32 戦後日本の文化状況 -5-
■まとめと考察 -2-
⑴ 生活文化の全体的状況 2/3 ~一部評価~
1 「全体的状況」の描き方
●自社の編集方針にもとづき、妥当に描いている。 → 〇 6社:育鵬社、自由社、教育出版、日本文教、清水書院、学び舎。
●きわめて過酷な言論統制下にあったのに、「言論の自由が回復され」と、あきらかにまちがったことを書いている。 → ✖ 東京書籍。
※「GHQの占領政策に反しない範囲で」・・・「GHQの占領政策」そのものが、きわめて過酷な言論統制である。東京書籍は、いまだに《「GHQ:アメリカの意図」は正しい》と考えているようだ。
●アメリカ文化が占領下の日本で「各地に広がった」最大の理由を書かずに、わざわざ検証しようがない理由を書いている。 → ✖ 帝国書院。
※上表の備考中、<ウィキペディア:「連合軍占領下の日本」>の「世論対策」を読んでください。
2 「物・環境」の描き方
●全体像についておおむね妥当に描いている。 → 〇 6社:育鵬社、自由社、東京書籍、帝国書院、日本文教、清水書院。
●妥当ではない。 → △ 教育出版、学び舎。
※学び舎は、8項目中、「東京オリンピック」と「大阪万博」の2項目に言及していない。この高度経済成長期の2つの ”超ビッグイベント” は、欠かせないだろう。
~つづく~
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《著者:松永正紀 教育評論家 /h22年度 唐津市・玄海町:小中学校校長会長》※記事の不備等に関するお願い…《ブログ「やおよろずの神々の棲む国で」の記事》が原典。他に2つのサイトに同時に投稿中。不備等の後日修正は原典のみで実施中ですが、事情により原典ブログではコメント機能を止めています。ブログの内容に疑問がある場合は、投稿中の2つのサイト<AまたはB >へのコメントで教えてください。