やあよのブログ

コツコツと詩を書いています。楽しく読んでいただければうれしいです。

大河

2024-07-21 13:12:55 | ポエム
遠い遠い果てしない思い
いつまでも続く

遥か遥か果てしない思い
どこまでも遠く

信じられない出来事や
思いがけない非常な困難

こんなわたしは耐えることしか
できずにいた

部屋に飾った写真立てには
誰の写真も入れないまま
当てのない慕情は
なにかをずっと待っていた
すべてが流れていくようで
大河

わたしに死ねという人はいないけど
何度すべてを捨てて逃げようかと思った
こんなわたしに生きていく強さをください

部屋に飾った一輪挿しには
なんの花も挿さないまま
当てのない慕情は
誰かをずっと待っていた
すべてが流れていくようで
大河


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僕の原点

2024-07-20 08:56:37 | ポエム
あのころのあの場所
ひとりの部屋

趣味は音楽
感受性に訴える曲

静かな部屋にメロディー
横になって聴いていた

近所の家から流れてくるメロディー
音楽ずきな人が近くに住んでいた
なんとなくシンパシー
通りすがりに脚がリズムを取ってる
ひとりでも平気
それが僕の原点

いくつになっても変わらない
あのころひとりきりでいたこと
幸せになっても変わらない
いまでもひとりきりでいる時間

僕の家から流れていくメロディー
音楽ずきな僕が世界に発信する
聴くだけでシンパシー
眠りたくない夜がリズムを告げてる
ひとりでも大丈夫
それが僕の原点


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想い出の数を数えましょう

2024-07-17 14:34:15 | ポエム
なんでもない平日の夜
仕事から帰ってひとり

つまらなさが部屋に転がり
いまはなんの慰めもいらない

あのころあの男性(ひと)といたことが
いまでは夢のよう

歩んでいく人生が違ったの
想い出すことはつかの間
こんな静かで孤独な時間が
本当だと実感してる
もしも 偶然あなたと逢えたとしたら
無口なわたしを知ってもらえるかしら
あのころは陽気によく語ったふたり
楽しかったね
想い出の数を数えましょう

性格についての思い違いじゃなく
あのとき わたしの愛は眠ったの
あれから日に日に無口になったわたしを
眠らせてしまった愛を
それからはじまった人生の数々

切り拓いていく人生が違ったの
なつかしい気持ちはつかの間
こんな静かで孤独な時間が
本当だと実感してる
もしも 偶然あなたと逢えたとしたら
大人のわたしを知ってもらえるかしら
あのころは陽気によく笑い合ったふたり
楽しかったね
想い出の数を数えましょう

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夏の夜

2024-07-13 22:07:20 | ポエム
今夜はふたりきり
はじめての夜だね

星降るような
長い夜のはじまり

話し上手な僕じゃないけど
この夜に あなたに触れたい

夏の夜に
あなたとの恋に溺れて
夏の夜に
あなたとの恋に賭けて
にわかに小雨が刺さる恋の痛み
僕の腕に抱かれて

お話しできるほうが
大人だと思うの
そう言うから
話し続けた

夏の夜に
あなたとの恋に戯れて
夏の夜に
あなたとの恋に誓って
つぶさにあなたの横顔の鼻筋を
僕の指でなぞって


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瞳の色

2024-07-12 01:06:15 | ポエム
あれは僕が高校のとき
学校帰りの電車の人身事故

仕方なくバスを待ち
乗り込んだ車内にあの女性(ひと)が座ってた

当時噂だった町一番の美人
はじめて見たけどその女性(ひと)だとわかった

あのころは受験で暗い瞳(め)をして
先々別れ別れになる友だちを思ってた
あのときのあの女性(ひと)の忘れられた影
僕等も乗り越えていくだろう いくつもの嵐を
瞳の色

通り過ぎてく子どもたちが追い抜く
目をやりながら遠い日を思う
若い日はいつまでもこころ鮮やかに
過ぎ去った嵐の影はいつも僕等の道しるべ

あのころは将来を 暗い瞳(め)をして
先々出会うはずの困難を思ってた
あのときのあの女性(ひと)の忘れられた影
僕等も乗り越えていくだろう いくつもの嵐を
瞳の色


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