春は夢のように

新しい春の季節は　恋の予感をのせて

暖かな強い風　髪を乱されて

誰にでもやさしいあなたのことだから

本気にはしてなかったの

ちゃんと話してみたら　あなたの真面目な顔

ちょっと素敵ね　まるで女性に慣れないのね

もしも　あなたとのことが恋だとしたら

不思議ね　はじめて会ったような気がしない

こころからの気持ちだけ　打ち明けられたら

やさしく髪をなでてほしい

春は夢のように…

もしも　あなたとのことが恋だとしたら

確かね　はじめて話したような気がしない

こころからの言葉だけ　語り合えたなら

やさしく手をつないでほしい

春は夢のように…

ハナミズキが咲くころ

４月の朝のジョギング　

近所のハナミズキが咲いてた

彼女と別れて　何年か経って

あのころはよかった　愛してたことに気づいた

薔薇を植えて　満開に咲いてた

彼女がいなくなって　薔薇は全部枯れた

ハナミズキが咲くころ

みずみずしい季節は　なぜかあのころを想い出させて

桜のあとは　ハナミズキが散るだろう

今年　来年　また次の年

めぐる季節　僕もまたひとり年を取るだろう

近所の人に声をかけられて

ふと我に返った

愛する女性（ひと）もいないまま

ひたすら走っていく