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新潟久紀ブログ版retrospective

ゆるゆる人材育成13「老兵のつぶやき」(2025.3.7)

 "お役所仕事"と揶揄される我々の世界でも人材育成が重要と言われて久しい。
 世の中のあらゆる事象の根本に「老害」を感じてしまう自分自身が退職を前にして語るもおこがましいと思うばかり。
 それでも口をついた気付きをいくつか…。最後のあがきとばかり…。

◇◇◇人材育成につながりそうな独り言あれこれ◇◇◇
☆部下からの評価
人事評価の取組があるが、絶対評価といっても評価者は全能の神ではないので結局は好き嫌いでしかないと思う。同僚からの評価項目の中で私の「感受性」平均値が比較的低いとの結果だが、どのような人が”満点”なのかしら。少人数中での異常値等も勘案すると、評価者の多寡とばらつきによる補正も必要では。

☆双方向の欠如
“受け止める方が主導権を握る”課題が増え、ハラスメント以外にも”説明責任を果たす”というのも十分かどうかは相手次第なので果てしない。ネットを隠れ蓑に無権代理の人が増え、人の評価も客観性の名のもとに見ず知らずの人やアルゴリズムへの依存が高まる。リアル当事者の置き去り感が深まるばかり。

☆時間管理
悪気が無いのは判るが決めた時間を守れない人はいる。個人の直接的な成果指標を定めにくい公務員は、突き詰めると限られた時間の中でどれだけの質や量が果たせるか、時間管理に尽きると思ってきたし、だからこそ時間に追われながらもクリアできたことが達成感となったもの。今時分は通じないみたいだ。

☆キャリアの分岐点
年功序列的で三角型の組織だと50歳程で先が見えて意欲が下がる職員が増えるなど、企業内での年配層の"よどみ"的な課題を見聞きすると身につまされる。一方で蓄積された知見が職位や処遇で活かれない事例もよく聞く。企業横断で埋もれた能力をAIでマッチングして起業を生む仕組みでもできればよいのに。

☆管理職2軍でPIP業務改善計画
役所での降格は未だ特殊事例だが、ある仕事では秀でたであろうが昇格以降はいかがなものかと思える管理職は居る。血税が投じられている中でミスマッチはもとより意欲の低い者の重用は国民の不幸だ。管理職に2軍落ちを設けて再チャレンジが認められれば再昇格できる「リコー」の人事制度は示唆に富む。

☆日立の「社長バンク」
ピラミッド型組織での昇進の流れの中で、今こそ手腕発揮に適うと思しき人材が埋もれているのを幾度も見てきた。日立は時勢に応じたトップを組織的に選ぶための人材リスト「社長バンク」を設けている。取締役会の合意による選定は無責任も生みそうだが昨今の「責任」は「重く感じる」と言葉だけだしね。

☆不適切事案回避にDXを
行政出先機関が法令等で委任されている予算執行限度額は、工事費等が諸経費高騰の中で見直し必要とは思うが、既定の義務手続き遵守は役人としては必須だ。それでも人間ならではの失念による越権処理が発生。こうした課題こそDXによるアシストをICTの推進担当には実務目線で先回りで講じて欲しい。

☆不適切再発防止策に横串を
管理者としての自戒も込めるが、役所仕事では事務誤りが絶えない。事案の発表に併せて当該事務の再発防止策が謳われるが、縦割り業務が基本の中でヨソの業務にまで波及しにくいためか。監査などが”横ぐし目線”を発揮した点検によって、何事も"他山の石"とする想像力の強化を各職場にもたらして欲しい。

(「ゆるゆる人材育成13「老兵のつぶやき」(2025.3.7)」」終わり。続きは近く掲載します。)
小学生時代までの「柏崎こども時代」(全46話)はこちら
☆ツイッターで平日ほぼ毎日の昼休みにつぶやき続けてます。
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「活かすぜ羽越本線100年」をスピンオフ(?)で連載始めました。

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