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原発事故後4ヶ月間で683万ベクレルのセシウム

2011-12-17 06:55:12 | ニュース
文部科学省は14日、東京電力の福島第一原発事故により大気中に放出された放射性セシウムに付いて、事故後4ヶ月間で福島県に降った積算値は1平方メートル当たり683万ベクレルだったと発表した。
文科省は先月に福島、宮城を除く45都道府県の積算値を発表したが、最も多かった茨城県(4万801ベクレル)の約168倍で、45都道府県の合計値(14万4446ベクレル)の約47倍に相当する。

これは、各地の衛生研究所等で容器に溜まった塵からセシウム134と137を測定した3~6月の積算値で、福島県は震災の影響で分析が遅れていたと言う。
測定地は福島第一原発のある大熊町で、683万6050ベクレルの内、94%が3月に集中している。
事故前にも大気圏内核実験による降下物等が有るが、福島県の09年度の積算値は0.044ベクレルだった。

福島に降ったセシウムは、1平方メートル当たり683万ベクレルと言うトンデモな数値であるのだが、やはりと言うべきなのだろう。
民主党の懲りない面々・その26にも書いたのだが、鉢呂吉雄前経済産業大臣の「死の町」発言は、大臣としては不適切かも知れないが、誰しも思っている当たり前の事。
そして、福島原発の半径20キロは人も家畜も住めないにも書いたのだが、そんな当たり前の事を事実として口に出すと批判を浴びる訳だ。
厳しい現実から目を背けたい気持ちも判らなくは無いのだが、事実は事実として捉えなければならない。

しかしね、文科省は緊急時迅速放射能影響予測ネットワークシステム(SPEEDI)の件もそうだけど、行動が亀の様にノロマ。
分析の結果の発表が遅すぎるね、関西弁で言えば「何処がスピーディーやねん」って感じ。
これは文科省だけでは無く、他の省庁や関係機関にも言える事だが、「後出しジャンケン」が多すぎる。
後になって、実は多くの放射性物質が云々とか言われても、どうしょうも無いわな。

政府や省庁、関係機関の信用性が疑問視される由々しき事態であり、こんな事ばかり遣っているから、更に信用を失墜させる訳だ。
福島第一原発事故は、収束の気配を見せず、現在進行形なのだから、迅速な情報提供が必要なのである。では。

【ネッタイムス・東坊京門・作】