二週間ほど前に放送されたNTVの『ベストヒット歌謡祭05』では、司会の藤原紀香のお下劣な衣装に目を奪われて
純粋に番組を楽しめなかったわたくしではありますが、今回の『FNS歌謡祭』の司会は黒木瞳と草剛。
安心して出場歌手を見届けることができます。
ただ、番組の前半はまるでジャニーズ事務所の忘年会のようなノリで、個人的にはあまり面白くなかったわ。
それでも、テビュー25周年の近藤真彦の存在がやたら浮いていたのが印象的。
25周年記念というめでたい機会を利用した「ここぞとばかりの出稼ぎ」感と、「でも本当はオレ、歌なんか
唄いたくねえよ」的な嫌々ながら感がとってもファンタスティック。
事務所の後輩であるSMAPやTOKIO、嵐やV6が必死に盛り上げてくれてはいたものの、
「気を遣ってあげてる」感がありありで、見ていてなんか痛々しかったです。
マッチの歌が終了し緊張感も解けたところで、FNS歌謡祭、思い出の名場面集が流れました。
これにはわたくしのテンションも上がりっぱなし。
楽しくも切ない青春時代の思い出が、懐かしのメロディーにのって脳裏を駆け巡りました。
「やっぱり歌っていいわぁ~」と甘いノスタルジーに浸っていたわたくしが次に見たものは・・・・・
80年代アイドル顔負けのド派手なドレスをまとった黒木瞳。
しかもマイク片手にヘタクソな歌を思い入れたっぷりに歌ってる!!
な、な、な、なんじゃこりゃーーーー!!!(松田優作風に)
そう叫んだのは言うまでもありません。
なぜに、司会であるはずの黒木瞳がステージのスポットライト浴びながら歌う必要があるのか。
しかも2曲も。
しかもステージは狭すぎるとばかりに壇上からおりてきて、出場歌手が居並ぶ広間の真ん中にまでやって来て。
「今日の主役はこのアタシよっ!!」
と言わんばかりではありませんか。
ド厚かましいにも程があります。
司会者は司会者らしく、司会業にだけ専念すればいいものを、何をトチ狂って歌など歌ったのでしょうか。
思い出の名場面で感じた甘いノスタルジーも、黒木瞳の歌ですべて吹き飛んでしまったわッ。
もう台無し。わたしの青春を返して!!って感じ??
倖田來未が回し蹴りでもして止めてくれるんじゃないかと期待したんだけど、それもありませんでした。
倖田來未は自分が何の為にFNS歌謡祭に呼ばれたのか、ちゃんと理解していたのかしら??
歌うためじゃない。暴走する黒木瞳を倒すためだったのよ??
前々から感じていたことだけど、黒木瞳は甘やかされすぎてます。
そして倖田來未、あんたは歌手じゃない。ただのショーガールです!!!
――というわけで、今回のFNS歌謡祭も非常に後味の悪いものになりました。
テレビ各局の音楽祭関係者に是非お願いしたい。頼むから、司会には勘違いした女優を起用しないでもらいたい。
ついでに、草剛の仕切りの悪さとしゃべりの冷淡さもこの際なんとかしていただきたいわ。