BS1スペシャル『全告白!国際ロマンス詐欺〜漫画家が陥った“偽りの恋”』

漫画家の井出智香恵さんが、国際ロマンス詐欺の被害に遭った。
そのドキュメンタリー番組です。
井出さん御本人が出演されて、当時の心境などを語って下さっています。

このタイトル見つけたとき、正直驚きました。
井出さんの作品をご存知の方々も多いと思いますが、
レディースコミックで、かな？
私は･･･かなり昔昔の少女マンガ雑誌に掲載された時を覚えているので。
だったら･･･かなりの年齢では？と思ったのが最初です。
週刊誌の記事では、1948年2月生れということです。

NHKのドキュメンタリー番組ですが
井出さん御自身のTwitterでも書かれていますので、
女性週刊誌の記事の方を貼っておきます。
ご覧になって下さい。


週刊女性PRIME
【独占告白】漫画家・井出智香恵が陥った“偽りの恋”「国際ロマンス詐欺」で7500万円の被害


↑↑　この記事にかなり詳細に書かれています。
ドキュメンタリー番組の概要はココで大丈夫、かと。

井出さんも「多くの人が同じような被害に遭わないように」と
仰って下さっています。
だからこそ、御自分のことをこのように明らかにされたかと。

えっと、番組を視聴して私が思ったことを書きます。
録画をサクッと消去しましたので･･･（やっちまったんだよ！笑）
井出さんの言葉などは、そのまま正確ではありません。
しかし、仰りたいことを私なりに書きたいと思います。

井出さんがM氏とやり取りを始めた経緯は、週刊誌記事に書かれています。
井出さんは、漫画家として大成功をおさめ、豊かな暮らしをされていました。
お子さんは３人。
お子さん達が幼い頃に離婚し、女性１人で子育てをしていました。
必死に働いて･･･
離婚の原因は、夫からの暴力。
今ならばDV夫は糾弾されすべき存在ですが
多分井出さんの時代は、まだまだ「妻さえ我慢すれば」の時代だったかと。
しかしそれでも耐えられなかった。
井出さんの決意の固さが察せられます。

井出さんは、番組内のインタビューで語っていました。
（前述通り、井出さんの言葉そのものではありません）

“働いて子育てして、生活が豊かになっても
　どこかに寂しさがあった。
　M氏とのやり取りで･･･自分にも幸せになるチャンスが来たんだ、と思った”

こういう意味合いのことを仰っていました。
まさしく恋。
それもハリウッド・スターとの恋愛。
夢なのか、と思うほどだったでしょうね。
でもどこか信じられない･･･
ところが相手は騙しの手口を熟知している。

井出さんの恋心と金銭を巧みに天秤に計り、金銭を要求する。
最初はそれほどの額では無い。しかし、段々と･･･
週刊誌の記事にも書かれていますが、
大金を持って（実は偽物）M氏の友人がやってくる。

ネットでのやり取りが現実につながった。
M氏は離婚して、井出さんと結婚したいと言う。
離婚話も進んでいる･･･順調では無いが･･･だからお金が掛かるのだ、と。

こんな状況になった場合、よく聞く言葉。
「周囲の人に相談して」

井出さんは、娘さんと同居している。
だから最初から娘さんは知っていたのだ。
「なにかおかしい」と思い始めた娘さんから、注意を受ける。
それでも、もう井出さんには聞こえない。
娘さんの話では
“自分が目を離した隙に　送金に出かけてしまう”
“気付いて追いかけて･･･他人の前で言い合いになった事も”
（前述通り、娘さんの正確な言葉ではありません。
　このような意味合いのことを仰っていました）

もうね、側にいる人の声も聞こえない状態だったのよね。
この場面を見たとき、
「もう、アルコール依存者が酒を買いに走るのと同じでは」
と思いました。
井出さんが、このブログを読まれたら不快かもしれませんがね。
でも、私はそう思った。

依存･･･ほんの一時ではあったでしょうが
「M氏との恋愛に依存していた。ドップリはまりこんでいた」
それは･･･そうだろうなぁと思いました。

また井出さん御自身も仰っていましたが
“今まで送った金銭が無駄になってしまう（交際を切ると）
　だから損をしたくない、という気持ちがあった”と。
（前述通り、井出さんの正確な言葉ではありません。
　このような意味合いのことを仰っていました）

株取引など投資関連の言葉ですが
「損失回避バイアス」みたいだ･･･と思いました、私。
コレ、興味があったら調べて下さいね。
認知機能に関わることで、人間ならば自然に思ってしまう･･･
というか、そういう心理になってしまう状態～なんですがね。
つまり「損切りができない」」って事なんですよ。

巧みですね。
週刊誌の記事でも専門家が、井出さんの心理を説明しています。

やっと周囲からの「これは詐欺だよ」「騙されているよ」の声が聞こえてきた井出さん。
送られてくる写真の不可思議さ。
ある写真などは、ネットで出回っているような有名写真だったってことも。
あぁ･･･今さら･･･もう遅い･･･

ドキュメンタリー番組は、M氏から連絡が来ているシーンで終わっていました。
井出さんは、警察に被害を訴えましたが
実際に送った金銭の、ほんの僅かしか詐欺の被害と認められないとのこと。
今は借金を返す日々。
このような酷い目に遭わせた奴らを、何とか罰したい。
その思いから、井出さんはM氏との連絡を絶っていません。
未だに金銭を要求する電話が･･･

国際ロマンス詐欺･･･聞きますよね。
昔昔ならデート商法などというのでしょうかね。
恋愛感情を利用し、金銭を出させる。
昔は、高額な宝飾品やブランド品が主流でした。
時代は変わって、国際的で金銭も信じられないほど高額に。

確かにね、詐欺師が悪いんですよ。
でも実際に泣くのは、被害者ですよね。
仮に詐欺師が逮捕され罰せられても、金銭は殆ど戻ってこない。
全く戻ってこない場合が多い･･･ですよね。

自分は何も悪くないのに。そうです。そうです。
それでも、泣くのは被害者。
そうならないように･･･自衛しなければならない。
このように自分の被害を語って下さった方々の話を聞き
自分で自分の身を守らねばならない。


井出智香恵さん、本当にありがとう御座いました。
このように語って下さったこと、御自分の気持ちを見せて下さったこと。
もう有名人なのに･･･
そのお気持ちに私は頭が下がります。

皆さんも、この国際ロマンス詐欺。
「自分には関係ないわ」ではなく、１度調べて下さいね。