恋の香り

今日は春の雨　こころをせつなくさせる

ふたりの日曜　あなたが部屋に招く

どうして　あなたは綺麗になりたいの

首筋に口づけると　あなたの香りがする

乱れた髪をかきあげて　僕を誘う仕草

下着のまま　少し涼しい風　窓から吹き込んで

あなたの気まぐれ　瞼を伏せるだけで

悲しげな表情　僕を惑わせる香り

あなたの気まぐれ　瞳を潤わせるだけで

遠くを見つめて　僕を狂わせる香り

気だるい午後　僕を待つあなた

揺れるカーテン　こころかき乱されて

あなたの気まぐれ　瞳で見つめ合うだけで

肩にしな垂れて　僕を狂わせる香り

僕を狂わせる香り…

風の香り

眠れない真夜中　さみし気な風が吹いてる

星空も見上げられないほど　こころが寒い

春だというのに　少し　なぜか悲しい季節

あなたのこころの中　旅するようにたたずむ

こんな夜は　あなたに逢いたい

そう思っていたら　こんな時間に

あなたがやって来た

風の香り

こんなこと　いままでなかった

さみしさに寄り添う気持ち

ひとりきり　孤独を温めていた

風の香り

こんな幸せ　いままでなかった

愛する悲しみが美しく泣く

ふたりきり　少し冷たい夜風に抱き合った

今夜…

完全な幸せなんてないわ

それでも　あなたがいる

あなたのために　いつも　笑っていたいわ

風の香り

こんな幸せ　いままでなかった

愛する悲しみが麗しく泣く

ふたりきり　少し冷たい風に抱きしめ合った

今夜…

情事

いつの日か　あなたのこころ　知るようになった

はじめからわかっていたこと　ふたりの想い

目を閉じて口づけて　こうなること　知っていた

わたしには大事な人がいるの　

そう言いながら　僕に正直に打ち明ける

あなたに別れてほしいと言ったら

ふたりの関係が壊れそうで

いつのころか　あなたが僕を　避けるようになった

それでもためらうように　ため息を僕の胸にこぼした

抱きしめたい　もう一度　熱く狂おしい情事

わたしたち　出会うのが遅すぎたの

そう言いながら　あなたの細い指が絡みついて

僕の所へおいでと言ったら

ふたりの関係が終わりそうで

黙って　あなたの言うことを　聞く気でいるけど

哀しいね　あなたとのことを　不倫なんて呼べない

終わりのない旅路のように　ふたりは出会ってしまった

果てしない想いの向こうへ　今夜　ふたりきり旅立てたら

今宵　夜のしじま　ふたりきり旅立てたら…

恋愛詩

退屈そうな風　春が熱を帯びてきて

微熱かな　あなたの遅い初恋は

わたしに傾いて

戸惑う季節　真夏の太陽のようなあなた

時間は正午のまま　止まったみたいに

こころときめいて

めまいがするような無言のとき

壊されそうなほど抱きしめられた

やさしいあなたが口づける

こころの琴線がかき鳴らされる

背中にあなたの腕を感じながら

うつむいたふたりは　ただ風を感じていた

恋愛詩

若いころのつき合いのように　自由になれる気がしてる

わたしに傾いた想いは　きっと　気分じゃなくて愛

きっと　気分じゃなくて愛…

Youthful Seasons

目が覚めたら窓の外　明け方のにわか雨

妙にせつない気持ちで　キミを思い出す

僕のことが頭の片隅にあるなら

キミに電話しようと受話器を取ったら

キミからの共時性のコール

なにげない会話で　話し方がよみがえる

いつだって　キミのみずみずしさに　こころ洗われる

窓から見える　透明な景色　吸い込まれそう

まるでキミのこころの中　僕は生きている

ドアから出かける　透明な風景　吸い込まれ溶け込む

まるでキミのこころの中を　僕は生きている

同じように感じるなら　あらわなこころ　さらけ出せるかな

ドアから出かける　透明な風景　吸い込まれ溶け込む

まるでキミのこころの中を　いま僕は生きている

キミとはじまって　僕は麗しい夢の中…