中国貴州省とそこで暮らしている苗族トン族等の少数民族を紹介しています。

日本人には余り馴染みのない中国貴州省と、今私が一時滞在中の雲南省や大理白族自治州大理古城について

2015年度中国のGDPその1

2016年03月18日 | 中国事情

新京報(電子版)等に拠ると、2015年度の中国の31省・区のGDPの値が公表されたとの事です。それに拠れば、GDPの伸びが10%を超えた省・区は、重慶市、貴州省、西蔵自治区の3地区のみだったとの事。それぞれの伸び率は重慶市11%、西蔵自治区11%、貴州省10.7%との事です。

前年の2014年度の場合は、GDPの伸びが、10%を超えた省・地区は5省だったのでやや減った事になります。14年の場合、GDPの伸び率が、10%を超えた省は、重慶市10.9% 貴州省 10.8% 天津市10.8% 西蔵自治区10.0%、新疆ウイグル自治区10.0%、の5つの省や自治区に及んだそうです。

さらに2013年度と比較すると、2015年度、GDPの伸び率が、10%を超えた省・地区は16の省に及んだとの事ですので、昨年は、2013年度と比べると、10%を超えたのは5分の1に迄減った事になります。2013年度の場合、伸び率が高い省・区は、それぞれ天津市12.5%  貴州省12.5% 重慶市12.3% 西蔵自治区12.1% 雲南省12.1%の順になるとの事です。

以前、私が住んでいた事のある貴州省のGDPの伸び率は、ここ3年の間毎年10%を超えていると共に、中国の中でも上位3位以内に中に入って入ます。

以前、このブログでも触れた事もあるのですが、貴州省の省都貴陽市は無論の事ですが凱里市、遵義市等の三線級の都市も含めて不動産の開発が凄まじい勢いで進んでいる事がGDPの伸び率の上昇の一因に挙げられると思います。一方では、広州市貴陽市間、上海市貴陽市の間の高速鉄道が開通した事もGDPの押し上げに貢献している様に思います。広州貴陽の間が僅か4時間で結ばれる事になり、多くの観光客が貴州に訪れるとともに、広東省、重慶市等に住む金持ちが、涼しい夏を貴陽市で過ごす為に別宅を購入する人も多いとの事です。今後も貴州省のGDPの伸び率は、中国の中でも上位を占めるのかも知れません。

2016年度末には、現在上海貴州迄開通している上海昆明を結ぶ高速鉄道が全線開通して、雲南省内も高速が走る事になりそうです。矢張り、高速鉄度開通に伴う経済の波及効果はかなり大きいものがあるように感じます。

大変興味深いのは、2015年8月23日付の中国網(電子版)等に拠れば、2015年度上半期における、31の省・区・直轄市の合計GDPは、324556.57億元との事ですが、この数字は上半期の全国の全GDP296868億元よりも27688.57億元も多いとの事です。中国では、各地方から上げられるGDPの総和と国家統計局が出す全国のGDPの数字のズレが、かねてから指摘されていますが、依然この問題が存在する様です。国家統計局に拠れば、この様なズレをなくす為にも、GDPの数字を算出する場合、全国統一の指標を設ける予定との事ですが、具体的な導入の時期については、現時点では未定との事。

 

 

 

 



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