中国貴州省とそこで暮らしている苗族トン族等の少数民族を紹介しています。

日本人には余り馴染みのない中国貴州省と、今私が一時滞在中の雲南省や大理白族自治州大理古城について

日本の納豆に似ている生豆豉について

2018年12月12日 | 少数民族の食べ物

日本の納豆に似た食べ物として、中国の豆豉を挙げる人も多い様です。例えば、「納豆の起源」と云う文章の中にも日本の納豆に似た食べ物として、ミヤンマーのせんべい状の納豆が取りあげられています。このミヤンマーのせんべい状の納豆は、中国の貴州省や雲南省等では極々一般的に良く見かける事が出来る、中国では「豆豉」と呼ばれる物と全く同じ物の様です。

私としては、日本の納豆とミヤンマーの「せんべい状の納豆」や中国の「豆豉」を同じ種類の納豆として括るのは如何なものかと思います。

雲南省の一部の地域や貴州省貴陽市の農貿市場では、日本の納豆に極めて近い物が「生豆豉」として売られています。これは発酵させた物に何ら手を加えない物ですが、日本の納豆とは違い糸は引きません。しかし、私としてはこの生豆豉が一番日本の納豆に近い物の様に思います。ただ、この様な生豆豉は左程多く見かける事は出来ない様です。

知り合いの中国人の故郷は雲南省の臨滄市なのですが、大豆を煮て発酵させて糸が引き、日本の納豆と全く同じ物も作るそうですが、そのままでは食べる事は無いとの事です。矢張り中国で云う所の「豆豉」にして食べるのが一般的の事です。

保山市の農貿市場で見かけた生の豆豉。写真からも納豆菌が発酵しているのが分かります。白いのが納豆菌。この様な形で売られているトウチはどちらかと云うと少数派の様です。

 

生の豆豉。

豆豉。保山市のスーパーで見かけた物です。 糸を引く感じではありません。

 

これは「大和豆豉」と称して保山市のスーパーで売られていた生トウチ。何故これが大和豆豉と呼ぶかは謎です。

 

大理市の農貿市場で見かけた生豆豉。

 

これらの生豆豉の特徴は、日本の納豆と殆ど同じで発酵させた後に、何ら手を加えていない様ですが、日本の様に糸を引かない事です。匂いなどは日本の納豆と全く同じです。

これは貴州省貴陽市内の農貿市場で売られていた生豆豉ですが、これが日本納豆一番近いと云うか日本の納豆そのものです。写真からも納豆菌が繁殖しているのがハッキリ分かりますし、糸も引きます。


私が色々見かけた「生豆豉」の中でこれが一番日本の納豆に近いと思いました。糸も引きます。



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