南房総館山・なぎさの自然詩

オカヤドカリ


海岸へ打ち上げられたイトカケの貝殻を手に取ってみたら、ヤドカリがいました。
普段見かけるヤドカリと見比べてみたところ磯にいたのは黒色で、この個体は明らかに体色が違います。



クリーム色をした円らな目が可愛いヤドカリ。
イトカケが1cm位の大きさなので、体はもっと小さいと思われます。



家へ帰ってから調べてみるとオカヤドカリでした。
オカヤドカリは亜熱帯に棲息する陸生のヤドカリの仲間で、日本では沖縄や小笠原諸島などで6種が確認されているそうです。
そして天然記念物に指定されているので、採取は厳禁なのだそうです。
今まで小さなオカヤドカリを二回見ているのですが、成体はまだ無いのです。
これは想像なのですが、黒潮で移動していた小さなオカヤドカリが南房総まで流れ着き、越冬出来ずに死んでしまうのではないかと思っています。
このオカヤドカリにとっては南房総は厳しい環境なのかもしれないですが、無事大きく育って欲しいものです。
南房総の海は黒潮域なので、様々な生き物たちが訪れる場所なのだと実感しました。



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