中国貴州省とそこで暮らしている苗族トン族等の少数民族を紹介しています。

日本人には余り馴染みのない中国貴州省と、今私が一時滞在中の雲南省や大理白族自治州大理古城について

2017年中国大豆の輸入糧は約9500万トン

2018年02月08日 | 中国事情

2月8日付の澎湃新聞のサイトに拠れば、2017年の中国での食糧の総輸入量は、約13000万トンで、その内、大豆が約9500万トン、次いで小麦が442万トン、米が403万トン、トウモロコシが283万トンだったとの事です。これは、2016年より約14%増えたとの事。

中国の主食である米と小麦の自給率は、それぞれ95%以上なので食料安全保障の点から問題ないとしています。中国からも量は少ないものの米、小麦、トウモロコシ等も輸出されており、米の純輸入量は283万トンなので、これは中国のおける米の生産量の2.7%にしか過ぎないとの事。同じく小麦の輸入量は、小麦の総生産量の3.3%にしか過ぎないとの事です。従って食料自給の点からも全く問題は無いとしています。

輸入された大豆9500万トンの内の80%は大豆油として加工され、残りは飼料等に回されるとの事です。若し、9500万トンの大豆を中国で生産するとなると約7.9憶畝の耕地が必要との事で、大豆は輸入に頼るしかないとしています。中国では食料自給の点や食料安全保障の観点から最低でも18憶畝の耕地面積を確保する事を最低のラインとしていますが、経済の発展で年々耕作面積も減少している様です。大豆の輸入先は、日本と同じで、アメリカ、ブラジル、アルゼンチン等との事。

雲南省大理州には、昔ながらの古い品種の大豆も農貿市場では売られています。スーパー等では圧倒的に新種の大豆が多い様で、昔ながらの品種は殆ど見かけません。一目で区別出来ますが、昔ながらの大豆もやがて姿を消すのかも知れません。大理市には、近年他所から大理に移り住んで来た人や、大理に長期滞在する人も多いのですが、一体全体どれだけの人が、F1、遺伝子組み換え等とそうではない昔ながらの在来種の大豆との違いが区別できるか大いに疑問です。

銀橋鎮に住む若い日本人夫婦は、味噌も自分で作り販売もしていますが、必ず大理州に昔からある品種(中国語で、老品種と云う)の大豆を使っています。やや値段も高いですが、この日本人夫婦は、遺伝子組み換えの物は当然ながら使いません。中国でも遺伝子組み換えの大豆の件は問題なっていますが、日本同様に組み換え物が年々増えている様です。

1月28日付の澎湃新聞のサイトでは、黒竜江省では国産の遺伝子組み換えでない大豆の需要が今後は増えると予想されるので、老品種の作付面積を増やし、国内に遺伝子組み換えでない大豆を売り込むべく動き出したとの事です。良く知られている様に黒竜江省は、中国でも最大の米や大豆生産地です。

 

 



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