2月になってからこの小さい小さいお雛さまをテレビの前に飾った
男所帯のような殺風景な我が家だから
せめてお雛さまに ”明るさを振舞ってください” とお願いした
写真説明: 小さなお雛さま
撮影場所: DKにて (H270210 撮影)
お雛さまを見ていると、どうしても長女と次女を想い出す
長女が産まれた時、初めての子だからと家中が明るくなった
初節句に備えて祖父母と隣町の製造会社にお雛さまを買いに行った
いろいろとあって悩んだが買ったのは七段飾りのお雛さまだった
それからは毎年、2月になると妻とお雛さまを飾った
それも転居を期に納めることにして、今は小さいお雛さまになってしまった
旧宅での七段飾りのお雛さまが懐かしくなって
パソコンにファイルしておいた画像を探し出して
暫し、その頃を偲んでしまった
写真説明: 長女のお雛さま
撮影場所: 旧宅にて (H150222 撮影)
三番目の次女の時は写真のような
コンパクトなお雛さまのセットを買った
長女の時にはこのようなセットは無かったようで
時代の流れがお雛さまにも表れていると思った
写真説明: 次女のお雛さま
撮影場所: 旧宅にて (H170226 撮影)
お雛さまを見ていると素晴らしい日本文化の伝承に浸る
お雛さまはどれも手造りで職人さんの技術が活き活きとしている
今は段飾りのお雛さまはあまり喜ばれないようだが
あの各壇上の雛人たちを見ていると
日本人の細やかさとか思い遣りとかが伝わってくる
それとどの雛人を見ても顔の表情が違うのは職人さんの想いが
顔に現れているのだろうか?
お雛さまに子の健やかな成長を想い重ねた親の願いは
やはり日本人しか判らない微細な感情だと私は想っている