南房総館山・なぎさの自然詩

海岸に流れ着くものを見て思うこと


いつものように海岸を歩いていると、漁港近くの草地にアオイガイがありました。
どうしてこんな場所にアオイガイがあるのかと本当に不思議です。
おそらく風と波により漁港内に入り込んで、スロープへ運ばれた後に強風で飛ばされたのかと考えられます。
2月26日〜27日にかけて全国的に北寄りの風が強かった時の影響で漂着したのではないかと思います。
この次の日から館山湾内の海岸ではたくさんのアオイガイの殻が打ち上げられていて、2日間で11個拾いました。
私以外にもSNSのフォロワーさんがアオイガイを多数拾っている投稿を見ました。
この時は気温も低くて寒かったので、海水温度もかなり低くなり、加えて風が強く波も高く、とても荒れた海でした。
そんな海の状況に耐えられずに死んでしまったアオイガイがたくさんいたのだと想像します。こういう事が続くようだと、アオイガイが絶滅してしまうのではないかと危惧しています。
殻だけのアオイガイがそれを物語っており、海で暮らす事の厳しさを感じ、ここ数年の異常気象を実感する出来事でした。
海の上を吹くそよ風程度の風は心地よいですが、強風となると話は別です。
強風が吹くと海岸近くの我が家では車の窓は真っ白になり、塩害は日常茶飯事。去年あたりから風の強い日が多く3日に一度は強風のような感じがするほどです。
海から近いので海風との関係が密接で、強風の吹く日は気持ちが落ち着かず、あと何日吹くのかと諦めて風の止むのを待つしかない状況です。


漁港を後にして砂浜へ行くと白い袋が打ち上げられていて、カラス袋を破り中身が散乱していました。
近づいてみると焼きそばの袋、人参の切れ端等があり、ビニール袋の中にはビールの空き缶、飲むヨーグルトの紙パック等が見えました。
実はこの袋を前日にも見かけていて、その時は沖に白い物が浮かんでいたので望遠鏡で見てみるとビール袋っぽい感じがしていました。
これは私の想像なのですが、ゴミの中身から感じた事は、これは海で遊んだ人が捨てていったものかもしれないと思いました。
野菜を切って焼きそばを作り、ビールを飲みながら海で楽しく過ごし、ゴミを全部ビニール袋にまとめて自宅へ持って帰るのが出来ない事がとても残念でなりません。
せっかくゴミを袋にまとめたのに海へ投げ捨てる感覚は理解できず不思議に思います。
国道沿いでもたまにゴミの入ったビニール袋が捨てられているのを見かけますが、ゴミを片付ける事が出来るのに、なぜそれを持ち帰らないのでしょうか。
海岸へ打ち上がるたくさんのゴミを見ると本当に悲しいです。
ビーチクリーン等をしてゴミを片付けて海岸を綺麗にしても、ゴミを捨てる人がいる限り、永遠とゴミを拾い片付け続けなければいけないのです。
一人ひとりがゴミをちゃんと処理すればいいだけの事だと思うのですが、なかなかそう簡単にいかないものです…。


アオイガイを拾った後に満潮時の打ち上げラインでウニ殻を見つけて、ウニタワーを作りました。
海岸でこんな風に子供のように遊べるのは、誰もいないのを確認しているからです。
楽しく遊んだ海岸に残すのは、自分の足跡だけというのが理想の過ごし方です。








コメント一覧

nekoja_cowry
@suzuden06601800 ゴミを捨てて海から立ち去る人達に、そのゴミが自然を汚し、海の生き物にも悪影響があることを知って欲しいと思います。
一人のエゴの為にどれだけの命が犠牲になっているかと思うと切ないです。
suzuden06601800
こんにちは
私もビーチコーミングをしていると海でバーベキューをしている人達を見かけます
ゴミをビニール袋に纏めたのは好いですが海岸の隅に放置して要っている人がいるようです
折角まとめたので車で持ち帰り途中のゴミ箱に入れてくれれば良いですが海を汚す人がいます
釣り客も釣った魚を砂浜に放置して帰る人もいます
又余った餌を捨てていくので腐り酷い匂いがします
最低のルールは守って欲しいですね
大人なんだから・・・・・
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