NHKスペシャル『調査報道・新世紀 子どもを狙う盗撮・児童ポルノの闇（前編）』＜2＞

･･････続きです


このようなことを投稿する人物、グループに集まる人物。
一体どのような人なのだろうか？
取材班はあるグループが「オフ会」を呼びかける投稿を見つけた。
取材班は身分を隠し、隠しカメラを持ち参加することにした。

待ち合わせ場所にいたのは3人の男性。
一見すると、どこにでもいる男達。
取材者は、弁護士のアドバイスに従い聞き役に徹することにした。

隠しマイクから聞こえてくる声
主催者は30代の男性だ。

20代フリーター
「一応自己紹介しておきます。僕20代半ばくらいです。
　初めて自分で（盗撮を）やったのは、高校生のときです」

30代会社員
「僕は30代半ばです。僕は昔ちょろっとやったかなぐらいで」

盗撮した画像を見ながら会話する。
「これはC（中学生）ですか？」
「そうねCかK（高校生）」
「あぁいいですね。お尻がかわいいな、この子」
「いやぁ捕まるよ。ダメダメダメ」
「度胸がすごい」
30代の主催者は　この4ヶ月の間で200回盗撮を繰り返しているという。
そして今、1人の女子高校生をターゲットにしていると話す。

主催者の男性
「もう卒業しちゃうんですけど。
　その子の名前とインスタのアカウントが分かって」

SNS等を調べて、名前などの個人情報を特定。
時間割などを調べて登下校時間を狙いながら
計画的に盗撮を行ってきたという。

主催者の男性
「ふだんパンツとか全く見えない子のほうがよくて。
　全然見えないんだけど、俺だけ知っているっていう状態。
　こんな恥ずかしいもの見られて大丈夫？
　っていう征服感みたいなものがある」

30代会社員
「自分だけ見てやった感も、でかいですよね」

主催者は既婚者だという。
実は捕まるのを恐れて、これまで何度もやめようとしたち打ち明けた。

主催者の男性
「毎日朝が怖くなっちゃう。
　朝、ピンポンが鳴るんじゃないか。警察が来るんじゃないか。
　宅急便がピンポン鳴るのも、怖くなっちゃう・
　･･･（盗撮は）やめたいですよ。やめられるのなら。
　やっぱり家庭もあるし。バレた瞬間･･･」

20代フリーター
「家庭が終わりますよね」

主催者の男性
「機材何回も捨てているんですよ。スマホも捨ててるし。
　でもまた買っちゃうんですよ。
　やめる、やめたいと常々思いながらも、目の前にJKが通りました。
　この子生確定ですってなった瞬間、
　もう違うスイッチがパチッと入るんです･･･」

彼らが本当にやめたいと思っているのなら
なぜSNSコミュニティーにのめり込み
一線を越えてしまうのだろうか･･･？
その内面を知るために取材班は、ある人物に取材を申し込んだ。

小学生の教え子達を盗撮したとして、去年逮捕された
大手学習塾「四谷大塚」の24歳の元講師。
（なんで名前を言わないんだろ？管理人談）

取材班の手紙に対して、元講師から返事が来た。
「贖罪の意味も込めて回答する」と書かれていた。

元講師の手紙（抜粋です）
「･･･もしかしたら偏った考えや自己弁護に捉えかねない話があるかも･･･
　･･･犯行当時の心理としてありのままお伝えするので御容赦下さい･･･」

4ヶ月の及ぶ手紙のやり取りの中で、元講師は
SNSコミュニティーの強い影響力について語った。

元講師
「盗撮動画を送るとメンバーから
　「こんな近くに、こんなかわいい子がいるのに、我慢できるなんて。
　さすが先生ですね」というようなメッセージがよく届きました。
　そのようなメッセージをもらうにつれて、　危害を加えている感覚は、
　徐々に失われ、　罪悪感も感じなくなっていきます。
　ここまで短期間で盗撮を繰り返した要因は、
　まちがいなくグループという小児性愛者同士の繋がりです」

切っ掛けは大学生の時。
ひとりの女児に、強い性的欲望を感じたことだったという。

元講師
「私は大学生のころに、小学生の女の子に一目ぼれしました。
　ただ、好きといっても、おつきあいしたいという感情ではないです。
　その子を強姦して自分のものにしたいという感情です。
　欲望を文字に起こすことで、
　実際に性加害したいという気持ちを抑えていました」

元講師は、誰にもいえない欲望を抑えるため
小説を執筆し、サイトに投稿するようになったという。
ある時読者から送られてきたのが
実際に子どもが被害に遭っている児童ポルノの動画だった。

元講師
「児童ポルノ動画を初めて見たときのことは。よく頭に残っています。
　小説執筆の応援として、低学年の女の子が被写体となった児童ポルノ動画を
　2本送ってもらい、それを見たときは感無量でした。
　だって、本物の小学生ですから。
　それ以来、私はひたすら児童ポルノ動画を探すようになりました」



続きます･･････