いわさきあきらの音人的生活

京都のキーボーディスト岩崎明のブログです。音楽の知識、機材の紹介、日記など。

思い出のシンセ・機材「AKAI SG01p」

2009年09月18日 | 思い出のシンセ・機材
 ピアノのサンプリングの場合、
 音の善し悪しを決める一番のポイントは、
 まず、サンプリング周波数でしょう。

 サンプリング周波数は、
 以前「シンセことば デジタルとアナログ」で書きましたが、

 例えば、オーディオCDの場合なら、

  16ビット 44,1kHz

 と表されます。
 つまり、これと同じなら、CDと同じレベルの音質になる、ということです。


 もうひとつ、ポイントは、「リニア」か「ノン・リニア」か、
 というのもあります。

「ノン・リニア」は、データを圧縮して、メモリー量を節約しています。
 多くのシンセ音源は、この方式です。

「リニア」なら、圧縮なしです。

 もちろん、「リニア」の方が音質的には有利です。


 写真のハーフ・ラック・サイズの音源は、
 AKAIのピアノ専用音源、SG01pです。

 サンプラーといえば、
 そのフォーマットがスタンダードになっているほどのAKAIで、
 この音源は、AKAIのサンプラー用のピアノ音色を
 再生専用のピアノ音源にしたものです。


 スペックは、16ビットの44,1kHzのリニアだったはずです。

 つまり、CDと同等の音質なので、音質的には問題はないはずです。

 確かに、音は良いと思いました。
 けれど、何か「堅い」感じがした記憶があります。

「美人なんだけど、よそよそしい」

 とでも言ったらいい音でしょうか?


 実は、他にも「ピアノの音らしさ」を決めるポイントがあります。

 次回は、「スプリット」についてです。



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