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南房総館山・なぎさの自然詩

南房総館山の自然や海での出来事を紹介しています。

オカヤドカリとヨツアナカシパン

2022-09-30 21:46:45 | 漂着物


秋晴れの館山湾。
今日の最高気温は28℃、潮風が涼しく心地良いです。



鳥を探しながらのビーチコーミング。
タカラガイとヨツアナカシパンを見つけました。
ヨツアナカシパンは砂地に棲むウニの仲間です。
生きている時は短い棘に覆われていますが、死んでしまってるので白くなっています。
ブルーグレーのオミナエシダカラはピカピカでした。
コモンダカラも合わせた3個をハマヒルガオの葉の上に並べてみました。


更に今日はオカヤドカリも。
恐らく黒潮に乗り、長い長い旅路の果て南房総までたどり着いたようです。
寒さに弱いので越冬出来るのか心配ですが、野生動物ゆえに見守ることしか出来ません。
天然記念物なので写真だけ撮らせて貰いました。




海岸で出会った鳥たち。
見返り美人なトビ。



首をかしげて微笑んでいるような顔のメダイチドリ。



光が射す海面が眩しく波がキラキラ光って綺麗でした。


アジロダカラとキョウジョシギ

2022-09-27 21:35:52 | 

海岸へ行くとすぐにシギの姿がありました。
それはキョウジョシギで、よく見ると黒っぽい体色なので幼鳥のようです。



その近くにはキアシシギもいました。
キアシシギが移動するとキョウジョシギもその後を追いかけていました。
まるでキアシシギを親鳥と思っているような素振り。
そのすぐ側で石をひっくり返して食べ物を探していました。


今日の海岸は涼しい風が吹き、ススキも見られて秋らしくなってきました。


砂丘に咲いていた紫色のハマゴウの花。



ビーチコーミングで拾った貝殻。
真ん中のアジロダカラは今まで拾った中で一番小さなものでした。
左のチグサガイ、右のサラサバイと同じ位で約1cmの大きさです。



シー玉を太陽に透かしていたら、よく見るとその周りにはハロが出来ていました。
写真に撮るまでは気がつかなかったので、凄い偶然に驚きました。


メダイチドリと布袋石

2022-09-22 18:27:26 | 漂着物


今日拾ったイルカの耳骨と昨日のミスガイ。



今日の館山湾は朝のうち薄陽が射していましたが、昼頃から雨が降ったり止んだりの空模様でした。
雨の合間に海岸へ行くとチドリの鳴き声が聞こえ、その姿を探すとそれはメダイチドリでした。
潮風に吹かれて尾羽が揺れています。



1羽だけかなと思っていたら、更に2羽飛んで来ました。
台風後の海岸は砂が盛り上がっていて、その砂丘の向こう側からひょっこりとメダイチドリが顔を覗かせています。
浜を行ったり来たりと忙しそうに、食べ物を探していました。



他の鳥を探そうと砂浜を歩いているとイルカの耳骨が打ち上げられていました。
イルカの耳骨というのは、他の骨と比べると空洞が無く密度が高い様に思います。
そのため他の部位の骨は風化し易いけれど、耳骨は残り易いのかもしれません。
不思議に思うのは、どうしてこんなにイルカの耳骨が打ち上がるのかということです。
今でも東京湾にはイルカが迷い込んでしまう事がありますが、太古の昔から東京湾にはイルカがやって来て、太平洋に戻れずに力尽きたイルカがいたのかもしれないと思いました。
よく地震の前にはイルカが多数座礁してしまうと言われますが、そういうのも繰り返されてきたのかもと考えています。





ヒガンバナをイルカに捧げます。



ウミケムシと布袋石

2022-09-15 21:06:33 | 漂着物
砂浜にぽつんとあったイルカの耳骨。
その直前までカラスの写真を撮っていて、ふと足元を見るとあったのです。
さっきまでは無かったと思うので、打ち上げられたばかりのようです。


今まで拾ったものの中で一番小さな耳骨。



並べてみると大きさは歴然です。
もしかしたら、この耳骨は子どものイルカのものかもしれません。
幼くして死んでしまったのだ思うと切なく可哀相で、どんな原因なのかとか色々と考えてしまいます。



更に満潮時の波打ち際のラインにはウミケムシが多数漂着。
生きているものばかりでした。
ケムシと言いますが、ゴカイの仲間です。



いつもこの海岸にいるアオサギが木のてっぺんにいました。
こんな風に木に乗っていても枝がしなったりしていないのが不思議です。
大きい割にアオサギって案外軽いのかも知れません。



港にはコサギの姿もありました。



そして今日は客船日本丸が館山湾に寄港していました。
大きくて海に浮かぶマンションのようです。


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アオイガイとコチドリ

2022-09-06 20:06:48 | コチドリ
今日海岸に漂着していたアオイガイです。
アオイガイ(葵貝)の和名の由来は、2個を左右対称に重ねた形が葵の葉に似ているからだそうです。


空が青くてアオイガイの白がとてもよく映えます。



ビーチコーミングで見つけたサンゴ2つと貝殻です。



更に堤防の上で休憩するイソシギの姿もありました。



この堤防がお気に入りのようで、再び座っているのを見かけ、正面からの姿はとても可愛いです。
たびたび座っていたので、脚に怪我をしているのかと心配になりましたが、ちゃんと二本脚で歩いていたので、安心しました。



そして磯にいたコチドリです。
今日はいつもより空気が澄み、後ろには三浦半島が見えています。


このコチドリは親子のようで3羽を確認する事が出来ました。
黄色いアイリングが薄くなって、冬羽に近づいているみたいです。



そして一緒にいた幼鳥。
一週間くらい前に同じ個体を見ていたのですが、その時は1羽だけでしかも初見だったのでメダイチドリの幼鳥かと思っていました。
しかし今日は親鳥と一緒にいたので、コチドリの幼鳥だと確信する事が出来ました。
体色にまだ幼さが残るけれど、親鳥と同じくらいに成長し、今年の子育ては終わりのようです。
間もなく南房総の海岸から居なくなるのかと思うと少し寂しい気がします。
来年の春までお別れですが、また戻ってきて再び出会えるように願っています。

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