中国貴州省とそこで暮らしている苗族トン族等の少数民族を紹介しています。

日本人には余り馴染みのない中国貴州省と、今私が一時滞在中の雲南省や大理白族自治州大理古城について

貴州省の子守する子供達

2013年06月18日 | 中国貴州少数民族の村

貴州省の凱里市黎平県等は特にトン族が多く住む地区として知られています。貴州省に滞在中には、トン族の村で祭りが行われる際には、よく黎平県内のトン族の村へ出かけていました。

ここ二、三年は道路網も整備され、以前に比べ交通も格段に便利になりましたが、以前は黎平県に通じる高速道路等も整備されておらず、貴陽市から黎平県まで行くのに17時間以上もかかったものです。また、鎮と鎮の間の道路網や鎮から村へ通じる道路網等も整備され始めたのもつい最近の事で、以前は鎮から村への交通手段は、徒歩或いはバイクのみという村も沢山ありました。歩くと言っても山道を4,5時間歩いて漸く村へ到着するといような所も未だ多いようです。

新聞等の報道に拠れば、貴州省政府は、省内の鎮から鎮へ通じる道路や郷から鎮で通じる道路の建設を積極的に進めているようです。また、鎮から村へ通じる道路網の整備にも力を入れており、今後も巨費を投じて農山間部の交通網の整備を進めるとの事です。そのような事情もあり、黎平県等の貴州省の農村部でも近年急激な変化が生まれています。

今までは交通が不便だった事もあり、黎平県等には経済発展からも取り残されていたような村も、数多くあるようです。黎平県などの一部トン族の住む村には、昔ながらの生活の様子が一部色濃く残っている村も多くあります。

中国の農村に行くと子守する子供達を良く見かけます。子供が子守する光景も貴州省の都会では、まず見かけません。子守という言葉は中国の都会でも死語となっているかも知れません。また、農村部では当然のことですが農作業を手伝う子供達も実によく見かけます。このような、子供が子守をすると云う光景は福島県の田舎に生まれ育った私にとっては、幼い頃を思い出す懐かしい光景でもあります。その頃は子供が農作業を手伝う光景や、子供を背負い子守する光景は、農村では何処で見られた光景です。

黎平県黄崗村。子供達も昔ながらの民族衣装を着ているという子供も多い。




黎平県附四村。鎮から約15キロ程離れた村で、この村へ行くのには徒歩かバイク。子供達も民族衣装を着ている子供が比較的多いが、洋服を着る子供も増えている。





この村へ行った時は2月でしたので、寒いので背中の子供の顔も衣類で覆ってあります。




黎平県黄崗村。この村では、普段は子供達も洋服で、祭りの時位しか民族衣装は着ません。




黎平県黄崗村。




黎平県黄崗村。




黎平県黄崗村は、私が貴州省滞在中は何度も訪れたトン族が住む村です。いまだにもち米を常食としているというトン族の村で、村人に言わせると「うるち米は豚の餌で、あれは人間は食べない」という人もいるほどです。黄崗村のもち米については以前ブログにも書いた事もありますので、興味ある方は覗いて見てください。(http://blog.goo.ne.jp/jiujing1938)

これらの撮った写真も、子供達に渡してありますが、日頃写真を撮るという機会も余り多くないので、子供達に写真を渡すとそれなりに喜んでくれます。写真に写っている子供を捜して、手渡そうとすると、「この子は、今村には居ない。今広州にいる。」というような返事が返って来るも事あり、沿岸部に出稼ぎに行く親と一緒に村を離れる子供も多いようです。



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