あのときの出会いは恋だった

はじめての待ち合わせ　あなたが立っていた

僕は緊張しながら　まっすぐにあなたの前に行った

デートにこぎつけるまで　真面目過ぎた無口さ

楽しいデートなんてムリで　本通りの裏通り　口づけた

無邪気にくすぐり合って　笑い合って　

ねえ　互いの名前を呼び合って　ベッドで確かめた

あのときの出会いは恋だった

なのに　ふたりわかり合えずに

あなたが出て行ったとき　なにかが終わったの

もうはじまらないこと　僕等は知っていた

それでも　僕等　出会ったの

言葉にできない気持ち　気むずかしかっただけの僕

あなたのやさしさに　素直になれたなら

あのときの出会いは恋だった

なのに　ふたり知り合えずに

あなたが出て行ったとき　なにかがはじまったの

もう終わりのないこと　僕等は知っていた

それでも　僕等　別れたの

言葉にならない気持ち　気分上々じゃなかった僕

あなたのやさしさに　いいなりくらいでよかった

　

あのときの出会いは恋だった

微風

孤独な朝　弱々しい光

希望が見えるなら　泣かずにいられる

窓を開けて　空気を入れ替えて

心細い腕で　自分を温める

夏になる予感　震える胸に

ひとりきり切り拓く人生が　救われるなら

微風

弱々しい自分のこころの声に耳を澄ませて

思いのままに生きていけるとしたら

迷いの中で選んだ自分だけの道

信じていたい　今日の日の自分を

誰にも打ち明けられない　悩みを自分で解決させる

どんな思いも　誰にも知られないまま　さみしくて

誰にも知られないまま　さみしくて