中国貴州省とそこで暮らしている苗族トン族等の少数民族を紹介しています。

日本人には余り馴染みのない中国貴州省と、今私が一時滞在中の雲南省や大理白族自治州大理古城について

杭州で行われ日中首脳会談

2016年09月08日 | 中国事情

杭州で、安倍首相と習近平国家主席との三回目の会談が、約一年半ぶりに行われた様です。矢張り、他の国々の首脳と習近平国家主席との間で行われた首脳会談と比べると、今回の日中首脳会談も違いがある様です。

今回行われた中首脳会談でも、両国の国旗は掲げられなかった様です。また、首脳会談に同席した中国側の顔ぶれも、杨洁篪国務委員(注:外交担当の国務委員)、王毅外交部部長、程永華駐日大使と云った人々が会談に同席した様ですが、今回も、王沪宁、栗战书は同席していません。(注:王沪宁、栗战书の両名は、2017年度に開かれる第19回党大会で政治局常務員入りすると云われています)

アメリカ、ロシヤ、イギリス、ドイツ、カナダ、韓国、ブラジル、南アフリカ、シンガポール、ブラジル等、今回杭州で開かれたG20に参加した各国首脳と習近平国家主席とのそれぞれの会談では、会場には必ず両国の国旗が掲げられています。また、各国首脳と習近平国家主席との首脳会談には、必ず王沪宁、栗战书の両名は同席します。日中首脳会談には、王沪宁、栗战书は同席していません。また、日中首脳会談が行われた会場も、他の首脳会談が行われた会場とは違い、別の小さな会場で行われた様です。

今回の日中首脳会談の様子は中国の中央テレビのニュースでも流されましたが、他の国々との首脳会談とは画面で見る限りでも大きな隔たり、違いがあるのは一目瞭然です。

無論、会談の形式よりは、両国の首脳会談の場で、それぞれの立場に立って双方の意見が交わされ、一定の合意を得る事が何より大事とは思いますが、日中間には依然大きな隔たりがあり、両国の指導者の間にある不信感は払拭されていない様に見えます。前回行われた安倍と習近平の首脳会談よりは、中国側は今回の会談にはそれなりに時間も充て、両国が直面する緊急の課題について意見交換が行われ、一定の合意を得る事が出来たようですが、依然安倍に対する中国側の不信感、警戒感は大変に強い様です。一体何時になれば、他の国々と同様な形で本当の意味での正式な日中首脳会談が行われるかは依然不透明の様です。


公式会談と非公式会談の違い




最新の画像もっと見る