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加齢性黄斑変性症

2013年03月01日 12時56分47秒 | 眼病知識

今日の新聞朝刊1面の記事はどこもこの話題でした。

「来年にもiPS細胞を使った眼の病気の治療が始まる」



まずは、病気の対象として

加齢性黄斑変性症の滲出型に限られるそうです。

ここで対象となった黄斑変性症という病気を

もう一度おさらいしたいと思います。


黄斑変性症という病気は、

網膜の中心で1番視力と関係してくる部分(黄斑)

に障害が生じ、見ようとしている部分が歪んで見えたり

暗くなって見えにくくなったりします。

タイプは2種類
今回適応となった滲出型(新生血管型・ウェット型)と

非滲出型(萎縮型・ドライ型)があります。

日本人はウェット型が多いと言われています。

ウェット型は網膜の下から新生血管が生えてくるのが特長です。

新生血管というのは

正常な血管と比べるともろくて透過性が高いため

破れて出血したり、水が滲みだしたりしてきます。

その結果、網膜が水膨れ状態になり

物が歪んでみえたり、視力低下をまねきます。


現在の治療方法としては、

ルセンティス、アバスチンといった薬剤を投与したり

光線力学療法といって、薬を投与したあとに

微弱なレーザーで新生血管を萎縮させ、進行を抑える

方法が主だったのですが、今後は

新たにips細胞をつかった網膜細胞移植が加わることになり

かなり期待が持てます。


網膜細胞移植は研究が始まったばかりで実用化までは

かなり時間がかかりますが言っても、

もう近い将来なので、待ち望みたいと思います。


明日 3/2 (土)は近大店の定休日です。


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