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南房総館山・なぎさの自然詩

南房総館山の自然や海での出来事を紹介しています。

夏雲とカシパンの海岸

2021-07-30 17:31:53 | 海岸での出来事


今日の海岸から見た空にはイルカの背ビレに似た雲が浮かんでいました。



夏の海岸は近くの臨海学校や保養所等に来る人達で賑わっていますが、お昼になると海岸も静かになるので、その短い時間で海岸を歩いてきました。
コチドリの姿は残念ながら確認することは出来ませんでした。とても暑い時間帯ですので、どこか日陰に隠れているのかもしれません。
双眼鏡で沖を見ていると、沖ノ島海水浴場ではテント村が出来ていて大変混雑しているようでした。



砂浜で割れていないハスノハカシパンを見つけました。カシパン類は死んでしまうと、割れやすくなってしまうため真ん中が割れている物がよく打ち上がっています。
上左からカサガイ、フロガイダマシ、ナデシコガイ、手前がハスノハカシパンです。



薄い灰色の貝殻は貝の厚みもあって石のようです。貝殻の化石かもしれません。これは嬉しい拾い物でした。



ネコノシタの葉の色が黄色みを帯びてきていました。日中の砂浜は太陽光を遮るものも無く、とても暑くなっています。うっかりサンダルで歩いていたら砂の熱さで足裏が焼けるようです。そんな中でも萎れずに葉を広げている海浜植物の強さは根っこにあるのかもしれないと思いました。






誰もいない海

2021-07-27 19:54:56 | 海岸での出来事




今年、南房総市の海岸は海水浴場不開設なのですが、ライフセーバーが常駐しているようです。
昨年と今年と2年連続で海水浴場不開設なのですが、今年は砂浜に看板が立てられていました。去年海岸で危ない事があったからかもしれませんが、今年の海岸は物々しい雰囲気です。


台風接近のためか誰もいない海岸でハマナデシコが満開でした。



今日はシラタマガイが少なめでちょっと残念なビーチコーミングでしたが、真新しいシュノーケルを二つと浮輪を一つ見かけました。忘れたのか捨てていったのか、ちょっと不思議です。



雲の切れ間から青空見えました。
丸く切り抜かれた青空は、どこか別の世界に繋がっているみたいに見えました。




台風前の大潮の海岸

2021-07-26 17:39:46 | 海岸での出来事


大潮の干潮時の館山湾へコチドリを探しに行きました。
干潟のような海岸でコチドリの鳴き声がするので見ていると、イソシギを追い払う行動を何度もしていました。逃げるイソシギを飛んで追いかけるようにしていたので、かなり縄張り意識が強い鳥のようです。
コチドリから少し離れた場所には、ウミネコの幼鳥らしき黒っぽい鳥がいて、どうやら羽根を怪我してしまったらしく右側の羽をだらりと下げて歩いている姿が見えました。波打ち際にいた十数羽ウミネコからは離れた場所に1羽だけでいるのでとても気になりました。




そして波打ち際にはカタツムリの殻。



更にクルマガイの殻。
陸棲と海棲のよく似た形の貝殻が同じ海岸に打ち上がっていました。




大潮の時はあまり貝殻が拾えない印象でしたが、今日は色々とありました。


花のようなシーグラスはかなり嬉しい拾い物でした。


砂丘のネコノシタは次々と花を咲かせていて、早いものはもう種が出来はじめていました。




連休明けの海岸は人の姿もまばらで、昨日までの賑わいが信じられないくらいです。
そんな静かな海岸ですが、台風が接近しているので海岸は風が強くなり、波も高くなってきて波の寄せる音が大きく感じます。
今回の台風での被害が少ないように無事に通り過ぎて欲しいものです。



コチドリと一緒にビーチコーミング

2021-07-20 19:23:39 | 海岸での出来事



今日はコチドリの様子を見に館山湾内の海岸へ。
海岸には私だけでしたが、オスらしきコチドリが警戒して飛んで来ました。



遠巻きにこちらを監視しているようなコチドリでしたが、私が移動するとそれに合わせてついてきます。
やはりどの世界でもオスは家族のために身を挺して子供達を守っているんですね。コチドリ父さんも自分を囮にして子供達から天敵を遠ざけようと必死でした。
なんだか申し訳ないなと思いながら貝殻を探していましたが、コチドリの負担になってはいけないと思い早めに切り上げました。


そして海岸には漁網の投棄ゴミが打ち上がっていて、とても残念な気分になりました。



キンセンガニの甲羅は春に比べると大きくなってきています。


大きいと言えば、今日見つけた約1cmのコメツブウニは今まで自分が見た中では一番大きなものでした。


ピンクのかわいいベニガイやイタヤガイなど。



そして先日の海岸清掃の草刈りを免れ僅かに残っていた砂丘のハマゴウの花が咲いていました。
ハマゴウの群落が刈り取られていたのを見た直後はとても落ち込んでいましたが、今日のハマゴウの花を見たら、植物の健気に生きる姿や自然のたくましさに本当に驚きました。
海浜植物の素晴らしさを、もっとたくさんの人に伝える事が出来れば、雑草のように扱われることは減ってくるかもしれないと思いました。






日暈とクサフグの海岸

2021-07-15 18:59:35 | 海岸での出来事



朝から晴れて日差しがとても眩しい海岸で、空を見ると太陽の周りに日暈が現れていました。
日暈が現れると天気が悪くなると言われているそうですが、これから雨になるなんて信じられない感じがします。




満潮時の波打ち際だった場所に複数の死んだクサフグが打ち上がっていました。
クサフグは新月と満月の時に波打ち際で一斉に産卵するそうです。7月10日が新月だったので、その時に産卵にやって来て力尽きたクサフグなのかもしれません。



砂浜の奥の岩場では蕾だったハマナデシコがだんだん花が開いてきており、小さなハマナデシコの群落が満開になるのももうすぐです。




今日のビーチコーミングの成果です。右側からスカシガイ、カサガイの中にシラタマガイ、ナデシコガイ、ヒオウギ、ウニ。
模様の綺麗な流木を見つけたので、その上に乗せてみました。

海岸での出来事はクサフグのように一晩で起きることがあったり、ハマナデシコのようにゆっくり変化をするものもあり、それを見ているととても不思議な気分になります。海岸の生き物の生死を間近に見て感じることは、自分にはとても大切な時間のように思います。