昨日の夕刊にも、そして今日の朝刊にも私が気になる記事が載っていた。
それは私が永年勤めていた会社で 「エンジン整備で無資格検査が行われていた」 との国交省の発表だった。
OBとしては 「なぜ?」 と首を傾げる内容だが、数年行われていたとの記事には驚きでもある。
エンジン整備では航空法に基づく会社の業務規程で修理や検査を担当する従業員は工程ごとの資格を取得する必要があるが、国交省の立ち入り検査で必要な資格を持たない従業員が、一部の工程で検査を担当していたことが判明したとのことだった。
会社側も 「エンジン部品修理の検査に不適切な事象があったことは事実」 と認めているが、今後、早急に調査、対策を迫られることになりそうだ。
世の中、いろいろな企業で 「不正検査」 の実態が次から次へと明るみに出たが 「私が勤務した会社だけは大丈夫」 との自信を持っていたが、それが脆くも崩れ去ってしまった。
その無資格検査した部品などは、直ちに安全上の問題がないとの判断で、エンジンなどの回収は無いようだが、落した信頼を取り戻すにはまた永い時間がかかるだろう。
リタイアしてからもう十数年が過ぎたから直接的な影響は無いが、永年お世話になった会社の名前がこのような形で新聞記事になることにはOBとして耐え難い気持ちにもなる。
在職中は 「安全で信頼の出来るエンジンをユーザーに提供する」 ことが一番の目標だったが、従業員はその意味を真摯に理解して職務に励むべきである。
|
おそらくは安易なその場限りのつもりで始めたのが
いつかそれが慣習化されてしまったのでしょう。
航空機エンジンの品質管理はかなり厳しいものですが
それでもこのようなことが無くなりません。
それと国交省の係官もよく不正を発見するものです。
おそらくこの問題で工場内は大変な状態になっているはずです。
どこの世界でもこのような事が起こっていますが
どうして? と、考えてしまいます。
ありとあらゆる会社の体制が・・音を立てて
崩壊しているような・・そんな気がします。
ほんと 我々が心血を注いで来た会社が
いつの間にか歯車が狂ってきてしまったなぜなんだろう どうしてそんなことに気が
つかないまま放置していたんだろう・・
その理由も原因もあるだろうが・・
当人も 周りのものも そして関連上司たちも
なにか変な社会になってきました・・