中国貴州省とそこで暮らしている苗族トン族等の少数民族を紹介しています。

日本人には余り馴染みのない中国貴州省と、今私が一時滞在中の雲南省や大理白族自治州大理古城について

中国雲南省大理で違法に働く外国人

2019年07月17日 | 雲南省

日本に一時帰国してからパスポートを更新した後、中国のビザも何とか取得して再び大理に戻って来ました。このブログでも何度か触れた様に、中国のビザは年々厳しくなっている様です。中国語留学生ビザも、殆どの大学や語学学校では、65歳以下に年齢が制限されている様です。大学に拠っては60歳以下と云う大学も最近多くなっている様です。何年か前までは大学にも拠りますが、一般的に70歳迄は語学留学のビザは下りたのですが、今では先ず不可能の様です。

中国語で「外教」と呼ばれる日本語、英語、フランス語、ドイツ語、タイ語等の外国人語学教師も65歳以下でないとビザが下りない様です。この「外教」と呼ばれる人達も以前は、70歳迄はビザが下りて居た様ですが、今は65歳以下でないとビザが下りない様です。この様な次第で、幾つかの大学では、日本人の日本語教師が不足している様です。

何故この様に中国ではビザが厳しくなっているかと云うと、その理由の一つに中国に入国して資格外で働く外国人が最近増えている事も関係している様です。大理鎮には、沢山のプライベートスクールがあり、そこでは幼稚園児や小学生や中学生に英語を教えている私立の学校も多いのですが、そこで英語を教えている外国人は殆どが旅行ビザで、そこで働く事は資格外活動となり、元々中国では働く事は出来ないので、違法なので止む無く帰国したり、他所へ移った外国人も何人もいます。

私が知っている某プライベートスクールでは、以前は毎週二回ほどネイティブの外国人が英語を教えて居たのですが、そこで英語を教えていた外国人は旅行ビザなので、働いて給料をもらう事は、資格外で違法と云う事で、皆別の場所に行って終いました。今はその学校では、有資格者が見つからない為、英語の授業はしていないとの事です。労働ビザの要件は、それなりに厳しいので今では大理古城内のプライベートスクールでは、外国人英語教師は大変に不足している様です。

偶々私が知っている英語塾では、有資格者の外国人英語教師を月額7000元で募集して居ました。授業は木曜から日曜迄の4日間で、毎日4時間の授業との条件です。ちゃんと労働ビザがあれば、合法的に働く事も出来る上、家庭教師でも教える事も出来るので、それなりの収入になる訳です。英語の場合、プライベートレッスンの場合、大理でも一回200元から300元位取るので、塾で英語を教えながら、家庭教師をすればかなりの収入になる訳です。

また、大理古城内にはライブハウスも多く、以前はその様なライブハウスで演奏していた外国人も大変に多かったのですが、彼らも仕事のビザはないので、違法と云う事で今はその様な外国人はすっかり姿を消しました。実は、数年前そのようなライブハウスで演奏していた外国人が「特警」と呼ばれる警察に逮捕され、それ以来その様な場所で演奏する資格外活動をする外国人はスッカリ姿を消したと云う訳です。当然この様な話が外国人にも伝わり、多くの外国人は大理を去ったと云う訳です。

以前私が知っていたアメリカ人は、大理で自分で書いた詩集を路上で売って生活していましたが、その様な行為も違法と云う事で、大理には来なくなりました。中国人も、一般に外国人に対しては甘いので、アメリカ人が自作の詩集を売っていると云う事で結構な売れ行きで、それで生活の糧を得て生活していました。また、別なアメリカ人も、一年に何度か大理に定期的に来て大理古城の路上で演奏をしたり、CD等を売っていたのですが、その人も最近は姿を見せなくなりました。外国人が路上で物を売ったり、演奏する様な行為も今は違法行為として取り締まりの対象になります。

一時は日本人を含め、多く外国人が路上で物を売ったり、演奏をしたりして居たのですが、今ではその様な光景は大理では見られません。

実は日本へ帰国する前に貴州省の某市に何日か滞在したのですが、そこには違法で働く某国の人が多いとの事で、主に彼らはライブハウス等で働いているとの事でした。無論、国にも拠ると思いますが、外国人に拠っては、自国での稼ぎより、中国の方が沢山稼げると云う事で中国で資格外で働く外国人も近年増えている様です。その様な背景もあり、中国政府当局が、以前に比べ規制を強めてる様です。

 


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