やあよのブログ

コツコツと詩を書いています。楽しく読んでいただければうれしいです。

虹色の日々

2024-10-31 08:01:36 | ポエム
冷たい秋が朝を連れて
夜明け前 あなたを思い出して

次に会う約束は週末
恋人というには繋ぎきれない

めぐる季節 ささやかな日常
鈴虫が鳴いている
ふたりの関係に形はないの

あなたの個性と人格を
はじめて話しかけられたときに
横顔を見上げて感じてた
似ていないふたりの幸せの夢を紡ぐとき
まるで虹色の日々

めぐる季節 ささやかなよろこび
野鳥が飛んでいく
ふたりの間柄に言葉はないの

わたしが作ったふたりの愛称
あなたも気に入って呼び合っている
結婚したとしても夫婦というより
愛称で呼び合う関係でいたいね

似ていないふたりの未来の夢を紡ぐとき
それは虹色の日々…


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SUNAO

2024-10-29 03:33:46 | ポエム
秋が深まっていくころ
あなたとの距離が縮まって

知り合った春から半年経つわ
あなたって手を繋ぐだけ

先を行くわたしの後を
早足から駆け足で坂道を登ってくる
振り返ってあなたを少し待つ

正直に打ち明けてこなくていい
告白がないままの関係でいい
触れた手にときめきがある
きっとあなたを感じてる
こんな気持ち
SUNAO

勝気なわたしが内気なあなたに
いつも譲って
ささいなケンカは謝らなくていい
そっと手を取って

触れた手にときめきがある
きっとわたしを感じてる
そんな気持ち
SUNAO


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チャンピオン

2024-10-28 05:53:00 | ポエム
何のために生きていくの
勝ち抜いて生きていくの

狂気の性で鍛えぬいた身体(からだ)
過ぎ去った夏の陽射しに焼かれた肌
冬の予感の秋の夜風に王者の孤独を癒す

立ちはだかった若い男の脅威が
王者の誇りをないがしろにした

勝って 勝って 勝って 勝って
場内の拍手は全員王者に向けられていたのに
肉体の衰えは容赦なかった
かつては誰にも愛されなかった王者が
憐みを受けられるようになった

肩を落として流す涙は
愛されて行く道もあるんだと
王者は去り際を悟った


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月のしずくが泣いている

2024-10-25 11:19:35 | ポエム
秋風が木枯らしの季節を呼んでいる
寒さが身に染みる朝は悲しく
現実感が押し寄せて

人を愛して僕は行く
人を探して僕は行く

通りすがりの人たちは
誰もが誰もを見て見ぬフリして
今日の日のさよならを探してる
この世界のすべてを愛していたい
ただの他人の行きずりの人も
目に映るすべての物が息づいてるから
今夜もひとりきり
こぼれ落ちた月のしずくが泣いている

傷つかない僕は誰も信じずにいる
月のしずくは非情の世界に泣いて
悲壮感が押し寄せて

人とはぐれて僕は行く
人と別れて僕は行く

通りすがりの人たちは
誰もが誰もを知らないフリして
今日の日のさよならを待っている
この世界のすべてから自由でいられたら
本来他人のあの子のことも
触れた手のぬくもりが温かかった
今夜もひとりきり
こぼれ落ちた月のしずくが泣いている

ずっとなにかを信じて生きていた
秋物ジャケットを着て夕暮れを歩く
あの子と逢う時はジャケットの背中で語ろう
僕は自分の道を行くからついて来ればいいと

今夜もひとりきり
こぼれ落ちた月のしずくが泣いている


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あなたと歩いて行きたい

2024-10-22 18:30:17 | ポエム
秋の夜長につくため息は
遠い記憶に置き忘れた思い出に
さようなら

町に明かりが1つずつ
家の数だけ輝きだす
見上げる夜空に星たちが

はじめて会うのに
どこかなつかしい
普通の日々のふたりに
埋もれた夢に慣れていく毎日
あなたと出会えたから
あなたと歩いて行きたい

ひとりで見てた海
今夜はあなたとふたり見つめてる
口づけて

海岸を通る車のライトはダイヤモンド
肌寒い両腕をそっと抱いてくれる

はじめて手を繋ぐ
あなたって不思議ね
わたしのことがわかるの
シャボンの泡のように
浮かんでは消えていく
未来の夢がハジける
あなたと歩いて行きたい

あなたって微笑むだけで
なにも言わないの
あなたを知って変わっていく
瞳の中をのぞき合う

はじめて会うのに
どこかなつかしい
あたたかなこころを知ってる
泣き出しそうなわたしを見つめている
わたしをすきだと言うの
あなたと歩いて行きたい


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