている。夜中の12時起床、午前1時出発のため、早々にシュラフに潜り込む。

オールシーズンのシュラフに助けられ眠りにつく時間は短かった。寒さを感じて目が覚めると、もう夜中の12時、トイレに立つとヘッドライトを照らしても

トイレまでの道がよくわからない。濃霧と解るために少し時間がかかった。時間が経てば晴れるだろうとの甘い期待を抱きながら朝食のカップ麺をすすった。

影キリマンジャロ

2006年02月07日 00時50分46秒 | 山旅
ピークを目指す私にとって素晴らしい光景を見る機会を得た。夕日に映えて雲海上に影となって浮かぶキリマンジャロ!!

滅多に見ることが出来ないとのことでカメラのシャッターを何回も切っている自分がいる。よく見ると気流の流れが解る。山の厳しさを教えられる前兆にも思える。

ギボハット4700m

2006年02月06日 08時09分28秒 | 山旅
二つ目のトイレから数百メートル高度を上げるとそこは富士山の約1000m高い4700mギボハット。高山病に苦しんでいる何人かの登山者を見ながら登ってきただけに感慨も一入、

風景に見とれていると、リーダーから「少しトレッキングをします」との声、なかなか厳しいリーダーだと心の何処かで囁く自分がいる。かとおもうとみんなをピークに登らせてくれるため一生懸命なんだとの声も!!

数百メートル高度を上げる。5000m近くまで行く。直登だ!!これがなななか大変。それは富士山の頂上直下を想像していただければ解ると思いますが、足が溶岩の砂礫に

めり込むため、なかなかスムーズには登れない。呼吸するのがかなり厳しくなってきた。数時間後にはピークを目指すことになる。

屏風のような壁を間近に見て

2006年02月05日 07時30分25秒 | 山旅
なだらかな登山道を、走りたくなる衝動を抑えてひたすらポレポレ、昨日の4300mへのトレッキングが高所順応に有効だったのか以外と快適な歩行でつい気がゆるんでしまう。

突然、前を歩いていた人が次々と道を空けている。何故だろうと思っていると4人のポーターが荷車らしき物を引っ張っている。10mぐらいに近づいたところでそれが一輪車であること

が解った。しかも人が一人横になって、身体を保護バンドで固定されている。どうも滑落して急きょ下山している様だ。油断は禁物!!気持ちを引き締める。

二つ目のトイレに到着するころ、やっとギボハットが見え隠れしてきた。トイレ休憩をしている私の前に2人の中国人が倒れ込むようにして座ったどうも高山病になっている様だ!

しばらく仰向けに寝転がったまま起きない。大丈夫だろうかと思っていたが休憩を終わる頃、起きあがってホロンボハットに向け歩き出した。この後自分にも同じ状況が来ようとは夢にも思わなかった。

超ポレポレ隊の登場

2006年02月04日 23時46分58秒 | 山旅
マウェンジ峰からの稜線に出るとそこは平坦と言えるような登山道がギボハット近くまで続いている。しかし登山者の大きさでかなりの距離と推測できる。

ギボハットまでの間にトイレが2カ所あるとのこと、しかし遠すぎて見えない。この辺りから前回の挑戦者が超ポレポレ(ゆっくり)で行くとのことで2グループに分かれることになった。

理由は前回この平坦と思える登山道に惑わされ、つい同行者と競争をしてしまい高山病になったとのこと。意外と登っていることを後で知ることとなる。

途中白人男性(20歳代に見える)が一人のガイドに付き添われて何度も立ち止まりながら嘔吐を繰り返しながらも前進している。自分も高山病に何時なるかと心配しながら

進む内、初めのトイレ場所に着く。トイレがなければ用を足せないところだと思った。

ギボハットへの長い道のり

2006年02月03日 07時21分48秒 | 山旅
早めの準備を済ませ、はやる気持ちを抑えて午前8時過ぎ出発。今日も標高を1000m上げて行く。暫く登ると昨日のトレッキング道との分かれ道に出会う。

暫く小高い丘と言えるような稜線を幾つか過ぎるとラストウオーターと呼ばれる湿地帯に到着する。ここで暫く休憩をする。水の確保は最後の場所となるためポーター

はここからギボハットまで水を運ばなければならない。みんなに助けられての登山
だと言うことに感謝せずにはいられなかった。

リーダーが言うのには標高に応じた水を飲まなければならないとのことであったが
5Lは飲めそうにないし、重くなるため3Lにする。ちなみにミネラルは1.5L

入りペットボトルでキリマンジャロと記載されている。味は若干、硬水の様だけれども飲みやすい。値段は最初は1本、2USドルだったが標高が上がって途中から3ドルとなった。

初めて見る南十字星

2006年02月02日 22時02分10秒 | 山旅
昨日、キリマンジャロを間近に見て興奮したせいか、今日は暗い内に目が覚めてしまった。時計を見ると午前4時30分、私以外に3名の宿泊者がいるためトイレに行く格好で静かに

小屋を出ると、そこに不審者(実は一緒に泊まっているメンバー)!目を凝らすと三脚を立て写真を撮っているではないか。聞くと朝方、地平線の上に現れるサザンクロスを撮っているとのこと。

星の場所を教えてもらって、その菱形の大きさにびっくり!!寒さを忘れて暫く見とれてしまった。更に月の「かけ方」がおかしい。

北斗七星の位置も日本とは違う。地球は丸い!。ここタンザニアは南半球なのだ。
あっという間に時間が過ぎ、夜明けを迎えることとなった。残念だけれど感動のあまり、星を

写真に納める気持ちの余裕が無かった。今も朝早く起きると、つい南の空を見てしまう。

マウェンジ峰

2006年02月01日 09時33分36秒 | 山旅
アメリカの荒野を思わせる風景です。キリマンジャロに対峙してそびえる荒々しい鋸状の山容は標高こそキリマンジャロに劣るものの、ひけをとらない。

この山の方に惹かれるのは私だけだろうか。自然公園内での行動期間がなければこの山にも登ってみたいなと思った。登山道ははっきりとしているし、現在の肩の地点からギボハットへの道もられる。

そこでリーダーに「マウェンジ峰に登る人はいますか?」との質問を発したところ「ほとんどいません」との返事が返ってきた。

時間を忘れて見とれていると「昼の時間が遅くなるのでそろそろ降りますか」との
言葉で我に返りザックを背負った。すばらしい景色を目に焼き付かせて下山を開始した。

お越しいただきましてありがとうございます

自由なコメントをお願いします