怪しい粉ミルク、セシウムさん

東京電力の福島第一原発事故後、放射能汚染地域の農作物や農産物、海産物等からセシウムが検出したり、何処そこの地域で高い放射線量を検出したやら、放射性物質やらが検出されたと言うニュースが多い訳だ。
原発は安全だと言って来た電力会社の言葉とは裏腹に、原発事故により日本の空と海と大地に大量の放射性物質を撒き散らし、原発の安全神話のみならず、人々の健康や食の安全も破壊しているのは御存知の通り。

そんな中、食品大手の明治は6日、生後9ヶ月以降の乳児向け缶入り粉ミルク「明治ステップ」(850グラム入り)の一部製品から、最大で1キログラム当たり30.8ベクレルの放射性セシウムを検出したと発表した。
検出された製品と同時期に生産した粉ミルクは約40万缶で、同日から無償交換に応じているが、厚生労働省は暫定基準値(1キログラム当たり200ベクレル)を下回っているとして回収は命じない。

明治によると、放射性セシウムを検出したのは埼玉工場（埼玉県春日部市）で、3月14～20日に生産した賞味期限が2012年10月4日、同21日、同22日、同24日の製品。
福島県二本松市の市民団体が11月下旬に明治の粉ミルクを測定した所、セシウムを検出し、明治に詳しい検査を求め、明治が測定した結果、30.8～21.5ベクレルの放射性セシウムを検出した模様。

明治は、加熱した大量の空気で乾燥させる製造過程で、東電の福島第一原発事故で飛散した放射性セシウムが混入したと見ている。
この問題は、暫定基準値を下回っているから、健康に影響は無いと言うのだが、子供は大人よりも放射性物質による影響が大きいと言われるので、粉ミルクを飲む子供を抱えた親は心配だわな。
日本の食の安全を取り戻す為には、どうすれば良いのか？、国民的議論が必要だな。では。

【ネッタイムス・東坊京門・作】