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あずきさんの和菓子のお散歩

東京にある和菓子屋さんを、みーんな訪ねてみようという無謀なことを考えました。日々これ一歩前進中。

18番目「伊勢屋」にてビールにあう塩大福!?

2006年10月20日 | 北区の和菓子屋さん
 再び赤羽駅東口へ。

 新規開発されたショッピング街、イトーヨーカドーとビビオとアピレが光る西口に比べ、東側は地元の味を濃厚に発揮している商店街が、怪しげにおいでおいでをしています。

 こんなところには、昔ながらのベタな和菓子屋があるにちがいない。そんな勘を勝手に張り巡らして、「1番街」という、これまた昭和な雰囲気の通りへするすると歩いていきました。
 すると、たった徒歩2分で到着です。

 見るからにベタな和菓子屋です。「伊勢屋」という堂々としたのれん。そして地元民のみ御用達な雰囲気。普通のおはぎ4個分くらいの「ジャンボおはぎ」なんか売っちゃって。

 いったい誰が買うのでしょう。たまりませんねー。
 そしてオドロキなことに店舗表で大福を売りながら、

 店内ではラーメンや焼きそばなんかを食べる店を営業しているではないですか。ここは半分が和菓子屋、半分がラーメン屋なのです。ラーメンと大福。まさにB級グルメ開眼な取り合わせです。
 「伊勢屋」さんは創業昭和34年というので、50年近くもこの地で商売をされています。そして名物は「塩大福」(100円)。15年ほど前、2代目ご主人が、お酒を飲みつつおいしく食べられる和菓子を開発しようと思い立ち、餡に塩を入れた大福を作りました。以来、赤羽といえば「伊勢屋」の塩大福ということになったのだそうです。



 さっそく「塩大福」いきました。ひぇーっ、まじしょっぱいです。

こんなに塩味の餡は処女体験です。甘いのが苦手なダンナに食べさせたら「しょっぱいね、後口が」といいながら、ぺろんと食べました。男性向けのお味でしょうか。



 「豆大福」(100円)は、はぁ、よかった。普通に甘い餡でした。

でも心なしか甘さは控えめです。でもやっぱりあずきは甘党ですから、砂糖味が安心です。
 さすが赤羽、おそるべし。次は店内でラーメンを食べ、返す刀で塩大福をかぶりつきたいものです。もちろんビールのコップを片手に。

「伊勢屋」
東京都北区赤羽1-20-5
03-3901-4970
9:30~ 火曜休
ここに↓参考記事ありました。
http://www.ntv.co.jp/burari/041113/info05.html



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17番目(北区-1)・赤羽「喜屋」に咲く虞美人

2006年10月14日 | 北区の和菓子屋さん
 新宿駅から埼京線に飛び乗って約十五分。赤羽駅にやってきました。



 赤羽は京浜東北線、宇都宮線、高崎線も通っていて(東北・上越新幹線は素通りするだけですが)、とっても便利な街です。
 しかも歴史が古く、鎌倉時代には宿が、室町時代には関も築かれ、かの太田道灌(十五世紀に江戸城を築いた武将です)が稲付城というお城まで造っています。



 城址は現在、静勝寺というお寺さんになっていますが、昭和初期には当時、中学生だった作家の安岡章太郎が、素行不良で寄宿していた時期もあったとか。
 さて、この駅の東口から外に出て、線路沿いを北に歩くこと数分。今日の和菓子屋さん「喜屋」に到着です。



 昭和十二年創業の、いかにも昔ながらの店で、こういう和菓子屋を見るとあずきはなにやらホッとするんです。
 まずはこの店の名物「虞美人」からいただきましょう。



 もともと先代のご主人が昭和初期、神田梅花堂で修行中に覚えたお菓子で、昭和三十年代まで作っていたそうです。それを現当主が復活。薄い皮は和菓子の分類で「中華種」というそうで、中にはしっとりした栗あんがびっしり。



 これは、また次に来たときも買いたくなる赤羽名物じゃないかしら。名前も「虞美人」だし、なんとなく中国風のお菓子です。
 もちろん季節の和菓子もあって、秋のお月見シーズンにぴったりのうさぎ上用饅頭はかわいらしく作ってありますね。



 どら焼きは皮がフワッとして軽めの味わい。粒あんも端正に炊いてあります。



 きみしぐれには松の実がのって、しぐれ部分にはシナモンの風味が加えてあります。ここにも微妙に中国風を感じたりして。



 丁寧な職人仕事を感じるお店でした。

「喜屋」
東京都北区赤羽1-19-3
03-3901-4712
9:00-19:00 火曜休
http://www.kitanet.ne.jp/~kiya/

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