新潟久紀ブログ版retrospective

ゆるゆる人材育成8「社交・渉外・営業・交渉」(2023.2.17)

 "お役所仕事"と揶揄される我々の世界でも人材育成が重要と言われて久しい。
 公私内外問わずメンタル不調の話を聞くことが増えた。
 パワハラが疑われる事案が多いといわれるが、渉外の相手方からの強めの発言でのダメージに起因するものも増えたという。人づてに聞いての所感だが「その程度のキツさで」と思えなくもない話もままあり、ガラッパチ育ちの私は改めて言動に注意せねば。

◇◇◇今日この頃の人材育成あれこれエピソード◇◇◇

☆父親が不条理な社会の予習
 すべからく理路整然を求める役所に長く身を置くと、業務の相手方となる民間業者から理屈にそぐわない要求などされて精神的に疲弊する者も。私の父親は中小企業の営業マンでお客からの無理難題が常識の中で過ごし、子供にも時の気分で無茶を言っていたが、それは世の中の不条理に向き合う予習になった。

☆バイト経験で多様な仕事人
 役所の職員には、以前はトンデモな年輩もいたが、不況で入庁希望者が増える中で一律の試験を経た利口で温厚な人が多くなった。そんな環境に慣れた中堅職員ほど海千山千の民間業者などと対峙すると辟易してしまうようだ。私は学生の頃の特に水商売バイトでの"ヤバい人"とのやり取りで免疫ができたものだ。

☆内規に執着する役人気質
 ダイナミックな行動と即時判断を経験した学生時代の営業マンバイトから役所に転じてみると、内部的な仕事の作法など住民サービスに関わらない規程の逸脱の指摘に執心するような先輩がいて、その時間のかけ方や費用対効果に唖然としたものだ。無垢の若手がこんな風土で育つとどうなるかと案じたものだ。

☆ケースワーカーで多様性を知る
 本当に自惚れていて何も知らなかったと反省したのは福祉ケースワーカーに就いた時だ。それまでは身心障がい者等とその関係者のリアルから全く離れた中で、社会経済がどうとかあるべき姿はどうだなどと身勝手に考えていたものだ。社会を構成する多様を直接知って思いを馳せる必要性を痛感させられた。
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☆用地取得売却交渉で駆け引き体得
 役所の中堅職員が業者との交渉で心神耗弱したと聞く一方、若手が良くも悪くも怖いものなし的に対処している姿も見る。かく言う私も新人時代に用地交渉の手伝いをして金銭的利益への欲剥き出しの住民に対峙するも動じなかったなあ。最初が肝心。新人は内勤より早めに住民近くで鍛錬した方が良いのでは。

(「ゆるゆる人材育成8「社交・渉外・営業・交渉」(2023.2.17)」終わります。ゆるゆる人材育成9「外に学び内に反面を見る」(2023.3.17)に続きます。)
☆ツイッターで平日ほぼ毎日の昼休みにつぶやき続けてます。
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