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老いを見つめるということ

2023年01月04日 | 

 昨年の大晦日の紅白で郷ひろみさんが出場され、会場を走り抜けたり踊ったり、年相応には見えない「若さ」を発揮されていた。少し前郷さんが上梓された「黄金の60代」にその理由が書いてある。そう思いながらその姿を見ていました。

-老いを感じてから何かを始めるのは遅い-
郷さんが40歳になった時、「年を取ったなぁ」と感じ、このままでは時代に置いて行かれると思ったそうだ。当時の自分に危機を感じた郷さんは「自分を立て直そう」と決意、目標は20年後の60歳。そこに向かって三つの自己改革に乗り出した。

①まず本格的な歌のレッスンを受けた。
②無意識にやっていたことを意識化するために右利きを左利きに変えた。5年後、箸、歯磨き、ゴルフが左手でできるようになった。
③60代の健康な体をイメージしてお酒をやめた。

 また、
・エレベーターやエスカレーターではなく階段を使う。
・靴下は立ったまま履く。
毎日の積み重ねが習慣となり、健康に過ごす習慣が身に付き、ひいては人生をつくるのだと述べている。
 そして、
郷さんは「見えない世界」を大切にしている。朝起きるとまず神棚の水を替え、二拝二拍手一礼をする。
「見えるものより見えないもののほうが怖い」「見えない世界を疎かにしていると自分が薄っぺらい人間に見える」「人前で輝くためには人に見られていない時こそ自分を如何に凛とさせられるかだ」

 失礼な言い方かもしれないが私はこれまで「昭和のアイドル」「かつての人気者」としか捉えてなかった郷ひろみさん。人生観、物事へのこだわり、素敵な人生の先輩だと思うようになりました。

思うに・・・例えばダイエット、食生活と運動量の習慣を変えなければできないでしょう。一時的に無理をして体重が減ったとしても、習慣が元に戻れば体重も元に戻ってしまうのは当たり前のことです。「体重を変えよう」と思うよりも、「習慣を変えよう」と思う方がよいと思います。「黄金の世代」。帯にもありますがそんな生き方・考え方を教えてくれた一冊でした。
郷さんは1955年生まれの67歳。

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