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南房総館山・なぎさの自然詩

南房総館山の自然や海での出来事を紹介しています。

シラタマガイと極小ハツユキダカラ

2021-06-29 20:44:32 | 


午前中の雨が一転、午後からは晴れました。雨のお陰で青空が澄んで綺麗です。



この頃微小貝拾いにはまっているので、シラタマガイやザクロガイなど小さな貝をたくさん拾いました。その中でも特に嬉しかったのは極小ハツユキダカラ。







サイズを測ってみたら、10.2mmで今まで拾ったハツユキダカラの中で一番小さなものでした。
「タカラガイブック」によるとハツユキダカラは10.9mm~とあったので、それよりも小さかったので驚きです。



今日訪れた海岸に咲いていたスカシユリ。
青空をバックにオレンジ色の花が鮮やかに見えました。



こちらもよろしくお願いします。

ハマゴウの花の咲く海岸

2021-06-27 21:06:59 | 海岸での出来事


南房総の海岸ではハマゴウの花が咲き始めました。海浜植物の中で特有の香りを放つのがハマゴウです。花が咲く前のハマゴウの群生から匂うので葉から匂うようです。この香りを何かに例えるならば香辛料のような感じで、とてもいい匂いがします。
ハマゴウの花は一番下の蕾から順番に咲き始めます。紫色の小さな花を見ていたらなんだかクリオネっぽく見えてきました。
毎年ハマゴウの花が咲くのを心待ちしているので、今年もその花を見られるようになり、海岸へ行く楽しみがまた一つ増えました。


今日のビーチコーミングの収穫です。
最近カサガイが気になり、見つけると拾い集めています。というのも今読んでいる本「貝のパラダイス」でカサガイの生態を知って興味が出てきました。
カサガイの仲間のキクノハナガイは農業をするというのですから驚きです。海藻を自分の粘液で栽培しながら食べていることが分かっているそうです。
潮の引いた磯で生きているカサガイを観察する楽しみも出来ました。



ネコノシタの花の蜜を吸っていたベニシジミ。
海岸では海浜植物の花を見たり、その匂いを嗅いだり、花にやって来る虫達を見たりしているとあっという間に時間が過ぎていきます。


南房総の海浜植物・花編その4

2021-06-24 20:43:57 | 植物
今日は大潮の干潮時に海岸を歩ましたが貝殻はほとんど拾えず、その代わりにたくさんの海浜植物の花が咲いてました。



オレンジ色の花が海岸で一際目を引くスカシユリ。
花びら同士が離れていて透かして見えるからその名がついたようです。


ネコノシタは2cm程の黄色く小さな花を咲かせます。





ハマゴウの花。
ハマゴウは葉や実から特有の香りがして一面にその匂いが漂っていました。
その実を乾燥させたものは漢方薬の蔓荊子(マンケイシ)として頭痛に用いるそうです。



ハマユウの花。
ハマユウの群落では甘い香りが立ちこめています。



ネコノシタの花の蜜を吸っていたベニシジミ。

海浜植物の種類が豊富でたくさんの花が咲く館山湾は、ビーチコーミングだけでなく植物を見ながらの海岸散歩も楽しいものです。

アオイガイとタコブネとヒメルリガイ

2021-06-22 16:19:24 | 海岸での出来事





今日の館山湾は時折陽が差すと暑いのですが、風が吹き海岸はとても快適です。



波打ち際を歩き始めるとすぐにアオイガイを見つけました。
まだあるかもしれないと思い、満潮時のラインを見てみると、タコブネとアオイガイを3個見つけました。
最近アオイガイが複数漂着しているのを見かけるので、少し驚いています。
今までアオイガイやタコブネは冬に漂着する事が多かったから、夏前にこの頻度の高さが不思議で、海で何が起きているのか心配になります。



そして今日もヒメルリガイ。
夏前にになるとカツオノエボシやカツオノカンムリとセットで漂着するようです。



カツオノカンムリ。






潮の引いた磯では岩の割れ目にタマキビやカサガイが集まり、海水の無い乾燥状態を耐えていました。



そしてコウイカの卵が打ち上げられていました。コウイカの卵も夏前になると海岸で見かけるようになります。


砂浜の奥の植生では、ネコノシタの花が咲き始めました。



更にハマゴウの花も咲き、夏の海岸らしくなってきました。



昨日は夕焼けがとても綺麗でした。


南房総の海とヒメルリガイ

2021-06-21 17:02:51 | 海岸での出来事




今日は南房総の海岸線をドライブしながら数カ所海岸に立ち寄りました。
途中で雨に降られながら、雨の合間を縫って海岸を歩いていると紫色の小さなヒメルリガイを見つけました。



ヒメルリガイは浮遊性の貝で、特定の海岸で暮らしていないために目にする事の少ない貝なのです。海面を漂いながら生活し黒潮の影響を受けて南房総の海岸へと流れ着くようです。



そして次に目についたのはオカヒジキ。



海岸に自生している海浜植物です。オカヒジキは畑でも栽培されていてお店でも見かけたことがあります。茹でで食べて見ましたが、シャキシャキした歯ごたえがあり、少しえぐみのある味がしました。
この海岸で見かけたオカヒジキはとても大きな株で、しかも砂浜のあちこちにあったので海岸がオカヒジキ畑のようでした。