中国貴州省とそこで暮らしている苗族トン族等の少数民族を紹介しています。

日本人には余り馴染みのない中国貴州省と、今私が一時滞在中の雲南省や大理白族自治州大理古城について

大理古城の端午節風景

2013年06月12日 | 伝統的な行事

昨日大理古城にある農貿市場に行ったところ、菖蒲やヨモギを売っているのを見かけました。結構な売れ行きで、多くの人が奪い合うようにヨモギや菖蒲を買い求めていました。一束一元で売っていましたが、売る人により2元で売っている人も居ました。貴州省では、ヨモギと菖蒲のセットでしたが、ここ大理古城で売っていた物は、物によりヨモギと菖蒲に加え、さらに植物の枝も加えて売っていました。ヨモギ、菖蒲、枝の三点セットです。残念ながら何と言う植物なのか、よく分かりません。

こちらが大理古城の街頭で売っていた菖蒲、ヨモギ、木の枝の三点セット。ここは一元でした。


こちら、やはり大理古城で見かけた物で、ヨモギと菖蒲だけの物で、貴州では基本的にはこのような物が主流と言うか菖蒲とヨモギの物しか見た事がありませんでした。




農貿市場で菖蒲やヨモギを買い、それを手に帰宅する人。



やはり農貿市場近くの路上で売っていた物ですが、これで体を拭くと効き目があるとの事です。云ってみれば、ヨモギ湯の代わりです。値段は一元。



端午節を控え粽を作る人達。大理古城の街頭でも、端午節を控え粽を作る光景が見られました。粽の中には落花生や緑豆を入れるようです。中には、具として火腿が入った粽もありました。一個1.5元。火腿は少し高く、一個2元。こちらの粽は落花生です。



こちらは大理古城にある本屋兼CaFeですが、ご覧のように軒先には菖蒲とヨモギが飾られていました。この店には、私も時々立ち寄りますが、経営者が外国人で英語の本が多い。以前は書店としての営業でしたが、最近店のスペースを利用して珈琲店としてもやっています。


これも大理古城で見た光景ですが、全体の印象としては軒先に、この様に菖蒲やヨモギを飾る家は、ここ大理古城では余り多くは無いようで、どちらかと云えば少数のような感じです。以前私が住んでいた貴州省花渓地区等では、端午節には、ほとんどの家に菖蒲やヨモギが軒先やドアに飾られます。



6月11日の重慶晩報等に拠れば、重慶在住の李という人が、友人等に贈る為に14箱の豪華な化粧箱入りの粽を買ったそうです。その粽は製造してから6ヶ月の保障期間があるのにもかかわらず、箱を開け見たら粽にはカビが生えていたそうです。元々は一箱124元だったのが14箱買ったので、一箱71元に割引になったそうです。新聞沙汰になった事もありその粽を売っていたスーパーは、粽を購入した李さんに5000元を払い和解したとの事。ちなみにその豪華化粧箱入り粽の箱には、2013年4月21日製造。保障期間6ヶ月と書かれていたそうです。

ここ大理古城のスーパー等ではやはり化粧箱入りの粽を売っているのを見かけますが、結構な値段がします。これは李さんと同じように自分で食べるというより贈答用なんでしょうか。李さんという人は14箱の贈答用粽の購入の費用として994元払ったそうですから、かなりの金額です。ある人にとっては一ヶ月分の給料に匹敵する金額でもあり、一ヶ月分の生活費にも相当する金額です。私が知っているある大学生の一ヶ月の生活費は500元です。

また、6月10日の北京報の電子版に拠れば、北京市工商局が北京市内の市場やスーパー等で販売されている粽を抜き取り調査した所、98.33%が国家の食品安全基準に、合格していたそうですが、ある粽からは甘味料として使われるサイクラミン酸(チクロ)が検出されたそうです。

また、この時期には必ず様に問題となる粽を包む笹の葉の化学薬品による不当な色づけ、着色の問題は、今の所それほどニュースにはなっていないようですが、化学薬品で着色した人体に有害な笹の葉で包んだ粽と自然の笹の葉で包んだ粽の見分け方等についてメディアでは取り上げています。端午節に食べる粽一つにもそれなりの注意を払う必要があるというのは、まあ大変といえば大変です。

また、ネットを見ていたらあるサイトに世界各地の粽と云う事が書かれていて日本の粽はもち米を使わないで米粉を使い粽を作る等との記述とか、ペルーではクリスマスに粽を食べる等とのかなりいい加減な記述もあります。

 



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