中国貴州省とそこで暮らしている苗族トン族等の少数民族を紹介しています。

日本人には余り馴染みのない中国貴州省と、今私が一時滞在中の雲南省や大理白族自治州大理古城について

「舌尖上的中国」の雲南大理乳扇

2013年05月23日 | 少数民族の食べ物

「舌尖上的中国」の第三集の中に雲南省大理の「乳扇」という食べ物が出てきます。この「乳扇」は乳製品の一種で、13世紀半の元朝による雲南地方の征服の結果、雲南省に大量に移住して来たり、定住したモンゴル人により、もたらされた食べ物の一種類との事です。

この「乳扇」は、今私が滞在中の「大理古城」では国内外各地から訪れる観光客が一度は食べて見る食べ物の一つとなっているようです。ここ「大理古城」の街頭で売っている場合の「乳扇」の主な食べ方は、乾燥した「乳扇」を炭火で焼いた後、その「乳扇」にタレをつけて食べる、或いは油で揚げた「乳扇」に塩をまぶして食べるというのが主な食べ方のようです。

この辺で売られている「乳扇」は、大理古城産の物では無いようで主に大理の剣川県等で製造されているとの事。一度この「乳扇」を作っている所を見学したいと思い、イロイロ聞いて見たのですが、どうも「大理古城」では乳扇を作っている店は無いようです。

乾燥していない生の「乳扇」もあるそうですが、私は残念ながら生の乳扇は見た事がありません。で生の乳扇も食べた経験はありません。物の本等に拠れば「乳扇」を使った料理もあるとの事ですが、こちらも私は食べた事はありません。

これが乾燥した「乳扇」

 

街頭で観光客相手に売る場合は、このように小さく切って売っている。

 

炭火で焼いて売っている「乳扇」。炭火で焼いた後タレを付ける。場合により二種類のタレがある。

 

一本3元。場所により一本4元で売っている。タレも甘辛い物と塩辛い物の二種類のタレがあるようです。

 

こちらは油で揚げた「乳扇」。塩をまぶして食べる事が多い。

 

私はこの「乳扇」は、さほど美味しいとは思わないのでめったに食べることはありません。3年前「大理古城」に旅行に来た祭に、この乳扇を見かけたので、一、二度食べたきりです。以前貴州民族大学に居る時、たまたま内モンゴルから来ているモンゴル族の学生が居たのですが、その学生は大理に旅行に来た事があるそうです。その人の話に拠れば大理では「乳扇」が一番美味しかったとの事。内モンゴルから来た学生と「乳扇」の話をした時点では、残念ながらこの「舌尖上的中国」という番組は、未だ放送されていなかったので何故その内モンゴル出身の学生が「乳扇」が一番美味しかったと云ったのか良く分かりませんでしたが、この番組を見て納得がいった想いです。モンゴルでは「奶豆腐」(nai dou fu)と云うそうですが、モンゴル族が「奶茶」を飲む場合には、この「奶豆腐」を使うとの事。

 

 

 

 

 

 

 

 

 



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