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あずきさんの和菓子のお散歩

東京にある和菓子屋さんを、みーんな訪ねてみようという無謀なことを考えました。日々これ一歩前進中。

14番目『瑞穂』の豆大福

2006年09月05日 | 原宿、表参道、青山の和菓子屋さん
夏の終わりに雨が降り、
翌日、晴れた空が戻ると、
また秋が一歩近づいたなと
感じます。

そんな秋を呼ぶ雨が降った先週の金曜日、
渋谷からキャットストリートを通って
表参道へ向かいました。
キャットストリートの下には
東京オリンピックを気に埋め立てられた
渋谷川がひっそりと流れています。
江戸時代、ここに大きな水車が
まわっていたとは、とても信じられません。



(葛飾北斎が富嶽三十六景で穏田の水車を
描いています。なんとまぁ
この土地から富士山が見えたのですね)
そしてやってきたのが穏田商店街です。



江戸時代からの由緒ある名前を背負って、
しかも天下のおしゃれ街道表参道のお膝元。
なのに微妙な田舎臭さが残っているのが
たまらなく年季を感じます。
ここにあるのが、あの豆大福で有名な
「原宿 瑞穂」さん。



たどり着くまでの道中は
少し分かりづらいですが、
キャットストリートからなら
八百屋さんの角を曲がって道なりに。



この日は天気も悪かったけど、
店にはひっきりなしに人が出入りして
みな、豆大福やら最中やらを
せっせと購入していました。

さぁ、これが「瑞穂」の豆大福、
ひとつ200円也。うれしいなぁ。



思いの外、ずしりと重くて
測ってみたら116グラム。
胴回りは18cmもありました。



皮の塩味、ちょっと多めの赤豆、
そして適度な甘さのこしあん。



この大きさとこの味覚のバランスが
いかにも東京三大豆大福たる
由縁でしょうか。
あんこが苦手のうちの娘も
ひとつ、ぺろりんと食べました。

「原宿 瑞穂」
東京都渋谷区神宮前6-8-7
03-3400-5483
8:30-(なくなり次第閉店) 日曜休
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9番目(港区-1)・青山の「WAGASHI まめ」

2006年07月18日 | 原宿、表参道、青山の和菓子屋さん


地下鉄銀座線の外苑前駅から青山通りに出てみました。
雨の中、大通りもけぶっています。
このあたりを見回すと、高層ビルがずらりと並んで
まぁ、味も素っ気もない街並みですが、
青山墓地方面に一本裏通りに入ると、
突然、二階建てのおうちなどが並んだ
細い路地があって、
ここは住宅街だったんだなと気づきます。

今日のお目当ては、そんな路地裏にある
小さな小さな和菓子屋「WAGASHI まめ」。



ごく普通の民家のような店構えで、
風情のある前庭を抜け、
がらがらと引き戸を開けると
小さなガラスのカウンターでお商売をしておられます。

店主はちっちゃな頃からのあんこ好きが高じて、
ついにお店まで作っちゃったという
大八木惠子さん。
彼女の作る和菓子はぽっと手に乗る
上品な大きさで、掌の温かさがあります。
この日は黒米おはぎ(4個で500円)と
わらびもち(1個250円)を買いました。


黒米おはぎは4.5センチ×3.5センチほどの
ほんの二口ほどで
ぱくりといけていまう大きさです。
餡の内側の糯米に黒米が入って、
赤い色がとってもきれい。




なんだかいっそうおめでたい雰囲気が漂います。



もうひとつのわらびもちは、
まぁ実に柔らかくぷよぷよした皮が
上手に作られています。


中の漉し餡もよくよく晒してあるようで、
手仕事がすてきですね。

雨の中でもちょいと傘を差し、
でかけたくなるお店です。




「WAGASHI まめ」
東京都港区南青山2-10-2
03-3479-2588
平日10:30-18:00(売り切りじまい) 日月休
http://www.mamemame.info