中国貴州省とそこで暮らしている苗族トン族等の少数民族を紹介しています。

日本人には余り馴染みのない中国貴州省と、今私が一時滞在中の雲南省や大理白族自治州大理古城について

端午節

2011年06月21日 | 伝統的な行事

中国では6月4日から6日までの3日間が端午節の休暇のため学校等が休みとなりました。今私が住んでいる貴陽市の花渓地区では、商店街や集合住宅の家々の門にもヨモギと菖蒲が飾ってありました。この時期に街を歩いていると、ヨモギや菖蒲を手にした人をよく見かけます。


中国語では「農貿市場」と呼ばれる市場や「超市」と呼ばれるスーパーなどでも菖蒲とヨモギがセットで売られていました。地元の新聞によれば、今年は旱魃の影響などで例年より少し高めだそうですが、花渓地区では家に飾る物は5角から1元で売られていましたが1元の物が良く売れていました。


端午の節句に欠かせない粽も、端午節の前から店頭に並びます。農貿市場やスーパーはもちろんですがケーキ屋さんにも粽が並びますし、この時期は市場から粽を仕入れて街で粽を専門に売る人達もたくさん見かけました。

端午節の休み前に農貿市場に買い物に行ったところ、通常は麺や米を売る店では、店の人達が総出で、また家族総動員と言う感じで粽を作っていました。その粽を作っているところを眺めていたら、使っているもち米の品質もナカナカ良い物でした。巻いた粽は、その場で茹で、その場で売っているので安心して買うことが出来ます。


最近では、粽も冷凍物も多いようですが、ここ花渓の農貿市場で売っている粽は冷凍物ではなく、その場で作り、その場で茹でて売っています。私も買って食べたのですが美味しかったです。以前凱里市にいるときも、この時期に街で粽を売っていたので何度か粽を買って食べたのですが、実はあまり美味しいと思ったことはありませんでしたが、ここ花渓の粽は美味しいので何度か食べました。

最近の物価高を繁栄して粽も例年と比べ今年はだいぶ高いそうですが、今年粽が高い一番の理由は、もち米が例年に比べ随分と高くなったからだそうです。ここ花渓地区では1個売りと量り売りとがありますが、1個売りの場合、一番安いのが1元、内に豚肉などの具が入った一番高いものは4元位ですが去年と比べ平均して5角ほど高いそうです。中に入れる具は落花生、小豆、棗、鳥肉、豚肉などが多いようです。中に何も入っていない粽を食べる場合は、砂糖を付けて食べる人が多いようです。

もちろん自分の家で粽を作る人もいるようですが、ここ花渓周辺では出来合いの物を買う人が多いようです。また、最近は、笹やもち米や内に入れる具などを持参して、チマキを作って貰う人もいるようで、その場合は粽1個につき3角の手数料を払うそうです。新聞によれば、最近は貴陽市などでは、材料を持参して粽を作って貰う人が年々増えているそうです。


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