中国貴州省とそこで暮らしている苗族トン族等の少数民族を紹介しています。

日本人には余り馴染みのない中国貴州省と、今私が一時滞在中の雲南省や大理白族自治州大理古城について

青い芒果

2017年04月21日 | 少数民族の食べ物

以前日本語を教えていた学生から、青い芒果を食べる話を聞いた事がありました。その話を聞いた時には、未だ熟さない青い芒果も食べるのかとやや不思議に感じたものでした。その学生の故郷は、雲南省の普洱茶で有名な普洱市でした。普通は、豚肉等と一緒に炒めて食べると話していた様に記憶しています。

今年の2月から3月にかけて、私は、雲南省でも一番南に位置する端麗市、芒市、臨沧市等の地方を回っていたのですが、青い芒果が農貿市場や道路沿いの屋台や果物屋で売られているのを良く見かけました。屋台などでは、皮を剥いた芒果を輪切りにして、唐辛子をまぶして売っていました。私も買って食べて見たのですが、青い芒果は、あまり美味しいとは云えず、その後熟した甘い芒果で口直しをする羽目となりました。

何故青い芒果が食べられているのか良く分かりませんが、私が思ったのは、臨滄市、端麗市、普洱市等蒸し暑い地方では、酸っぱい物が良く食べられていると云う事です。また、蒸し暑い所では、酸っぱい物が大変おいしく感じると云う事です。

 

屋台で売られている青いマンゴ。大理市のスーパーや果物屋でも青いマンゴーを売っています。

 

皮を剥いたマンゴーは、この様に水に浸けてあります。注文すると輪切りにして、薬味をふりかけ渡してくれます。大理でも青いマンゴーを売っていますが、青いマンゴーをそのまま食べると云う習慣はない様です。


輪切りにした後、薬味として粉唐辛子やネギを振りかけてくれますが、私には口に合いませんでした。やや酸味があります。甘さは全くありません。私は、この後すぐに熟したマンゴーを、口直しとして食べました。やはり、塾したマンゴーが美味しい。

 

私が一時滞在していた貴州省凯里市には酸湯と云うコメの研ぎ汁を発酵させて作る酸っぱい味のスープがありますが、夏の暑い時、冷たい酸湯(スープ)がとても美味しかったのを覚えています。中国では、冷たいままスープを飲むと云う習慣はあまりない様ですが、暑い時に、この冷たいままで飲むスープは大変に美味しいものです。

それで、酸っぱい食べ物は、蒸し暑い地方では、大変口に合うと思った次第です。雲南省には青檸檬も売られていますが、この青檬水も今回の旅行中に毎日の様に飲んでいたのですが、大変美味しく感じました。青檸檬は、日本で云えばカボスの様な檸檬です。

 

雲南省にも木瓜と云う果物がありますが、中でも酸木瓜と云う木瓜はとても酸っぱく、臨滄市等では皮を剥いた木瓜を売っており、ためしに買って食べてみたのですが、その酸っさには、驚嘆しました。日本でも昔あったとても酸っぱい梅干しの様な酸っぱさでした。この時の事を思うと、口の中にツバが出ます。(注:中国語では流口水と 唾を口水云う)

木瓜は、大理等では豚肉と炒めて食べるそうですが、4月頃は左程酸っぱくないが、6月7月になるとより酸っぱくなるとの事です。木瓜と豚肉を炒めた物を食べた事がありますが、これはナカナカ美味しいです。

中日辞典で調べると、木瓜は、日本で云うカリンの一種との事ですが、私が知っているカリンとはやや違うように思います。カリンは熟すと、とても良い香りがして、私の田舎では塾したカリンを部屋の中に置いていたものです。云って見れば自然の芳香剤ですが、こちらの木瓜は、熟すとやはり黄色くなりますが、日本の様にいい匂いはしません。



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