西分堂日記

書画を趣味にする私が、感じたこと見聞きしたこと、たまに、自作の書画を掲載できれば、と思います。

水墨画とスケッチ

2008年07月07日 | Weblog
水墨画の勉強をすると、初めのうちは
先生のお手本の竹や蘭を書いて筆遣いの勉強をする。
そのうち、オリジナルのものが書きたくなる。
手引書にはたいていスケッチが大切であると書いてある。
そして、スケッチと水墨画を並べて、
このスケッチがこういう画になったというふうに
示されている。
スケッチがどうして、こういう画になるのか、
写真じゃダメなのか、とか説明はない。

春に御岳に出かけ、少しスケッチをした。
手帳にボールペンで覚書のようなスケッチをしてみた。
小一時間、天然記念物の欅の前に座り、ペンを走らせた。
ペンを走らせながら、水墨ならここはこういった筆遣いにして、
この辺はどうやろうと、思いを巡らせた。
そうか、もしかすると、スケッチをしながら、
こうやって画への思いを巡らす時間が大切なのでないだろうか・・・
そういうふうに思えるようになった。

そうか、写真を集めてもしょうがないんだ。
最近、できるだけスケッチをするように心がけている。
悩みは花の4月、5月は仕事が忙しくて、
スケッチはとても無理なこと。

画像は仕事場の玄関先に咲く夏つばき、
縁にフリルのある白い花が華やかに暑い日を彩る。
「なんだか最近、スケッチも少しうまくなった」
と思うポジティブな自分に驚いた。


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