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あずきさんの和菓子のお散歩

東京にある和菓子屋さんを、みーんな訪ねてみようという無謀なことを考えました。日々これ一歩前進中。

こどもの日に「仙太郎」の柏餅

2007年05月05日 | 四季の和菓子
 こどもの日も終わりで、GWもほとんど終わり。寂しいような、早くいつものペースに戻りたいような、子持ち女の微妙な心境です。
 さて、当然もって柏餅の季節です。なんでもかんでも自家製にこだわっている「仙太郎」さんの菓子は、その滋味あふれる味わいが大好きで、なにかにつけて食べてますが、今年は柏餅を忘れずに食べました。



 手前のうすい黄色は味噌餡で、京都の五条「山利」の白こうじ味噌入り。こくがあって、糀の深みある味わいです。その右となりはこしあん。一番奥がよもぎに粒あん。よもぎは仙太郎農場で摘んだものだそうで。小豆も自社の農場で原種育成栽培しているというから、いつもながらに気合いが入ってます。

 この店は菓子と一緒に、菓子のうんちくを書いたメモも入れてくれるのでありがたい。「粽が男児のシンボルであるに対して、柏餅は女児のシンボルとか? この牽強付会の為に、その形は蛤型でなければならないが...」と説明がありました。確かに「銀座あけぼの」のように丸形の柏餅もあるけど、「仙太郎」や「大坂家」などは蛤型なんですね。女児のシンボルだったとはつゆ知らずに食べ続けてました。
 ちなみに柏の葉は「新芽が出るまで絶対に落ちないところから、家系が絶えない」という縁起の良さから重用されているとか。どうりであまり香りもない、あのでっかい葉が長年使われ続けるわけで。

「仙太郎」情報はこちらから

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「銀座あけぼの」の柏餅

2007年04月22日 | 四季の和菓子
 いよいよもって柏餅シーズン到来。そして性懲りもなく、また今日も食べました。本日は「銀座あけぼの」の柏餅。


 前回の「大坂家」の柏餅は半月の形をしていましたが、「あけぼの」は丸いお餅ですね。鑑賞ポイントは柏の葉の使い方です。黄色の味噌餡は柏の葉を外表に使い、白のこしあんは柏の葉を中表に使っています。緑の蓬餅(中は粒あん)もやはり中表で。餡の違いを柏の葉の裏表で見分けるという方法は、どうやら江戸時代から始まっていたようです。


 私は味噌餡好きなので、写真もアップしておきますね。しっかり味噌味は残しつつ、さっくりと軽い餡。そして餅はもっちりした柔らかさと、適度なこしがあります。


 これはオマケ。皮に求肥米粉が入って、もちもち食感の「もちどら」です。ロングセラーの人気商品ですよね。手のひらサイズでふたくちでパクリ。表面の焼き印がカワイイ。

「銀座あけぼの」店舗情報はこちらで

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「大坂家」の柏餅

2007年04月20日 | 四季の和菓子
 うるわしき新緑の季節。和菓子屋の店先にも柏餅が並んで、子どもの日も間近です。

 さて、本日は港区三田の老舗「大坂家」さんの柏餅(1個230円なり)で季節を楽しみます。



 手前が味噌餡、奥がこし餡。昔ながらの手法で作った餅ですから、一日経てば固くなる。スーパーで売っている添加物系和菓子とは生まれ育ちが違って、歯ごたえが心地いい逸品です。



 ↑こちらが味噌餡。京の白味噌が惜しげなく実に大量に加えてあって、ひとくちほおばると、まさに味噌の香りと味が舌の上にあふれてきます。これほどパンチの効いた味噌餡は今まで知りませんでした。このきっぷのよさが江戸の味なのかも。


 こし餡は老舗定番の味。餅の食感重視で楽しみたい時は、こちらもおすすめですね。もちろん私は両方食べたい口ですが。

店情報はこちら→「大坂家」


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「大坂家」の桜もち

2007年04月09日 | 四季の和菓子
 春の宵にさそわれて、田町駅から歩いて10分ほどの場所にある老舗「大坂家」さんへ行きました。



 おめあてはもちろん桜もち。こちらの「秋色さくら餅」(210円)は関東風で、特徴は二枚の桜の葉で挟まれていること。



 そして、この皮の包み方↓は本当に独特ね。



 こじんまりして食べやすくて、とても気に入ってます。でも残念ながら先週末までて販売は終了。また来年の桜の季節を楽しみに待つことにしましょう....。

 でもこちらの上生菓子は自家製餡で丁寧に作られた逸品ばかりなので、季節折々に(要するに何時行っても)楽しめますね。



 こちらは「若草」。



 そして「うぐいす餅」。春いっぱいでいと幸せ。

「秋色庵 大坂家」
東京都港区三田3-1-9
03-3451-7465

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「蜂の家」の桜もちと桜きんつば

2007年04月07日 | 四季の和菓子
 まだなんとか花見も間に合いそうなので、桜もち食べ歩き、続行中です。今日は「蜂の家」の桜もちと、桜きんつばをいきました。



 「蜂の家」さんは関東風の桜もちですね。皮は柔らかすぎず、とくにしっかり固めに焼いてあるわけでなく、ある意味標準、ある意味、特徴なし。ここはこしあんがたーーっぷり入っているのが特徴でしょう。「蜂の家」のあんこが好きという口にはぴったりか。私的にはあまりヒットしませんでしたが。

 どちらかというと、次の桜きんつばの方に食指が動いたのでした。


 白餡に桜風味がしっかりついていて、白小豆がしっかり歯ごたえを残しています。桜できんつばというのも、ちょっと変わっているし。というわけで、個人的にはこっちに軍配ですね。

「蜂の家」
http://www.hachinoya.co.jp/

「さゝま」の桜もち

2007年03月19日 | 四季の和菓子
まだまだ東京の桜はつぼみも堅く、春はもう一歩ですね。
そんなわけで、桜もちはシーズンまっさかり継続中。
今日は神田神保町にある老舗「さゝま」の桜もちをアップします。



ここは道明寺の桜もちで、作り手の掌を想像させるような
ほっこりした形が愛らしいですね。
そして塩漬けの桜の葉はひらりと長めに。
もちろん自家製餡は超美味です。

さゝま
東京都千代田区神田神保町1丁目23
03-3294-0978
9時半~6時
日曜・祭日休

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「創り人英喜」の桜もち三種

2007年03月12日 | 四季の和菓子
 桜の季節は、桜もちの季節。もちっとしたお菓子の肌にひっついた塩漬けの桜の葉からふくふくと春の香りがして。嬉しいなぁ。
 近頃、ちょいとブログをさぼってますが、桜もちは着々と食べているあずきでございます。今日は渋谷東急フードショーの中の創り人英喜さんにて購入した桜もちを三種、ご報告。

まずは粒あんをくるりと包んだ白い皮の関東風。


同じく関東風で、中身はこしあん。


 どちらも皮には白玉粉が利かせてあって、もちっとした食感です。これはお好みなので、もちもち好きするタイプかも知れませんね。私は歯切れがいいのが好みなので、ちょっと「もち度」が高すぎたかも。でも上品な出来栄えはさすが。

最後は道明寺の桜もち。


 こちらは道明寺の中にさくらの花の塩漬けが入って、さらにくずまでかかっていて。細かな手間暇がいいですね。私的には一番好きな味でした。なにしろ道明寺から漂う桜の香りが溜まりませんねー。


 中は粒あんで、少しだけ野趣漂う雰囲気。山里に咲く八重桜が、ふと心に浮かびました。

創り人英喜
渋谷東急東横店地下1階
03-3477-4694


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三原堂の「ラブどら」「ハートのモナカ 恋のまっ最中」

2007年02月12日 | 四季の和菓子
チョコ一色なこの時期ですが、最近は和菓子屋さんも
ちょっと気の利いたバレンタイン菓子を出すように
なりましたね。

さてさて、そんな時期、
茗荷谷「三原堂」さんで見つけた
バレンタインな和菓子です。
まずは「ラブどら」(160円)。



かわいいー。まるく焼いたのをハートに型抜きして、
そのせいでちょいとこぶりなのだけど、
あまりデカスギだと「ラブどら」なかわいさに反するので
これくらいがよいのでは。
小学生のうちの娘はんが持ったらこんな感じ↓

男衆にうけるお菓子というより、女の子同士で
きゃあきゃあいいながら食べるのが面白いかも。
中身は定番の粒あんです。

そしてもう一点は「ハートのモナカ 恋のまっ最中」(3個いり400円)。



菓銘はかなりベタです、正直。恋のまっ最中ですから。
でもやはり大切なのは恋のなかみ。
きわものだったらどうしよう、とわずかに不安が走ったけど、
さすが三原堂さんです。
中の餡は、餡喰いの私も頬ゆるゆると緩みました。
気が利いてます。



茶色のモナカにはチョコ餡。しっかりした白餡にチョコの風味を
プラスしてあって、もしかしたら餡はダメだという人にも
いけるかもしれないな。白豆とココアって、
かなりいい相性だから、この味覚はさらにきわめて欲しいもの。



これはピンクなモナカのチェリー餡です。
チェリーとリキュール入りで、甘いさんらんぼの
香りが恋する感じでしょうか。この味覚の
組み合わせもお似合いなカップルで。



最後は定番の白餡と思いきや、
白隠元豆を堂々と使った本命モナカ。
豆の粒感が心地よく歯にあたります。
この手抜かりのない恋の行方、
きっとゆく道はハッピーオーラがいっぱいね。

お店情報はこちらに↓
茗荷谷 三原堂
tel 03-3814-3944
9:00~19:00(月~金)
10:00~18:00(祝祭日)
日曜休
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鶴屋吉信の「福ハ内」

2007年02月05日 | 四季の和菓子
ちょっと日にちが過ぎちゃったけど、
節分前後の時期になると、毎年登場するこのお菓子、
意匠といい、お味といい、名前といい、
とても完成された美を感じるんですよ。
これです↓ 鶴屋吉信さんの「福ハ内」という節分の菓子。


空豆の絵が描いてあるのがかわいいでしょ。
日本画家・山元春挙さんの絵で、賛は富岡鉄斎さん。
「このうまき
大多福豆を
めしたまへ
よはひをますは
受合申す」
とかいてあります。
で、いよいよ中身。この枡形に空豆の取り合わせが
かわいいですよね。


明治37(1904)年に誕生したお菓子だそうで、
御年は103歳ですか。感じさせません。
毎年、見るたびに思うけど、かの完成度、素敵だわ。



空豆型の桃山が8個入りで1890円也。
ちょっと値段はり気味ですが、一度は食べとかないとね。
と言いつつ、毎年食べちゃったりして。
かなり固めの桃山で、中はこんな白餡いりです。



鶴屋吉信にてチェックしてみて。

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田園調布「あけぼの」の花びら餅

2007年01月16日 | 四季の和菓子
田園調布の駅前にある和菓子屋「あけぼの」の
花びら餅をいっちゃいました。



さすが昭和7年創業の老舗です。作りが上品で丁寧で。
ほっこりとまんまるで。
ごぼうは歯ごたえを残しつつ、甘みをしっとりのせてます。
味噌餡はどちらかというと味噌味あっさりと。
ピンクの牛皮餅で春の色合いを出してますね。



1月を噛みしめる気持ちになるから、
この時期だけの花びら餅、嬉しいなぁ。
あけぼのの花びら餅は1月いっぱいの販売だそうですよ。

「田園調布 あけぼの」
TEL 03-3721-8886
お店の詳細は、また後日、アップします。たぶん。

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