前回の記事に引き続き、本日フジテレービで放送された『世界フィギュアスケート選手権』の感想を。
男子SPに続いてペア・フリーの放送が行われ、いよいよ残すは女子シングルの予選☆
最初に登場したのは、「シンデレラガール」のニックネームを持つ中野友加里。
しかし中野は、お伽話に出てくるような泣いてばかりの弱いシンデレラではありません。
意地悪な継母と姉たちを殴り殺し、独りお城の舞踏会に乗り込んでゆくような強くて逞しいシンデレラ。
「魔法使いには頼らないわ。幸せは自分の力で掴み取るものよっ!!」
中野の力強い演技からはいつも、そんなメッセージが伝わってくるようではございませんか。
そして今回の「女子予選」でも、中野は中野らしい演技を披露してくれました!
終盤の3回転フリップでつまずくミスはありましたが、他はほぼミスのない素晴らしい出来。
最初の「トリプルアクセル」を敢えて「ダブルアクセル」にしたのも良かった。
得点はテクニカルエレメンツが60.10。プログラムコンポーネンツが51.04。合計111.14の高得点!
予選B組では・・・・、なんと2位の成績!
すごい・・・・すごいよ、ゆかりん!
ちなみに予選B組のトップは、地元カナダのジョアニー・ロシェット。※この躍動する筋肉!君は本当に女なのかっ!?しかもなんか股間が・・・・
さらにちなみに、予選B組の3位は、アメリカのエミリー・ヒューズでございます・・・・・・。「刈屋さん見てますか~?エミリーは今日も、元気でぇっす♪」
わたくしが大期待していたグルジアの新星、ゲデ子(通称、エレーナ・ゲデバニシビリ)はなんと、予選B組9位・・・・・。
やはり怪我が完治していないのでしょうか?ゲデ子がエミリーに負けるなんて・・・・悔しい。悔しすぎるわ。
だけど中野がエミリーをギャフンと言わせてくれたので良しとしましょー☆※ああっ!なんかゲデ子がやつれてるっ!誰か助けてあげてぇぇぇ!
そしていよいよ、予選A組でございます。
画面に登場したのは・・・・・・・・・・村主章枝。
トリノでは4位に泣き、この大会で悲願の金メダルを目指す日本期待の孤高のエース。
世界選手権を前にして、「ウイルス性胃腸炎」を患ってしまった村主ですが、画面で見る限り元気そうです。
しかしなんか一段と痩せてしまったような・・・・・・。見ていてちょっと痛々しい感じもなきにしもエミリーヒューズ。
そして始まるラフマニノフのピアノコンチェルト。
最初は3回転ルッツ-2回転トウループのコンビネーションジャンプ。ここを決めてくれれば安心できる。
だけど失敗したら・・・・・・・・笑っちゃう♪いえいえ笑えません。日本のメダルが遠のいてしまいます!「ハレルヤ!!」
だけど村主は決めた!今にも折れてしまいそうな細い体を鞭のようにしならせて、村主は飛びまくった。
自分の目が信じられませんでした。「あれはジャンプじゃなくて、幽体離脱しているだけなのかしら?」と思ったくらい。
途中、3回転サルコウが1回転になるミスはありましたが、他は上手くまとめた良い演技だったのではないでしょうか。
得点も、テクニカルエレメンツが57.80。プログラムコンポーネンツは56.08。合計で113.88。
予選としては大満足な点数でございます。
続いて登場したのは、恩田美栄。
荒川静香と安藤美姫の出場辞退によって巡ってきた、「世界選手権」のチャンス。
ここで決めなきゃ男がすたるっ!!(いえいえ恩田は女です)
準備期間はたったの二週間だったそうです。
なのに、本当によく頑張った。
確かに、全日本選手権のようなパーフェクトな演技は出来なかった。
だけど彼女の気持ちはあの時以上に、観る者に伝わってきたと思う。
「あたしはスケートが好き!!そしてスケートを愛してくれるすべての人が好きっ!!」
ジャンプのひとつひとつに、彼女の気持ちが詰まっていた。
時に転びそうになりながら、時にステップアウトしながら、それでも恩田美栄は踏ん張った。
彼女の頭の中にもきっと、これまでのスケート人生が走馬灯のように駆けめぐっていたと思う。
恩田はこれでようやく、思い残すことなく成仏できるのではないでしょうか・・・・・。
って死んでませんから!
さて。
いよいよ最後は、サーシャ・コーエン。今大会の、金メダル最有力候補でございます。
ロシアの世界女王イリーナ・スルツカヤは欠場、五輪の女王荒川静香も欠場した「世界選手権」で、
コーエン以上に金メダルに相応しい選手が他におりますか?
・・・・・・・と世界の誰もが思ったかもしれない。
なのに・・・・・・・・・・・・・・・・「あっ!」
「えっ?」
※涙目
・・・・・・・・・・本当に、見ていて心が痛くなりました。
トリノ五輪で転倒した最初のコンビネーションジャンプと次のジャンプを、今回はキレイに成功させていたので、
大丈夫そうだわと安心していたのも束の間。中盤の3回転フリップでいきなりの転倒。
続く3回転トウループは着氷でぐらつき、さらに3回転サルコウでまたまた転倒・・・・・・。
まだ予選とはいえ、コーエンのこの不調っぷりはただ事ではございません。
キス&クライで点数を見つめるコーエンの大きな瞳に・・・・・今にもこぼれ落ちそうな涙が滲んでおりました。
コーエンのそんな表情、初めて見たわ。
予選最終結果は以下の通り。
1位 ジョアニー・ロシェット
2位 村主章枝
3位 キミー・マイスナー
4位 中野友加里
5位 サーシャ・コーエン
6位 エミリー・ヒューズ
7位 カロリーナ・コストナー
9位 花沢不動産
11位 エレーナ・ソコロワ
12位 恩田美栄
17位 エレーナ・ゲデ子
・・・・・・・この先女子シングルはどうなってしまうのか。一瞬も目が離せない展開でございます!!
女子のショートプログラムは土曜日の午後九時からフジ系列で放送予定。
なんだか今からドキドキしております・・・・・・・・・・・。
【関連リンク】
★女子シングル SP滑走順★
しかしコーエン…。
SPからこんな「Glass Heart」っぷり発動してどうする!
ジャンプ中の選手の顔って、やっぱすごいですね。
でもロシェットはあまりジャンプ中でも顔が変わってないような(・∀・)
SP・FSでは、中野のはじけるような笑顔に期待したいものです。
やっぱりコーエンはケガの影響ですかねぇ・・。
コーエンに涙は似合わない。
練習中にライバル達に体当たりするあの強気で(でもみんな避けてね♪)、ショートとフリーにのぞんでほしいです。
がんばれぇぇ~~!
土曜のフジTV、日本選手以外もちゃんと放送してくれるのかしら?
・・・不安だぁ・・・
本当に不安が現実のものになるかもしれませんよ~
25,26日分放送のゲストは「荒川静香」選手に決定したみたいです
おそらくこれで外国人選手の演技は軽く5~6人分位はカットされてしまう事でしょう!
シアターオンアイス2006の一件はまったく反省していないのだと思います
コーエン、本当にどうしちゃったのでしょうか。
やはり中野の圧倒的なパワーに気圧されてしまったのかしらん。(*^^)
それにしても中野は試合の度に「野性味」を増してゆくようで目が離せませんね☆
>ごえごえ様
コーエンの泣き顔・・・・なんか美しかったですよ。
今日も公式練習を休んだみたいですし、心配てすね。
でも本番ではきっと、いつものオラオラコーエンに戻ってるはず!そうでなければ面白くない!
楽しみにしましょ☆
>まーま様
あらま、しーちゃん登場ですか!それは楽しみ。
正直言って「伊藤みどり」は見ていて辛すぎる・・・・(^_^;)
しーちゃんは村主のことを何て言うのかしら。それともいつも通りに華麗にスルーかしら。
なんか演技よりもそっちの方が楽しみな気が・・・・